外食に行った時、
子どもが席を立つ。
気になるものを見つけて
触りに行こうとする。
待ち時間には
あっちへウロウロ、
こっちへウロウロ。
「危ないよ!」
「触らないで!」
「座ってて!」
何度言っても
じっとしてくれない。
そんな時、
スマホで動画を見せておけば
静かに待っていてくれる。
周りにも迷惑をかけない。
だから、
「まあ、仕方ないよね」
と思っていたママがいました。
このママのお子さんは、
とにかく好奇心旺盛。
外に出ると、
「あれ何?」
「これ触ってみたい!」
と、興味を持ったものへ一直線
に向かっていく子でした。
以前のママは、
「また始まった…」
と思っていたそうです。
正直、
「それの何がそんなに面白いの?」
と思うこともあった。
ところが、
吃音と脳の発達を学んでから、
この子の
「あれ何?」「知りたい!」は、
止めるものではなく、
脳を発達させる
大事な力なんだ
と見る場所が変わりました。
そこで、
外食やお出かけの時には
少し時間に余裕をつくって、
子どもが何かに
興味を示したら、
「本当だね!」
「面白いね!」
「なんでだろうね?」
と、
一緒に面白がって
みることにしたそうです。
最初はもちろん、
「スマホ見せて!」
とごねることもありました。
それでも、
興味を持った世界に
ママも一緒に入っていく。
そんな時間を重ねていると、
ある変化が起きました。
以前は、
何かを見つけると
一人でバーッと
走っていっていた子が、
「ママ、これ何だろう?」
「これ、触ってもいい?」
と、
ママに話してから
動くようになったんです。
眼科へ行った時には、
検査機器が気になって
あちこち見ていた息子くんに、
視能訓練士さんが
機械のことを教えてくれました。
すると息子くんは、
どもりながらも、
「これは何?」
「どうやって使うの?」
と次々に質問。
普段なら
知ることのなかった世界を、
会話しながら
どんどん広げていきました。
ママはその姿を見て、
気づいたそうです。
この子は、
「興味を持った世界に
一人で突入する子」
だったんじゃない。
人と一緒に面白がる
楽しさを、
まだ知らなかっただけ
だったんだ。
って。
気づけば、外食も、
お出かけも、
以前よりずっとラクになりました。
そしてこのご家庭では、
そんな親子の会話が増えていく中で、
吃音も落ち着いていきました。
さらに面白いのは、
変わったのが
子どもだけじゃなかったこと。
以前なら、
「それの何が面白いの?」
と思っていたママ自身が、
息子くんと一緒に
機械をのぞき込んだり、
壊れたものを
分解してみたり、
今まで興味もなかった世界を
面白がるようになったんです。
子どもを
“外でちゃんとできる子”に
しようとしていた時より、
親子の世界が
ずっと広がっていった。
もちろん今でも、
「そんなものまで見るの?」
と人の目が
気になる時はあります。
そんな時には、
息子くんの好奇心を
「それ、すごいね!」
と価値を見出してくれる
仲間の存在を思い出す。
そしてママ自身も、
この子の好奇心には、
この子の脳を育てる力がある
と知っている。
だから、周りの目に
引っ張られそうになっても、
また、
わが子を見る場所へ戻れるように
なったそうです。
吃音をよくするために
必要だったのは、
外で迷惑をかけない
“いい子”にすることでは
ありませんでした。
この子の「知りたい!」
「やってみたい!」を、
人との会話につなげていくこと。
私は、こういうところにこそ、
吃音だけを追いかけていては
見つけられない、
その子の伸びるルートが
あると思っています。
もし今、
「うちの子にも、
困りごとの中に
伸びる力が隠れているのかな?」
と思ったら、
来週の個別相談で
一緒に見つけていきましょう^^
近々、個別相談の
募集を開始します!
おたのしみに。


