発達障害の思春期のお子さんのママ必見!褒めても嫌がる!?思春期専用の「褒めない」自己肯定感の伸ばし方

子育ての本やネット情報をみて「褒めるのがいい」らしいと実践したのに…嫌がられてしまったことありませんか?その褒めワード 、発達障害の思春期のお子さんには効きにくいのかもしれません。思春期ならではの褒めない自己肯定感の伸ばし方をお伝えします。

1.発達障害の思春期の子どもたちに「褒める」や「肯定」がうまくいかないワケ

麗らかな春の陽気が続く季節になりましたね。

子育ての本やネット情報をみて「褒めるのがいい」らしいと気がついて、おウチで実践したのに…

お子さんから、嫌がられたり、ウザい、キモい、またそれ?などと言われてしまい、諦めモードのママいませんか?

また、みなさんは「褒める」と聞いてどんな言葉が頭に思い浮かびますか?

「えらいね」「すごいね」「テストがんばったね」

こんなフレーズが思い浮かぶ方も多いかもしれません。

ですが、こじらせ感が強くなる思春期以降の子どもたちには、これが、肯定がうまくいかない「NGワード」になりやすいのです。

おすすめできない理由は2つあります。

◆おすすめできない理由1

「えらいね」「すごいね」「がんばったね」 などの『褒め』ワード は、結果が良かった時にしか使えないフレーズなのです。

発達凸凹キッズは不器用さや苦手さを抱えているので、何かやらせても必ずうまくいくとは限りません

ママからしたら「褒めるところがありませんでした」となりやすく、お子さんの自信を回復しにくくなってしまうんですね!

だから「肯定の声かけ」のバリエーションをママが持っていること、これが大切です。

◆おすすめできない理由2

「えらいね」「すごいね」「がんばったね」このフレーズは、子どもからすると「できることを求められている」と解釈しやすい言葉です。

発達凸凹キッズは、不安の強い子も多いので、「できることを求められている」と解釈してしまうと自分にはできないかもと不安になる。できない自分も嫌だから最初から挑戦するのをやめよう…

こんなメカニズムが働きやすいのです。

つまり、この「褒める」という褒め方を使っても、お子さんの自信を取り戻せないどころか、行動にもブレーキをかけてしまいやすくなります。

「あれ〜?発コミュの本を買って読んだら書いてあったのに」と思った方へ。1つだけお伝えすると、小学校中学年くらいまでは”褒める”肯定も効きやすいです。

ですが、これが思春期になるとはなしは別なのです。思春期ならではのコツが実はたくさんあるんですよ〜。

では、どんなコツがあるのか紹介していきますね!

2.興味のあることに関心を持つのも嫌がられたら!?

あからさまに褒めなくても子どもの自己肯定感が伸びる声かけの1つとして子どものやっていることに興味関心を示すという方法があります。

この方法は、発コミュを学んでいるママからも人気上位に入るテクニックです。

どうしてこの方法が人気かというと肯定の量をラクに増やすことができるから

ですが、この「興味関心を示す」というテクニックを使っても高学年・プレ思春期以降の子は
イライラしたり嫌がったりする子がいます。

それはどんな子に多いかというと

「あれしろ」「これしろ」「ちゃんとできてないじゃない」

と言われる経験をたくさん積んできてしまった子、です。

ちゃんとやらなかったらまた怒られるんじゃないか…また何か言われるんじゃないか…
という不安が先立つので

「もう見ないで!」
「もう何も言わないで!」

の拒否モードを発動してしまっているケースはこうなりやすいんですね。

そんな場合はお母さんの要求値を少し下げてお子さんの警戒心を和らげてあげることが大切です^^

せっかくのママの声かけが届かなかったらもったいないですよね!

だから、いいよと言われるテクニックを使うことも大切ですがそれをどう使うかというママのスタンスもとっても大切になってきます。

うまくいかない理由がわかれば「いいよ」と言われるテクニックを使ってみてうまくいかない時にママがどう対応したらいいのかすっきりと整理できるようになりますよね^^

テクニック+マインドで思春期凸凹子育てを乗り越えていきましょう!

3.“褒めずに”自己肯定感を上げる声かけ

発達凸凹のある子や不登校でエネルギー切れになっている子は何かをやらせようとしても必ずしもうまくできるとはかぎりません。

だから「できたこと」「完了したこと」だけを褒めようとするといつまで経っても自己肯定感を伸ばすチャンスを作ってあげられなくなります。

一方で、子どもたちは、家の中で何かしら取り組んだり動いたりしています。

ゲーム1つをとってもご飯を食べる行動1つをとっても「取り組んで」いるんですよね。

そんな子どもの行動への声かけを

「いつまでやっているの!!」
「ダラダラしないで早くご飯食べて!」

お説教モードではなく

「今日はどんなゲームやっているの?」
「おすすめのYoutube教えて~」
「自分で起きれたね」
「いつもママのご飯食べてくれてありがとう」

肯定的モードに変えるだけで子どもたちの脳はポジティブなメッセージとして受け取りやすいのです!

だから「どうせ僕なんて…」と自信をなくしている子にも自己肯定感を高めてあげやすくなるわけです^^
今日から使えるテクニックなのでぜひ活用してみてくださいね!

褒めているつもりなのに自己肯定感がなかなか上がらない、やる気のない状態が続いている、イライラしたり反抗的な様子がつづいている、

そんな時は『“褒めずに”自己肯定感を上げる』

これが、思春期凸凹キッズの発達を加速するために必要な肯定の声かけの鉄則だ!…と思い出してみてくださいね。

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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