発達障害グレーゾーンの子どもの困った行動が減らないのは、お母さんの反応が原因かも!?

発達障害グレーゾーンの子どもの困った行動に悩み、しつけなければとガミガミと子どもを叱っていませんか?そのお母さんの反応が、余計に子どもの困った行動を助長していますよ。子どもの困った行動を減らす方法をご紹介します。

1.発達障害グレーゾーンの子どもの困った行動は、お母さんが助長している!?

子どもの困った行動が減らなくて、一生懸命しつけを頑張っているお母さん。 いくらしつけても治らないと悩んでいませんか?

子どもの困った行動が減らないのには 、原因があります。
それはお母さんがしつけをする以前の注目の方法が間違っている可能性があるからです。

子どもの困りごとの行動を3つに分けてみると…

A:子どもの行動前の状況や行動のきっかけ
B:子どもが起こした行動そのもの
C:子どもが行動した結果

このように分けられます。

Aの状況により、引き起こされたBの行動によって、Cの結果になるという流れです。

どういうことか具体例でお話します。

A:食事に行った時に混んでいてすぐ席につけず順番待ちしている状況
B:順番が待てなくて子どもが文句を言ったり手が出たりする
C:それをお母さんに叱られたり諭されたりする

Bの、子どもが起こした行動そのもの「文句を言う」や「手が出る」などの『子どもの困りごと』をしつけなければと思い、つい叱ったり、諭したり、我慢させたりしていませんか?

実はこれ、発達障害グレーゾーンの子には効果がないんです。

しかも、この困りごとの行動をしつけること自体が、子どもの困った行動を助長しているのです。

なぜ助長してしまうのかをお話していきますね。

2.しつけは効果がない!?

発達障害グレーゾーンの子どもの困った行動は、お母さんの「しつけの子育て」では効果がありません 。

「しつけの子育て」とは、できなかったことを叱ったり厳しく言ったりして、子どもに「 次は怒られないようにしよう」と思わせて行動を改善させる方法です。

もちろん、定形発達の子どもには、「しつけの子育て」はある程度効きやすいのも事実です。

怒られた→嫌だなと思った→次は怒られたくないな→ちゃんとやろう→行動を変える

と、定型発達の子どもはこんなふうに 考えて直そうと思うことができます。

一方、発達障害グレーゾーンの子どもは、1つ1つの行動を司っている脳の成長がゆっくりなため、何度叱っても、諭しても、本人の意思で行動を変えるのが難しいのです。

脳の部分的に「未熟さ」や「苦手さ」があり大人が求める通りにはできないことも多いのです。

困りごとを叱ったり、諭したりすることで、一時的にはおさまるかもしれません。

しかし、脳の特性もあり、子どもの困った行動・やってほしくない行動そのものをお母さんが叱ったり諭したりする「しつけの子育て」では、困った行動・やってほしくない行動に反応をしていることになります。

子どもにしてみたら、この程度では自分の思い通りにならないから同じ状況になったとき「もっと文句を言おう!」「もっと手を出そう!」と、困った行動・やってほしくない行動が強化されることに…

お母さんがしつけたことで助長され、困りごとをやめられずに同じことのループになってしまうのです。

どうやって困った行動ややってほしくない行動を叱らず、しつけではない方法でやめさせたらいいの?と思いますよね。お母さんにできる方法があるんです。

3.子どもの困った行動には反応しないのが鉄則!!

発達障害グレーゾーンの子どもの困りごとを減らしていくために、まずお母さんの反応を変える必要があります。

例えば、先ほどご紹介した3つの行動をまとめると、
A:思い通りにならないことがある
B:イライラして周りの物や人にあたる
C:いい加減にしなさいと叱られる

この場合の、物や人に当たることを叱り続ける「しつけの子育て」をしていると、 負のループにはまって、いつまで経ってもやめられません。

子どもがしてほしくない行動をとった(A)時は、お母さんは反応しない、これが鉄則です!

イライラしている(B)の時も、子どもの身の安全だけ気にしながらも、知らないふりをしてください。

そして、ここが大事なポイントです!Cの反応を変えます!
物や人に当たる行為をやめられた時に「やめられたね」と声をかけましょう。

叱るのではなく、やめられた事実を『良い結果』と認め、強化していきます 。

困った行動には反応しないで、良い行動に移せた時にすかさず声をかけることを続けましょう。

お子さんをしつける必要はないのですよ。

ぜひ、お子さんの困った行動に注目せず、良い行動に反応して、認めて、声をかけてあげてくださいね。

執筆者:三浦由記子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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