1.発達障害ADHDキッズが迎える「10歳の壁」とは
小学校3、4年生は、子どもの発達にともなって勉強面や生活面、友達関係でつまずきが多くなる時期です。
『10歳の壁』とも呼ばれていますよね。
発達障害ADHDキッズたちにとってこの時期は、普通の子に比べてさらに大きなハードルとなる時期となります。
この頃から勉強面では、
・理科、社会など教科が増える
・抽象的な内容が組み込まれ勉強が難しくなる
・授業時間が増える
など、どんどん学習がハードになります。
また生活面や友達関係では、
・友達同士の結びつきが強くなる
・家族との会話が減る
・反抗的になり始める
など、たくさんの葛藤が生まれます。
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)キッズは、勉強・生活面・友達関係の難しさやうまくできない葛藤に心が追いつかず、できないことを怒られすぎて、周りと自分との差を比べ劣等感を抱きます。
なぜ、こんなことが起こるのかというと、自分を客観視できず、自分の良さを知らないからなのです。
ダメな自分ばかりを認識していまい、ネガティブな気持ちが先立ちます。
発達障害ADHDの子どもは、イヤな記憶を長く持ってしまう傾向があります。
そしてそれが忘れられなくて、どうせできない、失敗したくない、という気持ちが積み重なります。
すると脳が、やらなくていい、動かなくていいと、防御反応を示すような仕組みになっていきます。
ですが、発達に凸凹があってもなくても、強みというものは誰にでも必ずあるものです。
お子さんの強みを伸ばしてあげる、そんなおうちでの対策をお伝えしますね。
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2. 自暴自棄になった私のADHDグレーゾーン息子
私は息子が小3になると、理科と社会が増えるからと新しい教材を買って勉強させたり、学校から疲れて帰っているにもかかわらず、学習習慣が大事と、何時間も塾の宿題や教材をやらせていました。
「宿題ができるまで晩ごはんなし!」
「これもできないの?」
「ぼけっとしないで早く勉強しなさい!」
と息子にダメ出しや厳しい声かけばかりしていました。
これから勉強が難しくなるから、今からやっておけばどうにかなる、私ができなかったことを息子ならできるのではないかという期待もしていました。
こんな生活を続けていると
「俺はバカだから!」
「オレはダメなやつだ!」
とふさぎ込むようになってしまったのです。
私は発達障害ADHD傾向のある息子の特性を受け入れず、ネガティブな言葉ばかりをかけてしまい、息子を荒れさせてしまいました。
こんな自暴自棄になった息子が立ち直った、ネガティブ脳が反応しないための私の対策法はこれです!
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3.自分の強みを知り、壁を乗り越えるための対策はこれ
私は、息子が自分の強みを知るためにまずやった対策は、「実況中継」です。
「実況中継」とは、息子のしていることの見たままを言葉に出して伝えることです。
・ランドセルからドリル出したんだね
・宿題に取り掛かろうとしてるんだね
・お風呂に入るんだね
・食器をはこんでくれたんだね
このように実況中継をすることで、子どもの行動を言語化してあげることができます。
当たり前のことを言葉にして伝えてあげることで、自分の出来ていることを自分で把握することができるようになります。
さらに、息子の強みをどんどん伝えました!
例えば、
漢字テストで間違えた漢字を書いてしまっても、
「白紙で出さずに、一生懸命思い出して書いたんだね。あきらめずに最後まで書いたことはすごいと思うよ」
絵を描いている時に集中している時は、
「〇〇の部分が細かく書けているのは、あなたの集中力がすごいからだね」
楽しい話をしてくれた時には
「人を楽しませるユーモアがあるアイデアマンだね!」
こんな風に息子のやっていることを観察し、あなたの強みはこれだよ!と言葉にして伝えました。
すると息子は今、自信が戻り
「オレって天才!」
「オレっておもろいやつ」
「オレは、ディフェンダーとしてみんなのことを動かせる!」
なんて言っていますよ!
ママの声かけで子どもはグーンと成長します。
自分にも良いところがあるんだ!
私はこれが得意なんだ!
自分の強みを子ども自身が自分で語れるようになることで、自信がつき、どんな壁も乗り越えられるようになりますよ!
執筆者:三浦由記子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)