空気が読めない発達障害の子が会話上手に!友達と思春期トークを楽しむ力を授けるママ流コミュ力の磨き方

話し出すと止まらないのに人の話は聞かない我が子にうんざり…そんなお悩みはありませんか?周囲との会話のずれは思春期になると学校が辛い原因の一つになります。発達障害の子が会話上手になるママのサポートでコミュニケーションの悩みを解決できます!

1.空気が読めない思春期キッズに悩んでいませんか?

お母さんが忙しいのに割り込んで話してきたり、その場の流れを読まない一方的な話題を喋り続けたり、お母さんが話したいことがあっても興味がない内容は反応しなかったり…

「どうしてうちの子とこんなに会話が噛み合わないの?」とイライラを抱えているお母さんはいませんか?

実は、発達凸凹キッズが「空気を読めない」のは、お母さんのしつけや育て方が原因ではなく脳の特性が大きく影響をしています。

言葉でいくらルールを教えてもうまくいかないのは、発達凸凹キッズの脳の特性を知らずに「正しいこと」だけを伝え続けていたからなのです。

注意欠陥多動性障害(以下、ADHD)タイプの子は、衝動性の特性が影響して

・自分の気持ち優先!で突っ走ってしまう
・思ったことをすぐ口に出す

などの行動に出てしまいやすいことがあります。

また、

・相手の表情や言ったことを取り違えてしまい、ミスコミュニケーションにつながりやすい
状況判断が上手にできない
・目に見えないもの(気持ち)や抽象的なことを理解するのが苦手

などの出来事も、実は発達の特性が影響しています。

発達障害グレーゾーンの子の一方的なコミュニケーションスタイルは思春期になると学校の辛さの原因の一つになります。

ですが、お家である工夫をするとお子さんの一方的なコミュニケーションを落ち着かせてあげることができます!

我が家の息子を例に取り、コミュニケーション力を上げる具体的な方法をお伝えします。

2.会話が一方的だった我が家の息子

我が家の息子は、ADHD、自閉症スペクトラム(以下、ASD)、学習障害(LD)がミックスしているグレーゾーンです。

息子のコミュニケーションのスタイルはADHDが強めでASDの特性もうっすらあります。

衝動性や興味の偏りが強く出てしまい、自分の好きなことや興味のあることならブレーキが効かずに「今しゃべりたい!」となることがあります。

自分の好きなことにはすごいエネルギーを持っているので一度話し出すと止まりません。

そしてもう一つ、相手の立場に立つことや相手の気持ちを考えることも苦手なので、今、自分の話したいことを話して相手が困っていないか、話していいタイミングなのかを相手のしぐさや表情から察することが難しいのです。

だから、相手がうんざりしていても気づかないまま暴走しがちです。

本人はまったく悪気がないけれど周囲からは、わがまま、自己中心的などと思われてしまいます。

思春期に入る頃になると、発達障害グレーゾーンの子の一方的なコミュニケーションスタイルがお友達からは嫌われやすいのです。

では、思春期になっても友達の輪に入って楽しくコミュニケーションを取れるようになるには、お家でどのようなサポートをすると良いのでしょうか?

3.発達障害の子の会話力を伸ばす2つのステップ

それでは、発達障害グレーゾーンの子の一方的な会話をストップさせる、おウチでのスキルアップ法をお伝えします。

◆「否定」や「注意」をせずに子どもの話を聞く

まず、思春期を迎えたお子さんに必ず必要なステップがあります。

それはどんなに変な会話をしていても、わかりにくい説明を延々としていても、「否定」「注意」をしないということ。

言いたいことがよくわからない話であったとしても、笑顔で、うなずきながら、「ふんふん、そうなんだねー。」と反応してあげてください。

まずは「受け止めてもらえた」という体験をしっかり積ませてあげましょう。

高学年になるまでに発達障害グレーゾーンの子はたくさん傷ついて、たくさん失敗体験を積んで大きくなってきています。

既に多くの失敗体験を積んでしまっているお子さんがせっかく話してくれたときに、「その話し方はダメ!」「わかりにくい話し方はダメ!」と否定から入ると自信を喪失してしまい、反抗的な態度が一気に加速してしまいます。

ですから、自分の話を「受けとめてもらえた」という経験をしっかりと積ませてあげることから始めてください。

◆「待てば聞いてもらえる!」という体験を積ませる

次のステップとして、お子さんのマシンガントークが始まったときに、

「今は、お母さん、話を聞けないんだ。」
「お母さん、今何してると思う?」
◯分待ってくれたら話を聞くからね。」と、この3つをセットで伝えます。

例えば、「今、手が離せなくてね。何してるかわかる?そう、お皿洗ってるから15分したら話を聞かせてね。」のように伝えてください。

そして用事が終わったら必ず話をする時間を取りましょう。

このように
・お母さんが何をやっているか観察する力を育てる
見通しを持たせてあげる
・お母さんが必ず話を聞いてくれる

という体験を積むことで人との関わり方を学んでいきます。

人との関わりは1対1の成功体験があって初めて集団で上手に応用していくステージに入ります

お母さんは、毎日忙しくて要領を得ないお子さんの会話にイライラしてしまう日もあると思います。

ですが、ちょっとした工夫の積み重ねで子どものコミュニケーションスタイルが整ってくると、お母さんも将来的に楽になりますよね。

思春期になると友達とのコミュニケーションは、学校に行くか行かないかの大きな1つの要因になります。

ぜひ早い段階から、お子さんのコミュニケーションスタイルを整えておいてあげたいですね!

執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

会話上手な子になるヒントがあります!

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