1.頑張って登校するためのお菓子が悪影響⁉
登校しぶりをしているお子さんや不登校のお子さんの癇癪や怒りっぽさに悩んでいませんか?
頑張って学校に行けて褒めてあげたのに、「うるさい!」と言われたり。
ちょっとしたきっかけで怒りのスイッチが入りお母さんに暴言を吐いてきたり。
感情のコントロールが苦手な子どもは、不安という気持ちを持つと、不安から回避するための脳のシステムが過剰に反応して怒りが出てきてしまいます。
そこで、お母さんは、子どもが笑顔で頑張りたくなるご褒美を提案することが多いと思います。
「今日頑張っていけたらおやつは〇〇のケーキだよ!」
とか、
「今週は3回登校できたから大好きなドーナツ買ってこよう!」
など、甘いおやつやお菓子を選ぶこともありますよね。
学校を休んだ日には、一緒におやつを作ることもあると思います。
甘いお砂糖は、食べた後、脳に一時的に快楽物質をもたらしてくれるので、学校で疲れた脳もリフレッシュできます。
子どもの喜ぶ顔を見れることや、お菓子で子どもが頑張る勇気を持てるようになると、お菓子選びも楽しくなってきますよね。
ですが、甘いお菓子には砂糖が大量に入っていて、食べすぎると急激な血糖値の上昇、そしてその後血糖値を戻そうと低下が起こり、その落差でイライラするようになり、怒りっぽさがどんどんヒートアップしてしまう場合があるのです!
よかれと思って食べさせていたお菓子のせいで、子どもが余計に感情をコントロールできなくなっていたら、お母さんはショックですよね。
そのため、登校しぶりや不登校で、感情が不安定になりやすい子には食べ物も注意して選んであげる必要があります。
とはいえ、子どもは甘いものが大好き。お母さんだって大好き。いきなりやめるというのは難しいという場合もあるでしょう。
今回は、お菓子の食べ過ぎで癇癪を起こしたときにキレるようになった子どもと、体にいいおやつを選べるようになって登校しぶりも解消した体験談をお伝えします。
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2.甘いものの食べ過ぎでキレるようになった娘の話
我が家も、娘の登校しぶり期間、お菓子の食べ過ぎだったなと思います…
HSC(Highly Sensitive Child:人一倍敏感な子)である娘は、味覚過敏がありジュースやフルーツなどは食べられないのですが、小さな頃からチョコレートやクッキー、ケーキ等のお菓子は大好きでした。
お兄ちゃんが不登校になったり、コロナが流行ったりで学校に行くのが不安になってひどい癇癪を起こすようになってしまった娘に、私は、
「朝ごはんはパンケーキにしよう!」
「帰ったらパフェを作って食べようね!」
「お休みの日はチョコレートドーナツ作ろう!」
と、好きなお菓子をご褒美にして、娘が学校に前向きに行けるようにと考えていました。
しかし、お菓子を食べることで一時的にやる気がアップして学校に行くと努力できるようになっても、なかなか怒りっぽさや癇癪はおさまりませんでした。
しかも、どんどんひどくなっていくように感じました。何かのきっかけで怒るスイッチが入りやすくなっていくようだったのです。
ある日、学校から帰ってきてお菓子を食べて、しばらく落ち着いていた娘になにげない言葉をかけたとき、いきなり怒り出した娘の表情は、まさに「キレる」という言葉そのものでした。
目がつり上がっていて、ちょっと娘の本当の顔とは違う…
これは、なんかおかしいな。
お菓子のせいかも…
と気づいたものの、今まで散々、『甘いお菓子は学校を頑張るための心の栄養だ!』と思ってきた娘。そして甘いお菓子にお世話になり娘の機嫌を取ろうとしていた私。
いきなりお菓子抜きにすることをためらいました。
そこで、少しずつ砂糖たっぷりのお菓子を我が家の生活からさよならしていく方法を考えました。
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3.心も体も元気にするおやつで元気に登校できるようになった!
私は、少しずつ、娘に甘いお菓子をあげるこやめていこう!と決めました。そして、手間暇かけずに食べられるおやつをいくつか選ぶことにしました。
今は、SNSなどでも「お砂糖フリー」「低糖質」等とうたったスイーツレシピがたくさん出ていますが、手間暇かけて手作りのおやつを作っても、作るのが大変だと長続きしないと思ったからです。
候補は、
やきいも
ほしいも
バナナ(娘が唯一好きなフルーツ)
ヨーグルト
米粉パン(ホームベーカリーで作ったもの)です。
「たくさん砂糖の入ったお菓子は気持ちが不安定になりやすいんだって〜!!」
と、娘に一言、豆知識として甘いお菓子を食べることのデメリットを伝えたあと、
「今日はやきいもに少しバニラアイス添えて食べようか!」
「今日は、クレープを焼いてバナナを包んで食べよう!」
等と、自然素材のおやつ+ちょっとの甘いお菓子というメニューに変えていきました。
娘は、「おいしいならいいけど?」と言い食べてくれました。
食べてくれたらすかさず、私も、
「やきいもにアイスっておいしいね!」
「簡単なおやつで楽ちん、食べてくれてありがとう!」
と、感謝が伝わるように声かけをしました。
すると、娘も機嫌が悪くなることもなく、「いつもこんなおやつでいいよ。」と言ってくれるようになりました。
当時、血圧も低めで体を起こしているのもしんどかった娘ですが、甘すぎるお菓子をやめて次第に体も楽になっていくのを感じたようです。
「最近体の調子もいいんじゃない?お菓子食べてないからかな!」
「体にいいもの食べると気持ちも軽いよね!」
と、また、甘いお菓子を頻繁に食べたくなってしまわないように、途中途中で肯定的な言葉をかけていきました。
そのかいあり、普段はほとんど甘いお菓子を食べなくても済むようになり、時々、家族で市販のお菓子やケーキやパンなどを食べることがあっても「キレる」ようなこともなくなりました。
最近では、美容も気にするお年頃になり、おやつ自体を食べなくなっています。
学校で疲れたり、嫌なことがあった時には、好きなご飯を一緒に作ったり、家族で喋ったり、運動したり、好きなことに没頭することで元気になれるようになっています。
おやつというご褒美はいらなくなったのです。
おいしいものを親子で一緒に食べるということは、子どもにとってもお母さんにとってもとても大切なひとときです。
だから、もし、癇癪を起こすことが多かったりイライラが強かったりするときは、甘いお菓子の食べ過ぎに気をつけてみてください。
体も心もスッキリすることで、親子で楽しく過ごせる時間が増えていきますよ!
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▼▼▼執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)