1.不登校の子どもの修学旅行のお悩み
春や秋は、不登校のお子さんの修学旅行や、宿泊行事についてのご相談が増えます。
「本人は行きたいみたいなんですけど」
「ずっと休んでいるので本当に行けるかどうか」
「行くと言ったものの準備も全然せず…」
お子さんもお母さんも悩んでしまうと思います。
慣れないことへの不安が強い
知らない場所が怖い
大勢の友達に囲まれるのが苦手で人ごみが苦手
ずっと休んでいてみんなにどう思われるか心配そう
いろんな理由で、お母さんと離れて知らない場所で宿泊をしなければいけないのは、不登校ライフを送っていたお子さんにとっては大きなチャレンジです。
時には思い通りの結果にならないことももちろんあるかもしれません。
今回は、親子ともに不安でいっぱいな、不登校のお子さんの修学旅行や宿泊行事を成功体験にさせるポイントについてご紹介します!
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2.行っても行かなくても良い思い出にするべし!
私からの提案はたった1つ。
「どんな結果になっても絶対に失敗体験にしないこと」です!
つまり、行く選択をしても、行かない選択をしても、「良い思い出」にしてあげるということ。
発達障害グレーゾーンの子どもたちは、ネガティブな記憶を溜め込みやすいという特徴を持っています。
失敗って、本当はダメじゃない。
失敗があるから、じゃあどうしたらよかったかな?と考えて次の行動に活かすことが成長につながります。
でも、不登校の経験をした子どもたちには、ネガティブな記憶をポジティブに変換するチカラはまだ持ち合わせていないことが多いです。
せっかくチャレンジした旅行で、「やっぱりダメだった…」「やっぱり学校怖い…」とネガティブな記憶を増殖させてしまうと、せっかく行動し始めた子どもの行動がまたストップしてしまう。
それが、「行っても行かなくても、良い思い出にしてほしい」理由です。
3.ポジティブな感情に上書きする方法
では、実際どうしたらいいのだろう?と思っている皆さん、一緒に考えてみましょう。2つのパターンを想定します。
例えばひとつ目…
本人は行くつもりだったけど、当日をむかえてみたら、やっぱり怖さMAXで無理でした!!ということもあります。
だけど!それすら!
プラスの思い出にするというプランを立ててみてほしいのです。
「行くこと」だけが「成功である」と思わせる準備はしないでほしいのです。
ではどうするかというと…行けなかった時のプランをしっかり用意しておくことなんです。
修学旅行と同じくらいお子さんが楽しみになるサブプランを用意しておいて、
修学旅行で楽しむのもよし
修学旅行に行けなくても家族で思い切り楽しむのもよし
はじめから、「修学旅行に行くのもいいし、こんなところへ家族で遊びに行くのもいいかも!」とお母さんから提案しておくとよいかもしれません。「お母さんは、あなたと遊びに行けたら一緒に〇〇食べたいなー」等と、お母さんプランを伝えておくといいですよ。
修学旅行に行くよりもこっちの方が楽しかったかも!の体験を積めば、お子さんは「行けなかった僕はダメなヤツかもしれない…」と自分を責めなくて済むのです。
むしろ、こんなに楽しい思い出ができたならこっちの選択がよかったんだ!という体験を積ませてあげると良いです。
これなら、行けても、行けなくても、お子さんは自信を失わなくて済むんですよね。
もうひとつのパターンも考えてみましょう。
「行く」と決断をして実際参加してみたら…「めっちゃたのしかったー!」と笑顔で帰ってくるのが一番ハッピーなパターンですね。
だけど、行ってみたら、想定外のことがあってうまく行かなかった…なんてこともあるかもしれません。
そんな時も「お帰りなさいパーティー」で思い切り元気に迎えてあげる。
「あなたがいなくて寂しかった!」
「元気で帰ってきてくれて嬉しい」
「挑戦したね!」
「おいしいもの一緒に食べよう!」
など、お子さんが大好きな外食に連れて行ってあげるとかもいいと思います。
もし、ぐちぐち愚痴るなら、それは聞いてあげた上でポジティブな感情を上書きしていくとういことを強くお勧めします!
そして「行く」というチャレンジをしたことをしっかり自信にしてあげましょう。(ここは、お母さんの、声かけの腕の見せ所でもあります!)
「うんうん、修学旅行大変だったね!みんなと行くと決めて行動できたあなたの成長がお母さんは嬉しいよ!」と、
『楽しかった、楽しくなかった』の結果ではなく、『行動できた、チャレンジできた、』という子どもの成長をたっぷり喜んであげると子ども自分を肯定的にとらえることができます!
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4.母の腕のみせどころ!失敗体験にしない作戦を練ろう!
パステルジャンプの上級講座の仲間のみしまさんは、
「行きたい気持ち」と「みんなの中に入るのは怖い気持ち」のはざまで揺れ動くお子さんをこんな形でサポートされたそうです。
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みんなが宿泊で回るルートをマイカーでついて周り、(お子さんはマイカーで)行った先で参加できそうな行事があれば一緒に参加。ダメそうなら車に戻ってくればいい!
こんな形で「安全地帯」を作りながら、少しでもみんなと同じルートを辿れたという体験を積ませてあげたそうです!
すごいですよね!
学校との交渉も必要ですし、ご家族も時間を作らないと行けないのでもちろん全員がそうできるわけではありませんが、
大切なのは、「考え方」の部分なんです。
「どうやったら失敗体験にしなくて済むんだろう」
「どうやったらこのコにとって成功体験になるんだろう」
この視点からお子さんにとってのベストプランを発見したのがみしまさんだったんですね!
我が子にとってどう対応すればいいのか?を常にプランニングできるようになるのが、上級講座の学びを深めてくださっているママの強みだと改めて感じました。
みなさんも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
▼ドキドキ不安な修学旅行も気持ちが軽くなる考え方満載です!