フリースクール選択の失敗談!不登校小中学生の繊細くんが自分らしさを取り戻す基本の極意!

小・中学生の子どもが不登校になってフリースクールを考えていませんか?実は、繊細な子どもは、行くタイミングを間違うとフリースクール不登校になることも…繊細な子どもの心からの「行ってみたい!」を引き出すおうちでの関わりのステップをお伝えします!

1.不登校になった小中学生の我が子をフリースクールへの考えは危険?

子どもが不登校になると、「学校がダメなら、フリースクールを探したほうがいいのかな?」と考えませんか?

どうしても、親として、「どこかに通って欲しい」という想いが出てくるんですよね。更に、中学生だと高校受験を考えて出席認定をしてくれるフリースクールを探したいということもあるかもしれません。

家にいて、いつまでも寝ていたり、ゲームばかりしている姿を見ていると、子どもの将来が不安になりイライラ、ハラハラしてきてしまいます。

「こんなにダラダラしているなら、やっぱりフリースクールを探さなきゃ!」

そんな焦りでフリースクールに通わせようとするのは、実はとても危険です。

不登校になった繊細な子どもは、お母さんと同じような想いを抱えています。

「このままではダメな人間になってしまうのではないか」
「何かしたほうがいいんじゃないか」
「やっぱり学校に行かないとダメなんじゃないか」
「お母さんを悲しませているんじゃないか…」

そんな風に、言葉には出さなくても、学校に行けなくなってしまったことに罪悪感を抱えているのです。

この、大人の焦りや、子どもの罪悪感で学校以外の居場所を決めてしまうと、子どもの心の土台が崩壊してしまい、またうまくいかなくなってしまいます。

せっかくフリースクールに通い始めたのに、行けなくなってしまう…
以前よりもひきこもりがちになってしまう…

すると、お母さんは「やっとフリースクールも見つかって通ってくれるようになったのに、またなの?」と、残念な気持ちになってしまう。

子どもも、「頑張ろうと思ったのに、行けなくなった自分はやっぱりダメだ…」と自信を失ってしまうのです。

2.フリースクールに行かせても失敗したワケ

我が家の息子は、現在中学3年生。

オンラインのフリースクールに所属しながら、おウチで過ごす不登校中学生です。

小さな頃からとても繊細で、幼稚園の頃から行きしぶりがありましたが、息子が本格的に学校に行けなくなったのは、小学4年生からでした。

半年ほどは、行けそうな授業のとき、帰りの会など少ない時間だけでも登校させるようにしていたのですが、それすら息子にとっては大きな負担に。

そのため、私はフリースクール探しを決行!

当時、新しくできたフリースクールの先生の価値観、フリースクールの雰囲気などが気に入り息子にも勧めると、「行ってみたい!」と言ってくれたので、週に1回から通うことになりました。

決まった当時は、

「数週間くらい通ったら、週に2回に増やして、1年後には週3回くらいに」
「今は車で送迎しているけど、公共交通機関で一人で行く練習もさせたいな」

と、早くフリースクールになじんでもらって自立させよう、
不登校でも元気で明るく外に出て行ってほしい、

焦っていました。(当時の私は自分の焦りに気づいていませんでしたが…)

ですが、最初は、張り切って「楽しかったよー」と帰ってくる、フリースクールでも率先して動く、そんな息子でしたが、次第に「明日行きたくないな」と言うようになり、休み休み行かせたものの…

1年位で「もう行きたくない」となりました。

あんなに楽しそうに過ごしていたのに?
また家にいたって暇じゃない?
あんなにいい先生がいて、何が嫌なの?

と、学校に行かないことは許せたのに、どこにも行かない息子を心から認めることができませんでした。

息子はなぜフリースクールに行けなくなったのでしょうか?

3.繊細くんは、想像以上に周りに気をつかっている!

不登校になってしまった子は、「みんなは行けているのに自分は行けない」と自信をなくしてしまっています。

中には、最初から、「自分には学校は合わない!おウチでホームスクーリングするからいいんだ!」と思える子。

楽しいフリースクールが見つかって、毎日楽しくフリースクールに通える子もいます。

けれど、繊細なタイプの子どもは、そう簡単には吹っ切ることはできません。

親の気持ち、社会からの目、周囲の大人や友達にどう思われるか…

そういうことが気になってしまい、自分がどうしたらいいのか決められない。動き出すのが怖い…

そんな状況にいるのです。

親に「フリースクールに行く?」と言われれば、

「お母さんが行って欲しいと思っているから行かなくちゃ」と考えて、行くと答える場合もあります。

だから、すぐに辛くなって通い続けることができなくなってしまう…

そして、更に「自分はやっぱりだめだ…」「何をしてもうまくいかない」と無気力化が進んでしまう…

そのような繊細な子が、自分から家以外の場所へ行ってみたいという欲求を湧かせてあげるには、1つずつ必要なステップをお母さんと一緒にクリアすることが必要なのです。

4.フリースクール探しの前にこれをやるべし!

まず、1番に必要なステップ。

それはおウチでの安心感をしっかり与えてあげること。

言葉かけだけでなく、食べる・飲む・寝る・気持ちいいことをする等、生理的な欲求もしっかり満たしてあげる段階です。

今は、安心して、できることだけしていて大丈夫。

美味しいものをいっぱい食べて、安心して眠って、楽しいことだけやる。

「◯◯食べたい」と言われたら、すぐには無理でも、時間のあるときに作ってあげてください。

または、外食に行けるなら、家族で楽しく外食もいいですよね。

みんなで食べることも、子どもに安心感や、「自分の気持をわかってくれた」という満たされた気持ちも与えてあげることができます。(パステルジャンプ講座生の中では、胃袋大作戦は思春期のお子さんを動かすのにも人気の作戦です!)

昼夜逆転していても大丈夫。あたたかくてフカフカした気持ちのいい布団でたっぷり寝かしてあげましょう。

「学校にも行かないのに、楽々と生きさせていいのか⁉」という思いも湧いてくると思いますが、いいのです‼これが大切なのです。

また、繊細な子どもは、お父さん、お母さんの気持ちを優先して我慢してきたこともたくさんあります。

だから、おウチで安心できるようになると、今まで聞いたことのないような、わがままや不満や悪口を言ってくることがあるかもしれません。

でも、それがチャンスです!

わがままや不満も、

「そんな風に思ってたんだね!」
「気持ちを教えてくれてありがとう」

と、本音を伝えてくれたことを褒めましょう。

この段階を乗り越えると、子どもは自分でおウチ以外の場所でも頑張りたい、仲間が欲しいと思うステージへ行ってみたいと思うようになっていきます。

だから、本当の子どもの気持ちを引き出して、居場所や学ぶ場所を探すステージはここからが始まりなのです!

私も、息子と、この最初のステップをやり直し、たくさん進路の相談をして、中学校はオンラインのフリースクールに在籍することに決めることができました。

週に数回のみの授業ですが、最初に決めたフリースクールのときとは違い、ほぼ毎回出席してたくさんの中学生との学びの場に参加しています。オンラインスクールの授業がない日は、おウチで好きなことをして過ごしているので、一緒に勉強したり、一緒に遊んだりして過ごしています。

来年は中学校を卒業しますが、卒業後は自分で決めた通信制高校に進学が決まり、引きこもりから少しずつ脱却するために、通学する覚悟を決めたようです(笑)

「そろそろフリースクール?」「でも行けるのかな?」と考えているママは、ぜひ、最初のステージを乗り越えているかな?と確認してみてくださいね。子どもが自分で決められると、ママも安心して子どもを見つめることができるようになりますよ!

 

執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

繊細くんが本音を言えるようになります!脳科学に基づくコミュニケーション法をお伝えしています
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