食べたい物も言えない人一倍敏感な子が、自信をもって意見を言えるようになった食事スタイル!

人一倍敏感な子(HSC)の、答えない、決められない様子に「自分の意見がないのかな?」と思っていませんか?実は、HSCは意見が“言えない”だけなのです。そんな子が、自信をもって自分の意見を言えるようになった食事のとり方をお教えします。
 

1.自分の意見があっても言えない、人一倍敏感な子(HSC) 

「なんでもいい」 
「面倒くさい」 
「お母さんが決めて」 

自分のことなのに意見が言えず、こんな返答をする我が子にイライラすることはありませんか? 

決めやすいように二択制にしてみても 

「どっちでもいい」 
「どうでもいい」 
「わからない」 

そういわれるとお手上げですよね。 

一見、自分の意見のない優柔不断に見える子は、もしかしたら人一倍敏感な子(HSCHighly Sensitive Child)かもしれません。 

HSCは、自分の意見より相手がどう思っているかを敏感に察知して先に考えてしまいます。 

そのため、自分の意見はあるけれど、 

こう言ったらお母さんはどう思うだろう? 
何ていったら先生にとっては正解なのかな? 
お友達はなんて答えてほしいんだろう? 

相手の表情や言葉を深読みし、自分の意見が言えなくなり、優柔不断のようにみえてしまうのです。 

つまり、自分の意見を言うことに自信がない状態なのです。 


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2.二択にしても食べたい物が言えなかった、わが家のHSCの娘の話 

わが家の小6の娘も、HSCです。 

以前から、私が質問することにはっきりとした返事が返ってこないことが多く「なんでだろう?自分の気持ちが分からないのかな?」と不思議に思っていました。 

娘は小5の1月から不登校になりました。 

不登校になった頃、わたしはよく娘に「今日のご飯、何が食べたい?」と聞きました。 

娘に少しでも元気になってもらいたかったので、食べたいものを作ろうと思ったからです。 

しかし娘は何を聞いても「どっちでもいい」「なんでもいい」と決められず、しまいには「どうでもいい」と考えることすら放棄する様子がありました。 

たとえ、娘が大好きな食べ物を二択で質問しても、答えないのです。 

最終的には「じゃあ、お母さんこっちが食べたいから、こっちにするね」とわたしが決めて終わるパターンでした。 

そんな娘が今では、「何が食べたい?」と聞けば考えて答えてくれるようになった夕食の工夫をお教えします。 


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3.好きなものを、好きな量取って食べよう! 

その方法とは、夕食をバイキング形式で出すことです! 

なぜそうしたのかと言うと、旅行先での出来事がきっかけでした。 

冬休みに家族旅行に行ったのですが、旅行先のホテルは食事がバイキング形式。 

バイキングは


どのお皿に取るか 
何を食べるか 
どれくらい食べるか 
飲み物は何にするか 
ソースはどれにするか 

など、選択の連続です。 

しかし、ホテルのバイキングでは、娘は迷うことなく勝手に自分で食べたい物を選んでいました。 

その様子を見て、わたしは、娘は優柔不断で自分の意見がないわけではないのだと分かりました。 

バイキングは自分の好きなものを、好きな量取って食べられます。 

逆に家で食べたいものを聞かれても、 

その食べ物が目の前にない状態だと量がわからない 

たとえ好きな食べ物であっても嫌いな食材が入っているかもしれない(カレーの中のニンジンなど 

などの理由で「自分が決めたものを残してしまったら、お母さんになんて言われるだろう」という不安が娘にあったのではないか、と考えました。 

そこでわたしは、今まで子どもに合わせて、量、バランスを考えて盛り付けていた食事のスタイルをやめ、夕食をバイキング形式にしました。 

いつもと同じ品数ですが、「ここから好きなものを好きなだけ取って食べてね」というスタイルにしたのです。 

今までは、栄養バランスも考え、できるだけ食べ残さないようにさせていましたが、たとえ食べないものがあっても無理強いはしません 

しかし、HSCはこちらが何も言わなくても、敏感に表情や雰囲気を察知して、無理をしようとすることがあります。 

ホテルのバイキングと違って、母親の作った料理というだけで、「全種類、それなりに食べないといけない」とプレッシャーを感じています。 

そのため食事中はわたしが率先して好きなものを選ぶようにしました。 

「お母さんこれ好きだからいっぱい食べよう!」 
「これちょっと苦手だから少しでいいか」 

といった具合です。 

そして、食べ終わったら 

「自分の好きなもの選んで食べられたね!」 
「これが苦手だったんだ。分かって良かったわ~。」 

などと声をかけていきました。 

こうすることで母の表情や雰囲気に敏感な娘に、嫌いなものを嫌いと表現してもいいこと嫌いなものを食べなくても怒られることがないことを伝えていきました。 

この夕食スタイルを繰り返すうちに、次第に娘は、食べたいもの、食べたくないものを教えてくれるようになっていきました。 

今では、「お菓子買ってくるけど何が良い?」と娘に聞いたら「クッキー。チョコチップついてるやつ」としっかり食べたい物を答えてくれます。 

そして、嬉しいことに食べ物以外でも、「これがいい」と自分の意見を伝えてくる場面が増えていったのです。 

自分の意見を言えることはとても大切なことです。 

HSCには、まずは毎日食べたいものから、自分の意見を言ってもいいんだという体験を積ませてみてくださいね。 

好きなものを選ぶ、嫌いなものを選ばない、その過程を肯定する 

そうすれば、HSCも、こちらの顔色を伺うことなく自信をもって自分の好きを表現してくれるようになりますよ 

執筆者:小林ほなみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 

人一倍敏感な子HSCが自分の気持ちを言えるようになる方法が学べます! 

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