HSCは『初めて』が苦手!不安が強い子に自信を授けてチャレンジさせるママの声かけ方法!

初めてやることに対して尻込みし、すぐ「無理」「できない」という。HSCの子は不安が強い子が多く、初めてのことにチャレンジすることが苦手です。そんなHSCの不安を自信に変えて、上手に成功体験を積ませるママの声かけのコツを伝授します。
 

1.HSCが『初めて』を楽しめない理由

初めてやることに対して、

・「やりたくない」と言ってなかなか踏み出せない 

・上手くできないと「やっぱり無理」とすねてしまう 

・「もう帰る」と固まって動かなくなる 

お子さんがこんな様子をみせることはありませんか?

そんな様子のお子さんに

「大丈夫、大丈夫!」 

「練習すればできるようになるよ!」 

「みんな初めはそうだから!」

と言って叱咤激励してみても、まったく効果がないばかりか、声をかければかけるほど、頑なになって動かない。

結局イライラして「分かった、もう帰ろう!」と言ってしまった経験はないですか?

初めてのことに対して、固まって動きが取れなくなったり、うまくできない自分にばかりフォーカスしてやる気をなくす子どもは、もしかしたらHSC(Highly Sensitive Child ひといちばい敏感な子)の気質を持っているかもしれません。

ではなぜHSCは、初めてのことに対してこんな反応をしてしまうのでしょうか。

HSCは脳の特性上、不安回路が強く働くという特徴があります。

様々なことをネガティブにとらえがちで、ひとつのものごとに対して、良いところよりも悪いところにできたところよりもできていないところに、意識が向きがちになり、

「失敗したらどうしよう」

「自分にはできないんじゃないか」 

「うまくできなかったら周りにどんな目で見られるんだろう」 

などと、考えてしまうのです。

そのため、先ほどのような叱咤激励の言葉は逆効果。

「全然大丈夫じゃないし」

「練習しても無理だよ」

「みんなはできても自分はできないよ」

という風に頭の中で変換されて、余計に意欲をなくし、動かなくなっていきます。

できれば子どもには失敗してもいいから色んな事にチャレンジして、たくさんの経験を積んでほしいですよね。

では、どうすればHSCは自信をもって初めてのことに挑戦できるようになるのでしょうか?


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2.我が家の不安が強い4歳息子が初めてスケートをした日

わが家にはHSCの気質をもつ4歳の息子がいます。

極端な人見知りや場所見知りはありませんが、不安が強いところがあり、人の視線を気にしすぎたり、周りと比べてすぐ落ち込んだり、少しうまくできないと意欲をなくして動かなくなったりする様子がありました。

先日、小学4年生のお姉ちゃんと一緒にスケートに行きました。

息子はスケートが初めて。

前日には、行く場所の写真を見せたり、実際に滑っている子どもの動画をみせたりと事前準備をし、息子は「行ってみたい!」と言う気持ちになっていました。

期待でワクワクしている息子。

しかし、実際にリンクに立ってみると、滑るどころか立つことさえできません。

お姉ちゃんは何年か前に滑ったこともあり、転倒しても果敢に何度も挑戦し、楽しい時間を過ごしています。

それを見てどんどん自信を失っていく息子。

「初めのうちはみんな滑れないから」と説明するも、すっかり意欲を失って「もう帰る」とすねてしまいました。

リンクの上で座り込んで動かなくなった息子。

そんな息子が「もう一度やってみよう!」と立ち上がり、終わる頃には「スケート楽しかった!また来たい!」と思うことができた方法をお教えします。


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3.HSCに自信を持たせるには、些細なことでもできている部分に注目させよう!

その方法は、どんな些細なことでもできていることを見つけて、肯定してあげることです。

HSCはできているところがいっぱいあっても、できていないところにばかり注目する癖があります。

だから、お母さんの声かけで『あなたはこんなにできている部分がある!』と本人に気付かせてあげるのです。

わたしは、息子が初めてのスケートに果敢に挑戦している姿をこのように肯定していきました。

「スケート靴、履けたね!」 

「初めてなのに、氷の上に立ててるね!」 

「上手におしりから転んでるよ!はじめはみんな転ぶ練習からするんだよ!」 

「こんなに上手に転べるなんて、きっとスケート上手くなるねえ!」 

こうやって、一つ一つの行動をこまめに肯定し、転んでいることもポジティブに見られるように声かけをしていきました。

すると、うまく滑れずにすねて座り込んでいた息子は、また立ち上がってスケートをしはじめました。

補助ソリの力も借りながら少しずつ氷に慣れていき、最後には誰の手も借りずにリンクの上を少し歩けるようになりました。

そして、終わってからアイスを食べている間も

「初めてなのに歩けるようになったね!」 

「上達が早いよ!」 

「転んでも、何回もチャレンジできたね!」 

と、もう一度できたことをしっかりと本人に印象付けるようにしたのです。

結果、息子は「楽しかった!またスケートやりたい!」と満面の笑みで答えました。

息子の中では『ちっとも滑れず面白くなかった』スケートではなく、『歩くことができて楽しかった』スケートとして記憶されることになったのです。

いかがですか?

初めてやることを拒否する不安が強い子には、ぜひお母さんがいっぱいできていることを見つけてあげて肯定し、お子さんに自信をつけてあげてくださいね。

 

執筆者:小林ほなみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

不安が強いHSCさんのやる気がアップする方法が学べます

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