忘れっぽい発達障害・ADHDキッズが、脱ぎっぱなしの服をノリノリで洗濯機へ片付けるようになった方法

忘れっぽい発達障害・ADHDキッズの、脱ぎっぱなし、食べっぱなし、出しっぱなし。その対応に悩んでいませんか?ADHDの子がなぜ片付けられないのか、その理由を知ったうえで、楽しくお片付けすることに成功した、わが家の例を紹介します!
 

1.発達障害・ADHDキッズの『〜ぱなし』に困っていませんか?

・脱いだ服や靴下がそのまま脱ぎっぱなし

・食べたお菓子のゴミが捨てられず食べっぱなし

・使ったものがそのまま片付けられず使いっぱなし

日常生活でよくみるお子さんの『〜ぱなし』問題。

「脱いだ服は洗濯機に入れなさい!」

「ゴミはゴミ箱でしょ!」

「使ったら片付ける!」

などといちいち注意していませんか?

言われたときには「はーい」と返事はするものの、一向に動く気配がみられず、すっかり忘れてしまう。そしてまた次の日も同じことを繰り返す。

しかも、声をかけても「分かったよ、うるさいなあ」と悪態をつかれると、こちらもイライラしてしまいますよね。

黙ってお母さんが片付けてしまえば済むことではありますが、このままでは、一緒に暮らす家族も気持ちよくは過ごせませんし、まして大きくなって1人暮らしでも始めたら、とんでもない汚部屋になることが予想されます。

お母さんのサポートをしっかり受けられるうちに、お片付けの習慣が身につけば安心ですよね。


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2.発達障害・ADHDキッズはなぜ片付けるのが苦手になりやすいのか?

物が片付けられない問題が起きやすいのは、発達障害の中でも、注意欠如・多動症(ADHD)と言われる子どもたちです。

発達障害・ADHDキッズは不注意や衝動性があるため

・すぐほかのことに気が散る

・忘れっぽい

・やりたいことがあるとすぐにやらないと気がすまない

などの特徴があります。

何かをしながらもうほかのことを考えていて、すぐそちらに飛びつくので、片付けを忘れてしまうのです。

例えば、学校から帰宅したら、もう頭の中は何のお菓子を食べようかな、と考えていて、ランドセルは置きっぱなし、靴下は脱ぎっぱなしでお菓子に直行。

お菓子を食べながら、読みかけの漫画が目に入ればそれを読まずにはいられず読み始めます。

するともう頭の中には、ランドセルのことも、脱いだ靴下のことも残ってはいません。

このような理由で、ADHDの子は脱いだら脱ぎっぱなしに、食べたら食べっぱなしに、使ったら使いっぱなしになって片付けられなくなってしまいます。

ADHDグレーゾーンの子もこの傾向をもっているために、片付けられないまま放置される問題がでてきます。

3.わが家の発達障害・ADHDグレーゾーンの娘が繰り返す『脱ぎっぱなし』にうんざりする毎日

わが家の小学4年生の娘は発達障害・ADHDグレーゾーンです。

ひとつのことに集中することが苦手で、同時にふたつのことを並行して行っていることが良くあります。

例えば、食事をしながら漫画を読む、着替えながらテレビを見る、ゲームをしながら動画をみる、などです。

「ひとつのことを終わらせてから次をやりなさい」と言ってもなかなか長い時間は難しく目に入ったもの、思いついたものに飛びつく様子がありました。

そのため、朝起きてパジャマから着替える時点で漫画など読んでおり、すでにうわの空状態。

さらに着替え終わったと同時に次にやろうと思っていたことをし始めるため、パジャマの存在は忘れ去られ常にその辺で脱ぎっぱなしになっていました。

娘にはHSC(Highly Sensitive Child ひといちばい敏感な子)の気質もあります。

脱ぎっぱなしの服をそのたびに指摘すると、そのことにひどく傷つき、「分かってるよ!」「知ってるよ!」とイライラし、最後には「どうせわたしなんか」と落ち込んでしまう様子がありました。

ADHDグレーゾーンでもあり、HSCでもある娘が、自己否定することなく、楽しい気持ちで片付けられるようになる方法は何かないかな?

そう考えていた時、わたしはADHD好奇心旺盛、楽しいことが好き、一番が好きというような特性をうまく活かすことを思いつきました。


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4.発達障害・ADHDキッズの特性を活かした声かけをしよう!

わたしは、

娘がパジャマを放置したら、洗濯カゴをもっていって

「ここに投げていれてみて!一発で入ったらスゴイ!」と持ちかけたのです。

その距離は近すぎず、遠すぎず、やる気をくすぐる距離感

すると娘はすぐに乗ってきました

ひとつ上手に入れられたら「入ったね!ナイスシュート!!」と褒め、「次はどうかな?」と今度はカゴを少し動かしながら難易度をあげたりします。

発達障害・ADHDの子は飽きやすいので、ゲームにもバリエーションが必要です。

これを繰り返すうちに、娘は自ら「ナイスシュートするからカゴ持ってきて!」と言うようになりました。

ここまで来たら、今度はこう持ちかけます。

「カゴより洗濯機に入れる方が難しいかも!ここの距離からできるかなあ?お母さん出来ないかも~。」

それを聞いて俄然やる気になった娘。洗濯機にパジャマを自ら投げ込み始めました。

入ったら褒め、入らなくても「おしい!」「さすが!もう少しだね!」と励ますことで、洗濯物を楽しく洗濯機に入れられるようになっていきました

これを続けていった結果、脱いだ服がそのままになっていても、

「お!その服ナイスシュートしてきて!」

と声をかけるだけで「分かった〜」と気持ちよく行動することができるようになったのです。

このやり方はゴミを捨てるときにも有効!洗濯カゴのかわりにゴミ箱を持って行くだけです。

さらに、使ったものを片付けるときには

「元あった場所に10秒以内でもどせるかな?」

「お母さんとどっちが早く片付けられるかな?」

と、こちらもゲーム感覚で声かけをしていくことで、自ら片付けることができるようになりました。

わが家の場合はこの方法を行ったおかげで、末っ子の4歳の息子までが、喜んで脱いだ服を洗濯機に入れ、出てきたゴミをゴミ箱に捨て、出したものを元の場所に片付けることができるようになりました。

気になる行動を指摘して治させることは、本人の自尊心を大きく傷つけます。そのため、上手に楽しく行動したくなるように工夫した声かけをすることが大切。

ぜひ、今日から、いかに楽しく、ゲーム感覚で行動させるかを意識してみてくださいね!

執筆者:小林ほなみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー

▼ADHDの子がやる気になる声かけが学べますよ!

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