1.思春期凸凹っ子が中学生を前にしてお風呂に入りたがらない問題!
子どもが思春期に差し掛かると、子どもの体臭が気になることはありませんか。昔はこんなニオイしてこなかったのにニオイが変わった!?と感じることがありませんか?
思春期になると、代謝が活発になり、皮脂の分泌が盛んになります。また、汗も多くかくようになります。
体臭は誰にでもあるものです。成長につれて思春期になるとなんだかニオイが変わった?と感じるのは成長のあかしでもあるわけなのですが、なるべくなら不快なニオイは軽減したいですよね。
思春期には、子ども自身が周りの目を気にして、見だしなみを自分で整えるようになったりし始めます。
しかし、発達障害・グレーゾーンのお子さんですと、自分の興味があること以外は全くやらない、好きなこと以外に対する集中力がなく、ほとんど関心や興味を示さないといった傾向があるため、他に興味関心が高いことがあれば、そちらを優先してしまいます。
お風呂にはきちんと入って一日の汚れとニオイをしっかり落としてほしいものですが、リビングや自室でのんびり好きなことをして過ごしているときなど、お母さんの「お風呂に入りなさい」という声かけが届きません。
また、お風呂に入ったとしても、他に気になること(例えばやりかけのゲームなど)があれば、体を洗うことが面倒くさいと感じて、しっかり洗えていないのに早々に上がってきてしまうという事態に陥るわけです。
2024年に『風呂キャン界隈』という、インパクトのある言葉が若者の間で生まれました。
「お風呂に入るのが面倒くさい」や「疲れているので今日は風呂をキャンセルしたい」といった気持ちを共有するために使われます。
お風呂に入るのをキャンセルする軽い言葉のように思えますが、実はその裏にはメンタルに深刻な問題が隠れている場合があるので、お子さんの様子に注意が必要です。
この記事では、我が家のもうすぐ中学生になる発達凸凹っ子が、お風呂をめんどくさがって入りたがらないことが続き、私が気になっていた体臭の心配を解決できたアイデアをお伝えしていきます。
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2.お風呂上がりの子どもの頭がニオう?大浴場で判明したその実態とは?
我が家の息子が小学校6年生のころ、お風呂から上がってきた息子の頭がプーンとニオったのです…
「あれ、なんでニオうのかな?」と感じました。
今お風呂から上がってきたばかりなのに、です。
息子は、発達障害グレーゾーンでASD(自閉症スペクトラム)傾向です。100-0思考で自分が興味あることにはのめり込みますが、興味のないことはまったくしたくありません。
加えて切り替えが苦手なので、ゲームやYouTubeなどは中断することがなかなかできません。お風呂よりも少しでも早くゲームの続きをしたいしYouTubeを見たいのです。
夕飯が終わって自由に過ごしている時間に、「お風呂に入って」と言っても生返事がかえってくるだけでなかなか動きませんし、お風呂に入ったとしても5分程度であがってきていました。
小学校高学年になってからは一緒にお風呂に入ることはなかったのですが、ちょうどそのころ旅行で父親と一緒に大浴場に入ったあと、父親は、「あれじゃあ洗えてないな。」と息子の様子を教えてくれました。
ボディーソープをちゃっとつけて、流すだけ。シャンプーをちゃっとつけて、流すだけ。の繰り返しだったそうです。
息子の入浴時間が短いな~とは感じていたのですが、きちんと洗えていないのがニオイの原因だと判明したのです。
その後「しっかり洗いなさいよ!」というだけではまったく変化はなく、お風呂に入ることさえ面倒くさそうにするようになってしまいました。
もうすぐ中学生。
これでは本格的な思春期になって、まわりの友達から「あいつなんだかニオうよな」なんて言われてしまうかもしれない…と私は心配になりました。
そこでどうにかして、お風呂にすんなり入りたがらない息子が面倒くさがらずに、きちんと体を洗える方法はないかを考えました。
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3.面倒くさく感じないお風呂にするためには
そこでまず、お風呂で体を洗う作業を分解して考えました。
使う石鹸類
・ボディーソープ
・洗顔フォーム
・シャンプー
・コンディショナー
使う石鹸類だけでも4種類。それぞれ「手に取る・泡立てる・つける・流す」を繰り返さなければなりません。これらを一つにまとめられるボディーソープが見つかりました!
「髪・顔・体~髪・顔・体~バラバラ洗いは面倒だ~」と言うメンズビオレ『ビオレワン』のテレビコマーシャルを見て、なるほど!と納得し、私は、
「これ一本で頭から足まで全身洗えるボディーソープだって。使ってみる?」と聞いてみました。
石鹸類には興味もこだわりもないので「別になんでもいいよ」とあっさり受け入れてくれました。
4種類の石鹸類を使う4つの作業から、1つのボディーソープを使う1つの作業だけになったわけですから面倒くささは激減。
その分、1つのボディーソープで頭から洗い始めて足までと、上から下に順に洗っていくために最初によく泡立てているので、くまなく洗えるようになったようです。
短い入浴時間は変わりませんが、お風呂上りなのにニオってくるということはなくなりました!
花王メンズビオレの『ビオレワン 髪・肌なめらかタイプ』は洗い上りがキシキシせずに息子は気に入っています。いくつかタイプがあるので気に入るものを見つけてあげてくださいね。
女の子であれば、メンズと書かれているものは嫌かもしれません。女の子にはクラシエの顔・からだも洗える『マー&ミー リンスインシャンプー』がおすすめです!
アイテムを変えることにプラスしてやってほしいのは、お母さんの声かけの工夫です!
まずは、命令口調をやめました。
「お風呂に入りなさーい」ではなく「今どんな様子?」「キリのいいときにお風呂入ってほしいな」と、『やっていることに興味を持ち』『I(アイ)メッセージ』で伝えます。
当時よくやっていたオンラインゲームのフォートナイトなら、戦いが始まったらだいたい戦いが終わるまでに20分かかると観察してわかっていたので、「今、戦いが始まったところだね、この戦いが終わったらお風呂入れそうだね」と声かけをしていました。
「お母さんが入れっていうからしょうがない、入ってきてやるか」というやっつけのスタンスだったのが、「お風呂沸いたから入ってきてね~」の声かけだけで「いま戦い終わった~入ってくる~」と自発的に入るようになりました。
さらには、「今友達がご飯食べているからその間に風呂入っておこう」「お母さん、風呂って何分ぐらいで沸く?」と見通しを立てて考える様子も見られるようになりました。
使うボディーソープを変えて、面倒くさい工程を減らしたことで、ニオイ問題もお風呂になかなか入りたがらない問題もクリアできました。
自分の興味ないことは気にしない発達障害グレーっ子が、思春期になっても中学生になってもできることがあります。観察して工夫してみてください。お互い気分良く改善することができますよ。
執筆者:岡千恵
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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