1.思春期の子どもと会話していますか?
思春期は大人の階段を上っている途中において、身体とこころの 変化が大きい時期です。
特に思春期の特徴が強く出る小学校高学年から中学生の間は、甘えてきたと思ったら反抗的な態度を取ったり、ちょっとしたことで傷ついたり、急に不機嫌になったり、感情が不安定になりやすい時期となっています。
子どもが小さいうちは「かわいいね」「すごいね」「良かったね」などの会話で素直に喜んでくれていても、思春期になると「別に」「それが何?」など素っ気ない返答になることも多く、お母さんは思春期の子どもとの会話でイラッとすることもよくありますね。
思春期の子どもは自分について深く考え、親に言われたことよりも自分の考えや友だちを優先するなど、家族との関係性にも変化が現れます。
なので、親は子どもの気持ちを尊重し、余計な口出しはせず、見守る対応に変えていく必要があります。
とはいえ、思春期の子どもはまだまだ親に自分のことを気にかけてほしいという気持ちをたくさん持っていることも感じられます。
思春期の子どもと会話をしたくても「うざい、うるさい」と 言われてしまう、思春期の子どもとの会話は少なくなって寂しい、と感じていても大丈夫です。
思春期の子どもには会話の量よりも質を高めて、子どものこころに届ける言葉を授けていきましょう。
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2.思春期の子どもへの愛情表現はどうする?
ヨーロッパ、アメリカなどの外国では親しい人や家族の間でハグ、I love youなどの愛情表現をする様子もよく見られます。
しかし、日本を含むアジアの国は日常生活、ましてや人前でハグすることは恥ずかしい気持ちや照れくさい気持ちがあり、成長すればするほどストレートな愛情表現は難しいものがありますね。
我が家には発達凸凹3兄弟がおり、全員不登園・不登校を経験しています。
子どもの不登校をきっかけに発達科学コミュニケーションに出会い、皮膚からの刺激が感情を安定させることを学び、子ども達にはボディタッチやマッサージ、ハグなどは積極的に行っていました。
現在小1の3男はラブラブタイムと称して、1日に何回もぎゅーと抱きしめたり、「大好きだよ」と伝えたりすることで、お互いの愛情をしっかり確かめ合って幸せな気持ちに浸っています。
しかし、中1長男と小6次男にはラブラブタイムのような抱きしめることはもうありません。
やはり10才位を境に抱きしめるなどのストレートな愛情表現はどんどん遠ざかっていきました。
また、中学校に入学すると勉強、部活に忙しく、朝は7時30分に家を出て、帰宅は18時。家に帰るとご飯、お風呂、勉強…であっという間に寝る時間になり、親子でゆっくり会話する時間はありません。
休日も親子で出かけるよりも友だちの関係を選ぶので、親子で過ごす時間は本当に少なくなりました。
完全不登校の間は親子でずっと過ごしていたのがウソのように、学校復帰した今はとても忙しく、充実した生活を送っています。
そんな中、私は子どもに授けたい最強の言葉『生まれてきてくれてありがとう』を毎年届ける工夫をしています。
この『生まれてきてくれてありがとうは』はかけがえのない命の誕生を感謝し、子育ての原点に立ち戻るかのような、この上ない最強で最高な言葉だと思っています。
次からは『生まれてきてくれてありがとう』の言葉を伝えるために、我が家で年に一度、実践しているラブレターの書き方をご紹介します。
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3.思春期のこころに届ける、年に一度のラブレターの書き方
みなさんはラブレターを書いたことはありますか?
ラブレターは愛を伝える手紙です。
ラブレターは言葉のプレゼントです。
相手を想って、相手がどんな言葉を喜ぶのか、想像を膨らませながら書いていくと良いですね。
ラブレターを届けるのに最適な日はズバリ誕生日です。
我が家では長男9才、次男8才のお誕生日の時から『お母さんからのラブレター』と書いたお手紙を贈っています。
その中に書くメッセージの内容は構成を決めています。
まず1年間の成長を書きます。
ここは具体的に「○○に挑戦して、○○ができるようになって、お母さんはびっくりしたよ」
「想像力がとっても豊かで、行動が素早くて、頼りがいのある○○君に成長したね」
このラブレターにはできていない部分や相手を否定する言葉は書きません。
とにかくできている部分、子どもが好きと得意で夢中になっていることを書き、全肯定の言葉を並べていきます。
最後の文章は『生まれてきてくれてありがとう。これからもお父さんとお母さんがあなたの1番の応援団でいるね』と締めくくります。
注意点はダラダラ長すぎる文章にしないこと。私は19㎝×14㎝の小さめの便せんに1~2枚に収まるように書いています。
内容は簡潔に、事前にポイントを絞っておくと良いですよ。
ラブレターを書くことで親は 1年間の子どもの成長をしっかり振り返ることができます。
子どもは親から「ぼくのことを見てくれているな」という恥ずかしさと嬉しさの入り混じった気持ちかもしれません。
思春期の子どもに面と向かって『生まれてきてくれてありがとう 』と言うことに抵抗がある場合は、誕生日のラブレターに想いをしたためて、言葉のプレゼントを贈ってくださいね。
子どもと一緒にいられる時間は思ったよりも長くありません。
思春期は自立に向かう子どもを見守りながら、こころは離さず、こころを通い合わせ、精神的なサポートをしっかり取れる親子の絆を築いていきましょう!
執筆者:みしまひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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