よく喋るけど噛み合わない?空気を読めないADHDさんが中学までにできるコミュニケーションの壁解消法

人が好きでよく喋る活発なADHDキッズ。小学校中学年から先生や友達とのミスコミュニケーションを感じ、のちに不登校を選択する子がいます。その理由と解決策3STEPをお伝えします。学校で感じたつまずきは放っておかずにいち早く対処しましょう!

1.よく喋るこの子がなぜ?活発なのに学校がしんどい子ども

人が好きで友達の輪に飛び込むけど、いつの間にか友達に嫌われている…

子どもがそんな経験をすると、自信喪失になるし学校面白くない…の不登校の原因にもなります。

思春期を迎えると学校に行きたくない理由の上位に入るのが
「友達」「コミュニケーション」のストレスのお悩みです。

先生や友達とのミスコミュニケーションから自信を失ったり、居場所がないと感じたりしてしまい「学校に行かない」選択をする子たちがいます。

元々は、エネルギッシュで活発な性格のADHD(注意欠陥多動性障害)タイプの子たちなのに学校がしんどくなるというのは、よほどのことです。

発達障害グレーゾーンの子たちが学校で感じているつまずきはそのまま放っておいても良い方向には向かいません。

ADHDタイプの子が「あいつ、変わったヤツ!」と周りの子に思われる思春期や中学生になる前に、いち早く、対策対処をスタートしましょう!


↑↑↑
学校の先生も知らない!
勉強の遅れ不安がなくなる
プレゼント中!

2.不登校の原因になりやすいADHDの子のコミュニケーションスタイル

個別相談でお話を伺っていてもコミュニケーションが原因で不登校になる子は多く、

小学校中学年〜高学年に

「話を聞いてもらえなかった」
「仲間に入れてもらえなかった」

と語っていたことがある子が多いです。

相手の気持ちや状況を的確に読み取るのが苦手なので友達が悲しそうにしているのにハイテンションで割り込んでしまう…など

いわゆる
「空気が読めない」
「話題がズレる」
ということが起きてしまい、友達やグループでの会話から「ズレていく」というのも特徴的。

思春期の子どもたちのコミュニケーションは(いい悪いは別として)「グループ」を重んじ「共感」が求められる時期。

ADHDタイプの子のコミュニケーションスタイルは学校での子どもの居場所を失いやすくするので、実は、とても注意が必要です。

3.ADHDの子が空気を読めない一方的な会話をしがちな理由

ADHDタイプのグレーさんの中に見られるコミュニケーションスタイルとして「よく喋る」があります。

よく喋ること自体は悪いことではないのですが、タイミングが悪く、空気を読まない、一方的な会話のやりとりになりがちです。

人との対話をしていても
・関心が他に向きやすい
・注意力がつづかない
・衝動性がある(これを話したい!となったらブレーキが効きにくい)
など。

だから、じっくり聞けなかったり、適切なタイミングで話題を変えられなかったりしてしまうんです。

ADHDタイプの子は
もともとは、話が好きだったり、人が好きだったりするのに「空気を読んでない」と言われてしまうのには、こんな理由があったんですね!

次に、一方的とも言われるコミュニケーションのスタイルをとった子に、どう関わればいいか?を3つのステップでお話ししますね!


↑↑↑
学校行きたくない子に
なんて声をかけますか?
不登校に迷わず対応できる
毎日の声かけ集30選‼

4.3STEPの関わりで子どものコミュ二ケーション問題解消!

◆STEP1:話してくれたことを必ず受け止める、肯定する

よく喋るADHDキッズにまずやってほしいのはどんな突拍子もないことを言っても話をきいてあげることなんです。

「そう思ったんだね」
「知らなかったわ」
「教えてくれてありがとう」
「それから?他には?」

こんな会話ができるようになることがスタートラインです。

お母さんが「何言ってんの?」
と感じるような突拍子もない発言、見過ごせない発言をする子も多いです。

だけど、そこで「いいか、悪いか」と正そうとしなくてOKです。

お母さんからすると、
「甘やかしてるんじゃないか」「調子に乗るんじゃないか」と心配になりますよね…?
「どうしてそんなこと言うの?」「ちゃんと会話してほしい」と不安やイライラが高まってしまうと思います。

ですが、2つのことを知っていればママの不安やイライラは解消できます!

1つは
「困りごとは脳の特性なんだ!」という理論を知ること。理論は3章でお伝えした通りです!

脳は、理解ができないものには不安や怒りを感じやすいですが逆に「わかる」となると、じゃあどうやって対応しようか!と考えることができるようになります。

そしてもう1つは
解決策を知っていること。

怒っても注意してもそれではうまくきません。
それではSTEP2、STEP3で解決策をお伝えします!

◆STEP2:「言い換え」で「会話の成功例」を教える

お子さんが「わかりにくい」話を一方的にしてきたのをそのまま聞いているだけでは、コミュニケーションのスタイルはずっとそのままです。

次にやりたいのは
話題を「整理」して「返す」です。

例えば、お子さんが、ゲームの話を延々としてきて長ーい、わかりにくい、会話になっていたとします。
そうしたら、その内容を整理して、コンパクトにして

「へー!そうなんだ! 今日は、強い敵を倒したんだね」

など、シンプルな一文で返してあげてください。
これを繰り返すことで「そうやって話すんだ」と伝え方を勉強していきます。

◆STEP3:タイミングを教える!

それでも、変なタイミングで一方的な会話をしてくるなら…

一度待たせましょう。

怒った言い方にならないほうがいいので
「さて、問題です! お母さんは今何をしているでしょうか!」

のようにクイズ形式で明るくコミカルに伝えるといいですね。

お子さんが相手の様子を観察する力が育つ効果もあります。

その上で
「今は無理だから、あと10分待ってね」と待つ練習をさせてあげます。

そして、待ったことに対して
「待ってくれてありがとう!」
としっかり肯定的な声かけをして、あとでしっかり話を聞いてあげてください!

一番のNGは怒ったり注意したりすること。

ADHDの子は怒れば怒るほど、衝動性にブレーキをかける脳の働きが育ちにくくなるので避けたい対応です! 肯定・学び・成功体験で、人との関わりを学ばせていきましょう!

コミュニケーションの仕方は本を読んでも、誰かに言われても、それだけで変わることはありません。

なぜなら、知識があることと実践できることとは、全く別物だからです!

だから、毎日関わるお母さんとのやりとりの中で「できた」「伝わった」の体験を上手に積みながら覚えていくのです。

週1回、月1回通う療育やカウンセリングでは子どもに学習させて脳に定着させるだけの「時間」「量」が足りません。

資格を持った人に相談するだけでは叶わなかったことをお母さんができちゃうんです。

だから、お母さん!子どもの脳が育つ『正しい』コミュニケーションのかたちを知って、子どもたちのお手本になるやり取りを、毎日の対話を通じて、みせてあげてくださいね!

お母さんとの会話を通じてコミュ力を磨いてほしい理由をこちらの記事でも紹介しています!▼

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

よく喋る発達凸凹ADHDキッズの良さを引き出す方法を知っていきましょう!発達凸凹の知識満載のメルマガはこちらから▼

タイトルとURLをコピーしました