1.不登校の間にお金の教育を始めてみた!
子どもが不登校になったとき、無理やり学校に戻したり、学校の課題を強制したりすることは御法度ですよね。
好きなことをして自信をつけることが大切だとも言われますが
「うちの子、好きなこともないんです…」
「何に興味があるかわからない」
というお母さんもいらっしゃるかもしれません。
子どもの興味は子どもレベルのことじゃなくてもいいんですよ!むしろ、学校では教えてもらえない大切なことが学べるチャンスです。
大人でもわからない人がたくさんいるマーケット(金融商品が売買される市場のこと)について学んでいる息子さんを育てる、なぁママさんにお話を聞かせていただきました。
ーーマーケットを好きになったのは、お母さんの影響ですか?
「勉強してほしいなというのはずっと思っていたんです。『ちょっとやってみる?』って言って遊び感覚でやり始めたのがきっかけです。スマホで簡単に買えるって言うのを東洋経済でチョロって書いてたのを見て、口座開設して始めていきました。」
ーーお母さんも調べながら教えたんですね。元々子どもにやらせるノウハウを知っていたわけではなかったってことですか?
「そうですね、私自身知識はあったんですけど未成年がやる方法っていうのは全然知らなかったんです。」
ーー導入の時だけ少し関わって後は勝手に息子さんが興味を持っていったんですか?
「そうですね『OneTapBuy』というアプリの仕組みが子どもにも分かりやすくて、漫画で解説されていてゲーム感覚でできて面白いんです。
わからないこと、専門用語とかは聞いてきたりするので教えてあげています。それくらいで子どもでも楽しくやっている感じです。」
ーーこれ、誰でもできます?
「未成年に限らず、投資未経験の方でも入りやすいと思いますよ。」
ーーうちの子、小学生なんだけど株やりたいって言っていて、でも私がさっぱりわからなくてどうやって勉強しようかと思ってたんですよね。
「親子で一緒に楽しめると思います!親子といえば、今、親子起業の相談をさせていただいている方がいるんです。株式会社バビロニアの野田拓也さんなんですけど、野田さんには中学生の息子さんがいるんですよね。
その息子さんを社長にして、『StarBurst』というお金の授業をやっているんです。それもすごくいいなと思っていて。日本って学校ではお金の教育が全然されていないんですよね。
私が20歳になったときに世の中のお金のことが全然わからないなって思ったことがあって、これからの子どもには企業の知識やお金の知識ってすごく必要だよなと思っていたんですよね。」
ーー
なぁママさんが言う通り、学校では社会に出てからのお金のやりくりや将来へのお金の溜め方、増やし方、世の中のお金の流れについては教えてもらえないですよね。
「それは大人になってからやればいい」
と言う人もいるかもしれませんが、子どもの頃から学んで実践しながら大人になるというスタイルもあっていいと思います。
むしろ、親子で一緒に考えられる時期から取り入れることで、子どもが安心して大人になれるでしょう。
そして親も安心して子どもを見守ることができるようになるだろうなと思います。
2.お母さんも夢を追う!
ーー息子さんが投資にハマるきっかけを与えてあげた以外に、子どもに伝えたいこと、一緒に学んでいきたいことはありますか?
「私も調理師を目指している娘と一緒に、食に関することやお金のことなど含めて起業したいなと思っているところなんです。」
ーー娘さんと一緒に!すごいですね!娘さんは起業に対して積極的なんですか?
「娘は目立ちたがり屋で、本当は息子にやらせたかったんですけど、今はそのスイッチが入らなそうだったので、やりたがった娘と。
私はずっと会社員で経験もないから、失敗してもいいからやってみようという気持ちでコンサルタントにお付き合いをお願いしている最中です。」
ーー旦那さんの理解は得られましたか?
「理解は得られてないと思います(笑)何年も前から起業したいって言っていて『お前にはできるわけない』って言われていて…周りのみんなにも言われて『社長になれるわけないじゃん』って。」
ーーでも、旦那さん反対はしてないんですね?
「そうですね、先に全部伝えて『やるから』と言ったら無言で、『そう』って感じ。」
ーー何年も前から社長になりたいという思いはどこから出てきたんですか?
「従業員の給与は額面から社会保険料や税金等引かれてから手取りを受け取るじゃないですか。
収入→税金→支出のお金の流れが、経営者は収入→支出→税金になるんですよね。
従業員、専門家、投資家、経営者この4つの中で経営者が未経験で、株式を発行する側に一度なって見たいなぁと言う興味本位があるんです(笑)
毎年赤字経営は覚悟していて、株式投資の損切り額が授業料であるように会社経営の赤字額も授業料だと思っています。3年目くらいで黒字になれば嬉しいですけどね(笑)
ロバートキヨサキさんの『金持ち父さん貧乏父さん』を読んで、なんでその仕組みを知らなかったんだろう、なんで学校では教えてくれなかったんだろうって感じました。」
ーー行動できるのがすごいですね!
「ホリエモンが大好きで、講演会にも行ったんです。『考える前に行動しろ』って言うんですよね。頭悪くても行動したら何か変わるかなと思ってやってみているんですよね。」
ーー
前編のインタビューで息子さんが起業したいという気持ちがあったというお話を聞いていましたが、なぁママさん自身も起業に向けて取り組んでいるということなんです。
「こうできたらいいな」
「あんな風になれたらいいな」
と考えているだけの人達はたくさんいると思いますが、実際に行動してコンサルタントをお願いしている実行力のある姿はかっこいいですね!
しかも、娘さんを巻き込み親子で一緒に取り組める関係は素敵だと思います。
3.不登校の子どもがいてもお母さんが楽しむ方法
ーーブログでは、息子さんもなぁママさんもそれぞれ好きなことを楽しんでやっている様子がよくわかりますが、なぁママさんも好きなことがたくさんありますよね。
そうですね!
FEELCYCLE(暗闇バイクエクササイズ)、フルマラソン、仕事や投資、金融関係の読書、料理、ひとり呑みや主人と週末呑みかな。私の脳内は好きな事で9割(笑)、残り1割が家族です。
ーー不登校の子どもを持つお母さんって、自分を犠牲にしている人が多いと思うんですけど、それは、やっぱりまずいと思いますか?息子さんが不登校になる前から、なぁママさんは元々好きなことをしていましたか?
「元々放任主義なんですよね。私もやりたいことがあるから、自分のことは自分で考えて、困ったことがあったらいつでも相談してと言ってきています。
特に食事に関しては自分で自立してやってほしいと思っていて。冷蔵庫に作り置きおかずや食材を常備して、自由に使って食べていいよという風にしています。
年1回の連続休暇に1泊2日で県外のフルマラソンに参加しますし、名古屋ウィメンズマラソン日の子供達3人の食事は主人にお任せです。時々、一番上の娘からは、『下の娘の教育をちゃんとして下さい』と言われますけど(笑)ちゃんとしつけをしてくださいって。
9年くらい元々専業主婦で家にいたので息子まではなんとか子育てやっていたけど、一番下の子は小さい頃から保育園に預けて働いているので、今は私は好きなことしかやっていません(笑)」
ーーブログからも、お母さんの役割をお姉ちゃん達が手伝ってくれている感じが伝わってきていいなと思っていました。お母さんが生き生きとしていられる秘訣はありますか?
「『多動』ですかね。ホリエモンに洗脳されているので。」
ーーお母さんが常に多動で好きなことをしている?っていうことですか?
「ほとんど家にいないで動いているって感じなんですよね。土日も絶対にトレーニングしに行くか走りに行くか、土曜の夜も主人と飲みに行っちゃう。
ーー小学生のお嬢さんも、お兄ちゃんお姉ちゃんがいるから夜に出かけても大丈夫なんですね。
「『今日は出かけないの?』って言ってくることもありますよ。子どもだけで過ごしたいこともあるみたいです。」
ーーいいですね、そういう家族関係!
ーーでは、最後にお子さんが不登校で悩まれているお母さん達へのメッセージをいただけますか?
「私は、学校に行かない選択肢を作りたいと思っています。息子が『学校に戻ることがゴールじゃない』と言っていました。
皆さん学校に戻したいと思っている人が多いと感じます。今の時代の子ども達にとって当たり前の居場所は学校しかない。でも、別に学校じゃなくてもいいと思うんですよね。
うちの息子も今後はN高に進学する予定ですが、正直3年行けるのかな?とは思っています。本人の気持ちも変わるだろうなと思うので。あまり期待しない方がいいかなと思っています(笑)
決まった形の集団に入れなくても、他にもっと子ども達が楽しく学べる場を作れるんじゃないかなと模索しているところなんですよ。」
ーー息子さんの将来も、なぁママさんの起業もすごく楽しみです。
4.これからを生き抜くために必要な学びについて
なぁママさんのお話を聞いていて、お母さんがやりたいことをチャレンジしているから、息子さんや娘さんもいろんなこと楽しくやって成長していっているんだろうなと思いました!
このインタビューを読んで、
「中学行っていないのに勉強大丈夫なの⁈」
「高校も3年行けるかわからないって大丈夫⁈」
と感じるお母さんもいるかもしれないですね。
ですが、これから人生100年時代に突入していく現代、
「今が安定しているから将来も安心」
とは言えない時代に差し掛かっています。
中学、高校、大学に行っていれば100歳まで何も問題なく生きていけるでしょうか?
仕事がうまくいかなかったり、人間関係に悩んだり、大きな出費をしてピンチになってしまったり、体を壊してしまったり。
様々なピンチが訪れるかもしれません。
どんなことがあっても、
「じゃあこうやってみよう!」
「自分にはこっちの道の方がうまくいくかも」
と社会の情勢をキャッチしながら自ら思考して行動していく力を育てることが大事だと感じます。
教科学習は子どもが必要だと感じたときにやればいいのです。
今、子どもが興味を持っていることを学ぶ。
お母さんも、子どものお世話だけにとらわれずに学びたいことを学ぶ。
そんな子育てを実践しているなぁママさん親子には、苦しいことから新しいことを学びとり、人生を楽しむ姿勢を教えてもらえました!
皆さんも、是非子どもと一緒にこれからの時代を生きていくために役立つ学びを実践してもらえたらいいなと思います。
なぁママさんに聞いたもう一つのインタビュー記事も同時にご覧ください!
執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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