褒めが効かない⁉高学年男の子のトリセツを知って、反抗期に会話を楽しめる親子になろう!

高学年の男の子の対応に悩んでいませんか?反抗期に入ると、今までの対応や注意の仕方ではキレたり、文句を言ってきたりしますよね。高学年の男の子の特徴を知って、脳に届く声かけをしましょう。親子できちんと会話ができるようになる対応策をお伝えします。

1. 高学年の男の子の子育てに疲れて、もう限界!

私には、発達障がいグレーゾーンの小学6年生の息子がいます。

息子が小学4年生になった頃から、うまくいかない子育てにイライラしていました。

息子はすぐに「どうせできないし」「ぼくなんて…」とすぐにグズグズ言う。

はっきりしない態度にイライラしてしまって、「どうしたいの!」と私も責めの口調になっていました。

そして、5年生になると指示をだしたら、文句を言うし、逆ギレする。言うことは聞かない、動かない…。

例えば
「ゲームもう終わる時間だよね?」
「宿題やったの?」
「学校でなにがあったか教えて」
「片付けたら?」
などと私が言うと

決まって
「うるさい!」
「知らん」
「ぎゃーーー、わかってる!」
など

文句やイライラした返事が返ってきて、会話にならない状態でした。

だんだん怒りっぽくなってきた息子にどう対応したらいいのかわからず悩む毎日でした。

小学校高学年になると不安な気持ちやネガティブな感情を抱きやすくなって、暴言や否定的な言葉を発したりと反抗的になるには理由があります。

2.反抗期には褒め方にも工夫が必要

思春期を迎えようとする小学校高学年は、心も身体も大きく変化成長する時期です。

この時期は、自分の能力を周りの友だちと客観的に比較して、「自分はできない」などと感じて、自信を失ったり劣等感をいだきやすくなります

ただでさえ自信を失っているところに、強く叱ったり否定しすぎると、男の子の自己肯定感はボロボロになり、劣等感に苛まれたり心を閉ざしてしまうこともあります。

また、褒め方も低学年と違って工夫が必要になってきます。

低学年のころは、「○○くん、よくできたね」とちょっと大げさに褒めても受け入れられていましたが、高学年になると、何か裏があるのでないか?何かをやらせようとしているのではないか?など勘ぐったり、見透かしたりするようになります。

そして、間違った褒めかたを繰り返していると、押しつけがましくなり、褒めているのにますます反発してくることもあります。

お母さんが子どもに具体的にどんな対応をすれば、男の子の反抗期をうまく乗り切り、またやる気も伸ばせてあげられるでしょうか?

3.高学年の男の子の脳に届く声かけはこれ!

では、高学年の男の子の脳に届く褒めかたをお伝えします。

高学年の男の子には、やった結果よりも目標にむかって頑張っていることや、今やっていることなどの過程に注目して声をかけてあげるほうが効果があります。

例えば、

「おっ、勉強をはじめたんだね!」
「難しい問題解いているね」
「もう2問も解けたんだ」

など行動を起こした時や取り組んだという事実を肯定していくのです。

できたことに本人が気づくことで達成感を得ることができ、できたという成功体験につながり、好ましい行動を定着させることができます。

達成感や成功体験を重ねることで、自信が生まれます。そしてその自信ができるとゴールに向かって何かを成し遂げたい!というやる気につながります。

これが、これからの中学校生活にむけて必要な自立心を育むことに欠かせないのです。

お母さんが、お子さんの態度が「反抗期だから仕方ない」と諦めたり、反抗的な態度に叱ってばかりしていると、お子さんは不安定になりネガティブな感情を抱えたままになり状況は悪化する一方です。

なので、お子さんを肯定する声かけをして認めてあげること、高学年の男の子にあった声かけをしてあげることで、お子さんがお母さんを信頼してきます。

親子の信頼関係があると、反抗期であっても
「親子できちんと話ができる」
「お互いの話しが聞ける」
「気持ちを伝える会話ができる」
ようになります。

子どもに自信を授けて、自立につなげる親子のコミュニケーションを今日からはじめてみませんか?

執筆者:山南 あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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