ADHDキッズの衝動性をコントロールする秘訣がわかった!怒っても罰を与えても変わらない理由【第3話】

ADHDタイプのお子さんで衝動性が強く出てしまうと、学校で問題児扱いされてしまったり、親子での喧嘩も勃発しやすいですよね。叱って正そうとするほどこじれてしまいやすいものです…脳のブレーキがきかない理由を解説します!
 
 

​​​​​​​​こんにちは!
パステルジャンプ編集部です。
パステルジャンプ主宰、清水畑トレーナーと発達凸凹の息子さんの波乱万丈な奮闘ストーリーをお届けしています。今回は衝動性の強かった息子さんが学校での問題行動ゼロになった方法をお伝えします!

今回は、発達科学コミュニケーション(発コミュ)の上級講座に入り、子育て暗黒時代を抜け出した我が家の子育てがどう変わっていったのかをお話ししますね。

読者のみなさんは、ADHDタイプのお子さんの衝動性についてのお悩みはありませんか?

友達と遊んでいてすぐに手が出る
じっとしていられない
お金を使いすぎてしまう

等々。

衝動性の問題は、いくら親御さんが注意してもなかなか改善することはありません。

我が家の息子も、私が発達の勉強をしていくうちに「脳のブレーキ」がとても弱いことがわかりました。

ゲームをやりたい!
おもちゃがほしい!
お金が必要だったら人のものでも使ってしまう!
お友達に衝動的に手を出してしまう!

こんな問題に、毎日私を悩ませていた困りごと…

発達を加速するときに、1番最初にやることが親子の負のスパイラルを解消することです。

お母さんはお子さんのためを思って叱ったり注意したりするけれど

子どもは反抗する、全然聞かない

ママの怒りはさらにヒートアップする

子どもはまた同じミスをしでかしてしまう

エンドレスのこのループのことを負のスパイラルと呼びますが、怒る叱る以外の子育てを知らないと、そのループから抜け出すことは案外難しいのです。

2.脳が育つ接し方をしたら暴れなくなった!

親子の負のスパイラルから抜け出せず毎日親子バトルだった私達親子。

けれども、

発達の凸凹がある子に効果的な方法があるよ、
こっちの方が発達が加速するんだよという「代替案」もあり、
しかも脳科的に整理された「代替案」がわかったら、

その方がぜったいにいいじゃん!と、私は素直に考えられるようになったのです。

「脳が育つ接し方だけをやっていけばいい!」

脳が育つ条件を知っていれば迷わずに対応できます。

だから私は怒らなくなりました。

怒らなくなったら、息子も衝動性を自分でコントロールできるように変わっていきました。

なぜ変わったのかと言うと、感情の脳とブレーキの役割の脳はとても影響しあっていて、苛立たせたり、悲しませたり、不安にさせるとブレーキの脳にその影響が出て暴走状態になりやすいからです。

だから!

私が怒らなくなったら、必要以上に脳が暴走しなくなったので、脳を安定的につかうチャンスが増えました。

すると息子の行動はこんなふうに変わり始めました。

空気を読まずに会話に割って入ることが減った。
おやつを全部食べたくても妹の分を残しておく。
面倒だなと思うことにも取り組めるようになった。
やってはいけないと言われていることを守れるようになってきた。

今でも印象に残っている出来事があります。

それは、中学の先生から「息子さんが学校の掲示板を蹴飛ばして破壊しました」という連絡が入った時のこと。

私は怒りませんでした。

息子に話をきくと、

「男友達が、女子トイレにオレのかばんをなげ込んだんだ。すっごい腹が立ったけど、俺の脚力で友達を蹴飛ばしたら怪我するから、友達を蹴らずに掲示板を蹴ったんだ…」

と話してくれました。

これ、息子にとってはめちゃくちゃ成長だったんです!

もちろん、掲示板は蹴飛ばしちゃだめだし壊してもダメ。それは、ちゃんと息子にもしっかりと言い聞かせました。

ただ、闇雲に頭ごなしに私が怒っていたころより、圧倒的に、息子は素直に先生に謝りに行ったし、私の話を理解して同じトラブルを起こすことはありませんでした。

発達のこと、脳のことをわかったうえで、発コミュのテクニックをつかっていくと、こんなにも楽しいんだ!!と感動しました。

3.おすすめテクニックを教えます!これで「脳のブレーキ」が動くようになる!

最後に、みなさんに「脳のブレーキ」がききにくい子どもが穏やかに育つ、オススメの対応法をお教えしますね。

◆否定せずにできたことを肯定する

・勉強は「やったところ」「できたところ」を褒める
・0点のテストを持って帰ってきてもそれでも「褒める」
・意見を言ってくる時は否定せずに「そっか、そういうふうに思ったんだね」と受け止める

褒めるところのないテストでも、「もっと勉強しなさい!」と否定はしません。

「ここ、丁寧に書けてるね!」
「最後まで問題解けたんだね!」

と、できているところを伝えてあげます。 

◆成功体験を積ませてあげる

・子どもがわかりやすいように短く指示を出すようにする
・ゲームの話でも何でもよく聞き、お母さんからも質問する


お母さんが叱らずに声かけして話してくれたこと、やってくれたことに、

「ありがとう!」
「〇〇できたね」
「そのゲーム面白いんだね」

と、ここでも肯定してあげると、日常生活の些細なことでも子どもにとっては成功体験になります。これを毎日積み重ねていくんです。

すると、子どもはどんどん自信がつき、素直になっていきます。感情も穏やかになり、「衝動性=きかないブレーキ」もコントロールされてきくようになっていくのです。

私は、息子の変化する様子を目の当たりにして、「もっと発達の勉強の時間がほしい!」と感じるようになりました。

ですが、当時は、まだ会社員だった私。

どうやって勉強の時間を増やそうかな…
思春期を迎えた息子の成長のチャンスを逃したくない!

そう思った私は、発達のことをまなび、我が子を成長させながら、その経験を活かして悩めるママのお役に立てる新しいシゴト=発コミュトレーナーになるという決断をしました。

先生になると決めた私の発コミュスキルはぐんぐん伸びていきました。

ママたちに教えるなら先生としての知識をもっと磨きたい!
我が子が成長したという記録を増やしていきたい!

そんな想いで発コミュと向き合ったことで、我が家の子育ては驚くほど変わっていきました。

親子のコミュニケーションが一気に整い、親子バトルはゼロになりました。

皆さんも、衝動性の強いお子さんの「脳のブレーキ」をきかせたいと思ったら、お母さんの肯定スキルを磨いて、おウチでたくさん成功体験を積ませてあげてくださいね!

\清水畑トレーナーの波乱万丈なストーリーの続編はこちら!/

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
パステルジャンプ編集部

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