いじめに要注意な2学期!発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)タイプの子をいじめから守る親の対応はコレ!

発達障害の子どもは友達関係でトラブルが起きやすい傾向があります。その中でもいじめの対象になりやすいのが自閉症タイプの子ども達。家庭での親の対応によって、いじめが深刻化するのを防ぐことができます。対応のポイント、ご紹介します。

1.いじめを受けやすい自閉症スペクトラム(ASD)タイプの子ども達

お母さんにとって発達障害・グレーゾーンのお子さんの学校生活は気がかりなことが多いと思います。

その中でも友達関係のことは、とくに気になることだと思います。2学期は、集団で行動する行事が多く、いじめが深刻化しやすい時期と言われています。

発達障害・グレーゾーンの子ども達は、コミュニケーションが苦手だったり、他の子と違った個性がある子が多いので、友達関係でトラブルを抱えやすい子達でもあります。

そんな発達障害・グレーゾーンの子ども達がいじめやからかいのターゲットになってしまうこともあります。

とくに注意が必要なのは、「いやだ」「やめて」が言えない子ども達

自閉症スペクトラム(ASD)タイプの子に多い傾向ですが、傷つくことを言われても言い返せなかったり、明らかに嫌なことをされているのに顔が笑ってしまっている…そんな子も見受けられます。

このタイプの子どもは、他人の意図に気づきにくかったり、その場で自分の感情を感じとって表現することが難しいのでシチュエーションに合わない表情をしてしまうのです。

これだと、いじめやからかいを受けた時に反撃してこないので、ますますエスカレートしかねません。

意思表示ができないので、本人が困っていることを周りも見過ごしてしまい、問題が深刻になってから親や先生が気づくことがあります。

いじめやからかいを受け続けると、子どもの自己肯定感が下がってしまうという問題も…。

周りからの助けや理解が得られないまま対応が遅れ、結果として2次障害を起こしてしまうことが多いのでとくに注意が必要です。


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2.「いやだ」「やめて」が言えなかった我が家の息子

実は、わが家の小学3年生の息子も「いやだ」「やめて」が言えないタイプの子でした。

性格は穏やかで、友達とは一見仲良くできる子です。

幼稚園や小学校の先生との面談でも整理整頓ができないなどの生活態度は注意されることがあっても、「友達関係は何も問題がありません」と言われることが多かったです。

実際、息子はあまり怒ったり泣いたりすることがないため穏やかと言われることが多く、友達と派手にケンカするようなこともありませんでした。

しかし、幼稚園で友達と遊んでいる様子を見た時に心配になることがありました。

遊んでいる時に、息子が何人かのお友達に叩かれていたのですが、叩かれても表情が変わらず「やめて」と言うこともなく、お友達にされるがままになっていました。

泣いたり、逃げるなどのアクションをしないので、周りにいた先生も気がついていない様子でした。

私はその時、これが発達の特性によるものと気づくことができなかったため「やめてって、なんで言えないの?」「そういう時は怒らないとダメ!」と息子を責めるような言い方をしてしまっていたのです。

今、考えるとこの対応はNGで、さらに子どもを追い詰めることになってしまいます。

息子は、幼稚園や学校で起きたことをあまり家では話さず隠しがちになってしまっていました。

しかし、息子の特性を理解し、家での対応を私が変えたことで、息子が学校で起きたことを話してくれるようになったのです!

そして、先生が気づいていないことも、いじめに発展したり問題が大きくなる前の段階で家庭でサポートしてあげられるようになりました。


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3.発達障害の子ども達をいじめから守る対応ポイント

「やめて」と言えないタイプのお子さんに、家庭ではどのようなサポートができるでしょうか?

ここでは、私も実践したポイントをお伝えします!

♦どんなことでも話せる関係性をつくる

まず「どうして、怒れないの?」「そんな風だからいじめられるのよ!」「男の子なのに…」など本人を責めるようなことは言わないであげてください。

ASDタイプの子どもに「もっと怒りなさい」など感情を出すように要求することはハードルが高いのです。

それができないのは、発達障害の特性によるもので、本人も困っているのです。

そこを責められると何かあった時にお母さんに相談・報告をすることができなくなり、自己肯定感も下がってしまいます

大切なのは、子どもにお母さんには“いつでも、どんなことでも、話してくれて大丈夫”と思わせてあげることです。

お子さんが学校のことなどを話してくれた時は「そうだったんだね」とただお子さんが話してくれたことを受けとめてあげてください。

「それは違うんじゃない?」「もっと〇〇したら?」というアドバイスは、まずはしないでおきましょう。

「話してくれてありがとう」と伝え、話してくれたことを肯定してあげてください。

親子で何でも話せる関係性をつくる、これが最も大切なことです。

そうすることで、子どもが学校での出来事を話してくれるようになり、問題が大きくなる前に親が気づくことができます

先生に相談して様子を見てもらったり、学校との連携もスムーズになります。

♦学校以外の場所で世界を広げる

興味・関心の幅がせまく、ネガティブな体験を積んでしまうと行動力が低下しがちなASDタイプの子ども達。

学校でしんどさを感じているような様子が見られたら、習い事など学校以外のコミュ二ティに参加させてあげるのもおすすめです。

このとき大切なのは、本人が興味を持って取り組めることで、安心できる場所を選ぶことです。

学校でうまくいかないことがあっても、得意なことがあったり、学校の友達以外で仲良くできる相手がいることで自己肯定感が下がるのを防ぐことができたり、コミュニケーション力を高めることができます。

友達関係のトラブル、いじめやからかいは、起きて欲しくないことですが、もしそんなことがあったらその時はお母さんが子どもの安全基地になってあげてください。

安心して帰る場所があることで、子どもは外の世界の困難な状況にも立ち向かう力を持つことができます。

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