中学生になる前に!発達障がいグレーゾーンの子どもの“自信づくり”を今すぐスタートしよう!

発達障がいグレーゾーンのわが子が中学生になったら…?心配だらけの中学校生活に備えて小学生のうちに苦手を克服させておきたいですよね。そのためには、できていないことをガミガミ言うよりも「○○○する」のが効果的です!

1.発達障がいのわが子が中学生になる前に!小学校高学年でやって欲しい対応

もうすぐ中学生になる小学校高学年の発達障がいグレーゾーンのお子さんをお持ちのお母さん、「中学生になる前になんとかしなきゃ」と焦る気持ちはないでしょうか?

グレーゾーンの子はパッと診断がつかないからこそ、発達の遅れの特性なのか、個性なのか分からない!…ということがありますよね。

色々な本に「発達障がいってこういう症状ですよ」と書いてあることが当てはまるところもあれば当てはまらないところもある。だからお母さんは迷うし、対処に困るワケです。

「もうちょっと頑張ればなんとかなるかも」
「もうすぐ中学生だから苦手を少しでも減らしておかないと」

…と、ついついあれもこれも頑張らせすぎてしまいます。

でも!小学校高学年で力を入れたいのは「苦手」克服ではなく「得意」伸ばしなのです。それはなぜかというと…

苦手克服を促すお母さんの対応ってどうなるかわかりますか?

「●●しなさい!」
「ちゃんとして!」
「どうして●●しないの?」
こんな感じになっているとしたら要注意です!

仮にうまく行動に移せたとしても、発達の子は苦手があるので頑張ってやってもいつも「うまく」「きちんと」できるわけではありません。

結果、トライしたのにできていないことを指摘されたり叱られたりしてしまうこともあるのです。

だから、子どもからしたら「俺、やってるのに、お母さんは怒ってばっかり」という感覚が強くなります。

こんなやりとりを小学校高学年で続けると、子どもは少しずつ自信を失っていきます。

体験談からお伝えしますが、中学生になるとグレーゾーンの子にとっては今まで以上の試練が続きます

その試練を乗り越えるためには子どもに「自信」があることが必須条件です。

お子さんが小学校高学年に突入したらぜひ、お子さんとのコミュニケーションを見直してみてください。

2.親子バトルを減らして子どもに自信をつけるための「新しい視点」とは?

コミュニケーションを見直すと言っても、思春期×グレーゾーンの子育てはとっても大変!

一生懸命なお母さんが陥りやすいのが親子バトル。お母さんは我が子の将来のためを思い助言、指導を繰り返します。

ところが思春期に入った子どもたちは行動を起こさずに反抗したり、文句を言ったりする。こんなやりとりが日々繰り返されると、次第に親子バトルが激化していきます。

この親子バトルはお母さんのストレスを増やし、子どものやる気と自信を失わせるだけです。

いくら言っても聞かない、変わらない、とわかっているのにガミガミを続けてしまっているのなら、今までのやり方はやめて、新しいやり方を手にいれてみませんか?

その新しいやり方とは、ずばり「肯定すること」

でもこの「肯定すること」って案外難しいんです。だから、肯定するのが苦手で「頭ではわかっているけど、うまく褒められないんです!」というお母さんに練習してほしいことが…

否定的な注目をやめることです!

もっと言うと、できていないことがあってもガミガミ言わずに「スルーする」心構えをすることです。

ガミガミ言わずにスルーするのはお母さんにとっては勇気のいることですよね。

だって、ただでさえ勉強しないのに、お母さんが「勉強しなさい!!」と言わなくなったら、今より勉強しなくなってしまうかもと不安になるのも当然です。

確かに子どもに行動を起こさせるためにはお母さんの声かけ、指示出しが、とても大切です。

行動を起こすことは脳の発達につながるので本当は、適切な指示で子どもを動かしてあげたいのですが…

そのテクニックを使うには、発動する「順番」とコツが必要です。

間違った順番でやると逆効果なコミュニケーションに陥ってしまい親子バトルはいつまでも続いてしまいます。

そんな親子バトルに疲れ切っているお母さんは、できていないことがあってもガミガミ言わずにスルーする心構えから始めてもらいたいと思います!3日でも1週間でもいいのでトライしてみてください!

この視点の切り替えのメリットは、子どもが自信を失う言葉かけをグーンと減らせることにあります。

思春期、特に小学校高学年の時にどれだけ自信を貯金したかによって中学生活での頑張りに違いが出てきます。

だから特に、思春期に入っても親子バトルを繰り広げてしまっているママにはその悪循環を解消していただきたいのです。

でも、「否定的な注目を減らすことからやってみましょう」と言われても、それってなかなか難しいですよね。

しかも思春期だと子どもの不機嫌に巻き込まれて、結局いつも通りの言い合いになってしまう…多くのお母さんがこんな苦戦をしていることと思います。

そこで!どれくらいスルーすればいいですか?!と疑問にお感じの方も多いと思いますので、今回は実例をご紹介しちゃいます!

3.グレーゾーンの息子には、どの程度のスルーが必要だったのか?我が家の実例を公開!

その実例とは…我が家の実例です!どんなレベル感でスルーしているの?…ということを知ってもらいたいので一部ご紹介します。

きっとみなさんが驚くくらいです。「そこまでします?」と思われるかもしれません。

例えば…勉強をやらずにスマホばっかりやっているとき。10分や15分単位で「勉強をしなさい!」「スマホやめなさい!」とは言いません。だまーって放置します。2時間くらいは放置です。

以前は、5分おきくらいに口を出していましたが息子は当然ゲームを止めませんでした。5分に1回ガミガミ言うとしたら1時間で12回、2時間で24回ガミガミ言うことになります。

言う方も疲れる、言われる方もうっとうしい。親子で疲れ切ってしまうパターンです。

24回のガミガミが1回になれば、否定的な声かけの量はグーンと減ると思いませんか?

決して「スマホは1日2時間にしましょう」と推奨しているわけではありませんよ。

どれくらいの時間で声をかけるかは、お子さんがどハマりしているモノやお子さんの特性によって調整するのが良いと思います。

そして、ガミガミの回数を減らしてどんな変化があったかと言うと…

・2時間はガミガミ言わない!と決めたので、その時間は家事や仕事に集中できる(笑)
・終わりの時間だよ、というと「うるせーなー!」と言っていたのが「わかってる!」に変わった
・「もっとやらせろ!」的な暴言が減った
・結果的に切り替えを促しやすくなった

こんな変化を手にすることができたのです。

もう一つ事例を紹介しましょう。こちらは学校の提出物のお話です。

息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向が強いので、不注意、整理整頓苦手、提出物はなかなか出しません。

定期テスト前の宿題を全部やらせて持たせて「これで今回はOK!」と思っても、蓋を開けてみれば「提出されてませんよ」と先生にさらりと言われる始末…

「なんで出さないの!?」と思いますが、そこはぐっとこらえて「次は出そうね」にとどめます。

次こそは、次こそは、と繰り返して待つこと半年!やっと1教科提出して先生のハンコと”A”と書かれた赤い文字付きで問題集を持って帰って来ました。

それを見て母と家庭教師の先生で小躍りしたのは言うまでもありません。オーバーなくらい喜んで、褒めてあげました。

「いやー、半年待つなんてだいぶ気が長いですね」と言われそうですが、我が家は、思春期になるまでずーっとガミガミ言い続けて親子関係をこじらせて来たのでやはりそれ相応の時間が必要でした。

みなさんのご家庭でそんなに時間をかける必要はないかもしれませんし、そこまでお子さんへの要求のハードルを下げる必要もないかもしれません。

でも場合によってはそれくらいのレベル感で否定的な注目をやめることも必要ですよ!ということを知っていただければと思います。

もちろんお子さんが指示でうまく動くようになる、もっと言うと指示がなくても動くようになる、それが理想の姿ではあります。

でもそうなるにはちょっとした「順番」と「コツ」が必要です。発達の子にはその特性によってガミガミが効かない理由があります。だから、いままでとは違ったやり方をマスターしていただくのが良いのです!

「そんなこと、清水畑さんだからできたんじゃないですか?」

とお思いかもしれませんが、私は、元々、A型生真面目タイプで何でもコツコツやってあたりまえ!というタイプ。

全てにおいて自由でルーズな息子が理解できませんでした。

実際、私もガミガミ怒っていたので、ガミガミ言ってしまうお母さんの気持ちもすごくよくわかります。

グレーゾーンの子はできないこと、苦手なことが多いから「私が言わなくなったら何もやらなくなっちゃうんじゃないか」そんな不安に襲われます。私もそう思っていました。

だけど、結論としてはガミガミ言っても何も変わりませんでした。変わらないどころか親子関係が悪化するばかり。今までのやり方を一人で変えるのは案外むずかしい…

私も発達科学コミュニケーションに出会って初めて、わが子にあった対応を実践することができました。

発達の課題・問題は年を重ね、成長していけば自然と軽くなるというものではありません。

逆にやり方を誤ってしまってこじらせてしまうケースの方が多いのです。

だから特に、今、高学年男子と親子バトルを繰り広げてしまっているお母さんにはその悪循環を今すぐ解消していただきたいと思っています。

自信は一朝一夕でお子さんに授けることができません。中学進学の心配があるなら今すぐ、お子さんの「自信づくり」をスタートしてください

やると決めるなら少しでも早い方が良いのです。

1日でも早く「解決策」を手に入れて、より良い生活への第一歩をスタートしてくださいね!

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執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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