正しい“過保護”が子どもを伸ばす!時間にルーズな発達凸凹の子が動きだす親の声かけとは?

発達凸凹キッズは時間にルーズなことが多いです。実は親が“過保護”に関わってあげる時期がある方が自分で動けるようになっていきます。子どもに伝わる声かけのポイント、子どもの行動を定着させるのに適した時期、教えちゃいます!

1.時間にルーズな発達凸凹の子にお困りではないですか?

発達障害の特性があるお子さんが、時間にルーズなことで悩んでいませんか?

手を貸しすぎても過保護になるかも…と思って見守りつつ、気になって声はかける、でも子どもは全然動かない!
こんなことありませんか?

わが家の中1の息子も、以前は「〇時までにやろうね」と言っても、時間オーバーしていたり、やってなかったり、塾に行くのも遅れがちで

「早くしなさい!」
「何時だと思っているの!」
と言い続けていました。

そして「もう小5なんだから、できるようになるよ」と世間の言葉を真に受け、見守ることもしてみましたが…結局、何も変わりませんでした。

なんで、時間通りに動けないんだろう?

時計が読めないのか?( いやいや、時計は読めている)

そもそも、聞いていないの?どうしてなの?と悩みつづけていました。

時間にルーズな発達凸凹の子に、親としてどのような事をしてあげれば良いのでしょうか?

2.脳が育つ“過保護”な声かけとは?

なかなか、時間通りに動けない発達凸凹な子ですが…

実は、脳が育つ“過保護”な声かけが、自分で動ける行動力を作るんです!

思春期になると「自ら動いてほしいな」と思うかもしれませんが…凸凹の子たちには、過保護にする時期があったほうが自分で動けるようになるんです!

過保護期とは、子どもが動き出す声かけ、子どもの行動が定着する声かけをしっかり行う時期。

この時期は、「行動習慣」を育ててあげるステップになるんです。

このステップがあるから、自発的に動ける「自律力」が育ちます。

行動を促す声かけは、子どもをイラッとさせないのがポイント。イラッとさせる声かけはただの過干渉です。

過干渉になると、行動しなくなってしまうので注意してくださいね。

正しい過保護な対応とはどのような対応か、また子どもの行動を定着させるのに最適な時期がいつなのか、については次にご説明します!

3.親の言葉が、子どもに届きやすい今の時期がチャンスです!

どうすれば、過干渉にならずに正しい過保護な声かけができるの?と思いますよね。

コミュニケーションが苦手な子の場合、曖昧な表現が伝わりにくかったり、親がそのつもりがなくても誤解が生じてネガティブな感情を与えてしまっていることがあります。

発達凸凹の子には指示をポジティブ・シンプル・ストレートにすることが大切!

そうすることで、正しい過保護な声かけとなり、子どもの脳に親の言葉が届き、自分で動ける脳のパイプが作られていきます。

「今、何時だと思ってるの!?」子どもがなかなか動かないと、つい言ってしまいがちなフレーズですが、この表現では発達凸凹の子には伝わりにくいことがあります。

それよりも、しなければならない行動を、順番に、おだやかに、言ってあげる方が子どもの脳には伝わりやすいのです。

また、お母さんの声かけで、子どもの行動を定着させるのに適した時期というのがあります。

その時期というのは、新生活に慣れて落ち着いてきた、この6月です!

凸凹キッズを発達させたい!自分から動いてほしい!と思っているなら…落ち着いている時期に取り組むのが鉄則です!

子どもも落ち着いて、お母さんの言葉をすんなり聞き入れてくれる状態の時に、声かけで動かしてあげると、自分で行動できる脳に変わりやすいのです。

1学期の声かけが、夏休みや2学期の生活リズムをガラッとかえます!

うっかりタイミングを逃しがちなママがやっているのは…受験直前になんとかさせよう、進学直前に頑張らせよう、としてしまうこと。

そもそも、受験や進学前は子どもたちは、不安を抱えやすい時期。ネガティブな感情が蓄積されやすくて発達もスローになりやすいんです。

声かけが子どもに届きやすく、お母さんがなるべくラクに対応できちゃう今がチャンスです。

また、中学になると学校生活で求められるハードルがあがります。

時間を守れないことが内申点の評価にも大きくつながり、将来の進路にも影響します。

だから小学校高学年の今の時期が大切になってきます。

子どもの行動量がUPする声かけで、行動習慣を育ててあげてくださいね!

執筆者:山南あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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