生の声を聞いてみた!発達障害・グレーゾーン「子育てがつらい…」と悩んだ時、どうやって解決していきますか?

発達障害の特性を持つ子どもを育てるお母さん達には日々多くのストレスがかかっています。相談する場所はあるけれど、果たして相談することでお母さん達の子育てのつらい悩みは解決するのでしょうか?お母さん達に生の声を聞きました!

1.発達障害・グレーゾーン子育てのつらい悩み、一人で抱えていませんか?

子どもが心身ともに健康に育つためには、一番近くにいるお母さんが元気であることが何より大切です。

しかし、発達障害・グレーゾーンの子育ては、手がかかる子どもにイライラしたり、将来が心配になったり、お母さんには日々かなりのストレスがかかります。

一体、お母さん達はどのように子育ての悩みを解決していけば良いのでしょうか?

そこで今回、お母さん達の悩み解決のヒントを見つけることを目的に、発達凸凹の子どもを育てているお母さん10名に、子育ての悩みに関する質問に答えていただきました。

回答者、調査方法は以下のとおりです。

◆調査対象(発達科学コミュニケーショントレーナー&リサーチャー)

中3女子一人っ子のお母さん
中2男子一人っ子のお母さん
小6男子一人っ子のお母さん
小4男子一人っ子のお母さん
高1・中2兄妹のお母さん
中3・小6姉弟のお母さん
中2・小4兄妹のお母さん
中1・小1兄妹のお母さん
小6・小3兄妹のお母さん
小4・小3・年少3兄弟のお母さん
(各1名)

◆調査期間(2021年2月~3月)

◆調査方法(全員にアンケート項目に回答してもらった後、7名にzoomにて話を聞いた)

悩んだときに心を軽くするための手段として、まず思いつくのは「誰かに相談すること」だと思います。

子育てに悩んだ時、お母さん達は誰に相談してしているのでしょうか?そして、相談したことで悩みは解決しているのでしょうか?結果をご紹介します。

2.全員のお母さんが相談はしていた!

「相談すること」に関して、今回3つの質問をお母さん達にしました。
・悩んだ時、誰かに相談しましたか?
・どこに相談しましたか?
・相談したことで、気持ちは変化しましたか?

回答をご紹介します。

「悩んだ時、どこかに相談しましたか?」という質問に対しては10名すべての方が「Yes」という回答でした。

「どこに相談しましたか?」という質問に対しては、下記の回答がありました。
・配偶者…8名
・自分の両親または配偶者の両親…6名
・保育園・幼稚園・学校…6名
・スクールカウンセラー…8名
・自治体の相談センター…8名
・医療機関…6名
・友人…4名
・民間のカウンセラー…1名
・大学附属の発達支援センター…1名
・不登校支援センター…1名

「相談したことで、気持ちは変化しましたか?」という質問については
「Yes」…6名
「No」…4名

相談したことで、どのように気持ちが変化したのでしょうか?お母さん達から頂いた声を次にご紹介します。

3.相談しても解決が難しい…お母さん達の悩み

「相談したことで、どのように気持ちが変化しましたか?」という質問に対しては、気持ちがポジティブに変化した人とネガティブに変化した人、両方いました。回答を一部ご紹介します。

◆ポジティブな気持ちの変化があった回答

・子育ての困り事は解決せず大変だったけれど、相談できる人がいたから、落ちるとこまで落ちずなんとか気持ちを保てた。

・話をとことん聞いてくれる学校の先生に出会い、子どもにも働きかけてくれて有り難かった。

・スクールカウンセラー、公的な相談機関に相談することで、自分の考えや気持ちの整理が出来た。子どもの状態について自分とは違う見方を知り、気づくことができた。

◆ネガティブな気持ちの変化があった回答

・学校の先生に相談したが、困りごとがなかなか伝わらず相談しても仕方がないとあきらめの気持ちになっていった。

・配偶者に相談した時、「そんな子どもにしたのはお前だ」と言われ絶望的な気持ちになったこともあった。

・支援センターでは、かえってつらい対応をされて傷ついた

・スクールカウンセラー、相談センター、医療機関などは、聞いてはもらえたけれど「では、どうしたら良いか?」という具体的なやり方が全く見えてこなくて、相談を繰り返すことに疲れ、かえって辛い思いを大きくする結果になった。

4.相談しなくても、誰かに頼らなくても、わが子を成長させる道はある!

結果からまずわかったのは、発達凸凹の子を育てるお母さんは、あちこち相談に行ったり実際に行動を起こしている人が多いということです。相談できる場所にはすべて相談したという方もいらっしゃいました。

相談したことで気持ちが楽になったと回答した人に見られた共通点は、相談した相手が自分の気持ちを否定しないで聞いてくれたと感じられていることです。

まずは、お母さんが自分の気持ちを吐き出せる場所を見つけてください。

同じ発達凸凹の子を持つお母さんや不登校の子を持つお母さんと繋がって話したことで、気持ちを共感し合えて楽になったと教えてくれた方もいました。

同じような子育ての悩みを抱えるお母さん達と繋がることができるコミュ二ティに思い切って参加してみるのもおすすめです!

一人で悩みを抱えていると、視野も狭くなりがち…。そんな時、同じ経験があるお母さんと話すと、気持ちを共感し合えるだけでなく、自分とは違う価値観に触れることができて、お母さんの考え方の幅も広がっていきます。

今回、相談することで楽になったと感じられる人がいる一方で、相談してもかえって傷つくことになったり悩み事が解決しなかったという声も多く聞かれました。

学校や自治体の相談センターなど相談する場所はあって、実際にお母さん達は相談に行っているけれど、「発達障害・グレーゾーンの子育ての悩みは相談するだけでは解決しない」という問題が浮き彫りになりました。

これは学校や相談機関でも、まだ発達障害・グレーゾーンの子育てをどのようにしていくのが良いのか、実際にわかっている人が少なく、具体的なアドバイスがもらえないという事が要因になっていると考えられます。

またグレーゾーンの場合、困りごとが周囲から見てわかりにくいため、子どもだけでなくお母さんも周囲からのサポートを受けづらいのです。

一番、近くで子どもに接しているお母さんだけが子育てに困難を感じていて、家族であっても悩みを同じレベルで共有するのが難しいという問題も見えてきました。

では、このような状況の中でお母さん達はどのように子育ての悩みを解決していけば良いのでしょうか?

発達障害・グレーゾーン子育てに対しての具体的なアドバイスができる人が少ない状況で、今はお母さん自身が発達の知識を持って、わが子に合った対応をしていくのが一番の近道です。

お母さんが自ら学んで、わが子の発達を支援する専門家になってしまうのです!

わが子の発達の特性を知り、どのような対応をすれば良いのかを学び、実践していく中で、お母さんの中にブレない軸ができてきます。

そうすると、子育てに自信を持つことができ、誰かに相談したり頼らなくても「自分で子育ての悩みを解決できる力」を手に入れることができます。

発達科学コミュニケーションは、発達障害・グレーゾーンの子どもの困りごとを改善する家庭でできる親子のコミュニケーションです。

発達科学ラボには、同じ悩みを持つお母さん達と繋がりながら、発達の知識を学び、子育てに悩んだときに自分で対応できる力を身につけられる環境があります。

ブレない母になって、相談を繰り返すだけの子育てから脱出していきましょう!

執筆者:滝麻里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

わが子の発達支援の専門家になれる情報、発信しています!

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