「学校が嫌だ!でも行かなきゃ…」と葛藤するHSCの癇癪をたった2つの質問で解決する質問法とは

HSCの小学生は学校が辛いとき、色んな理由があってもうまく言語化することができず、親に暴言や暴力で表すことがあります。辛い感情を論理的に考えて自分で解決策を導き出すトレーニングがありますよ!毎日の癇癪から抜け出せます!

1.学校のストレスで起きるHSCの小学生の癇癪の対応策を知りたい

子どもが学校でのストレスを溜め込みやすい…
学校を休ませても家で癇癪を起こす…
学校へ行けばいい子なのに、家では暴言や暴力がひどい…

というお悩みがありませんか?

HSC(人いちばい敏感な子ども)の癇癪は、決してお母さんのことが嫌いで起きるわけではありません。

学校に行くことが辛そうになっている場合、自分でもその感情をどう扱ってあげればよいのかがわからず苦しいのです。

とはいえ、お母さんも、子どもの癇癪、八つ当たりを毎日受け止めるのは辛い!

今回は、HSCの小学生が登校しぶりや不登校になって、癇癪がひどくなり暴言・暴力で手がつけられない!という時の対応策をお伝えします。


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2.我が子の暴言暴力に毎日怯えていた頃

我が家の小学5年生の娘は、HSC(Highly Sensitive Child)の傾向があり、小さな頃から大きな音にびっくりしたり、大人の怒鳴り声が辛かったり、テレビドラマが怖かったりと繊細な部分がありました。

そして、学校のザワザワ感やお店の騒々しさが苦手という聴覚過敏や、果物などの甘い食べ物を食べることができないという味覚過敏もあります。

2年前のコロナウイルス流行が始まった頃から、過度に学校を怖がるようになりました。

それに加えて、家ではちょっとしたことで癇癪を起こすようになり、母親の私への暴言・暴力が見られるようになってしまいました。

女の子といえども、その威力はすさまじく、物で私を殴ったり、刺したり、押し飛ばしたり、思い切りつねったり…

娘は色んなことを深く考える傾向があったので、その気持ちをうまく言語化して伝えることはまだ苦手で、つらい気持ちを自分の中にため込んでしまっていたようでした。

その不安が親への暴言や暴力となって現れたのです。

子ども自身がとても苦しくてもがいているのです。けっして心の底から暴言暴力を楽しんでいる子どもなんていないのです。

暴言や暴力に対して、「やめなさい!」と否定して対応するのはNGです。

「苦しんでいる自分のことを理解してもらえない」と感じて、自分のことを守るために、更に暴言暴力が酷くなってしまうからです。

とはいえ、毎日毎日、子どもからひどい言葉を言われたり、荒れた感情を暴力で表現してくる娘と向き合うのはとても辛かった…

「こんな生活いつまで続くの?」
「私だけ我慢すればいいの?」

と、心身ともにヘトヘトで、今すぐどうにかしたい!という気持ちでいっぱいでした。

そんな時、発達科学コミュニケーションの勉強会で、「子どもが感情をコントロールできなくて暴れるときは、うまく思考できるように一緒に言語化してあげると良い」という情報を聞きました。

そこで、子ども自身が学校とは自分にとって何のために行くところなのか、行くためにはどうしたらいいのかということを思考できるように、娘との会話の時間を意識してみることにチャレンジしたのです。

3.子どもが自分で決める!子どもの未来を作る2つの質問

私は、暴言や暴力にはリアクションしないよう、笑顔でかわすように気をつけながら、

「お母さんは、あなたのことがとても大切。学校へ行っても行かなくても素敵なあなたには変わらない。あなたが決めることをお手伝いするよ。」と伝えました。

そして、2つの質問をしました。

2つの質問とは、子どもが抱える学校へ行きたくないと思う問題を子ども自身で解決できるように思考するための質問です。

質問①「学校って何をするところだと思う?」

娘は「勉強するところ」と答えました。

それに対して、「なんで勉強するの?」と問いかけます。

娘:「勉強しないと大人になれないから」

私:「なんで大人になれないの?」

娘:「色々な仕事するためには、バカじゃできないでしょ」

私:「そうだよね、その通りだね、じゃあさ、どうやって勉強するのがわかりやすい?学校行かなくても、家でも勉強やってもいいよね。」

娘:「私は字を書くのが好きだから、ノートに書くのが好き。タブレット学習はあんまり楽しくなかった。先生の話を聞いて勉強するのが一番わかりやすい。」

私:「そうだよね、ノートはいつも綺麗だし、先生もいつもよく授業聞いてくれてるって言ってたよ。」

娘:「私は、学校で勉強するのが合ってるんだね…」

このように、親の「学校へ行って欲しい」という気持ちは封印し、子ども自身で答えを探し出せるように質問していくのです。

質問②「どうやって学校に近づいてく?」

学校が苦手だけれども行きたいという気持ちがある子には、学校へ行くペースも自分で考えられるようになると良いですよ。

「学校が辛い時は休んでいいと思うよ。けど、行けるようになりたいんだもんね。どうやって学校に近づいて行こうか?」

と娘に作戦を練る質問をしました。

娘:「明日は学校行った方がいい?」

私:「行ってみようか!」

娘:「勝手に決めないで!!」

私:「ごめんごめん、そうだよね。色んな方法があるよ。途中から行くとか早く帰るとか、お兄ちゃんのフリースクールに行ってもいいよ。」

娘:「じゃあ、月曜日はフリースクールに行って、火曜日からは学校にして、疲れたら金曜日はうちで休む。」

私:「よく考えて決められたね!素晴らしい!先生にはお母さんが伝えるね」

親が子どもの行動を決めてしまうと、上の会話でもあったように反発してきます。

学校に行くことも、学校に行くペースも、親の私は一切決めないようにしました。

最初は、質問をしても「うるさい!」「わからない」と言うことも多く、質問する頻度を減らし、負担にならない程度に思考する時間を作るようにしていました。


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4.学校へ行くか行かないか自分で決めた子どものその後

子どもでも、自分で考え出し、自分で決めることで、どうしたいのか心の中がすっきりし行動できるようになります。

娘は、自分が決めた通りに学校に行き、休みましたが、休み癖が付くどころか学校に行く頻度が増えていきました。

学校に行けるようになったことで、気持ちが落ちついてきて、次第に暴言暴力も減っていきました。


その後は不安なく登校できるようになり、学校での係活動や課題なども積極的に行い、楽しかったことを私に教えてくれるようになりました。

更に学校以外のことにも頑張りたいという気持ちが溢れ、習い事や検定などにも積極的にチャレンジするようになりました。

学校の担任の先生からも、「学校に行くことを自分で決めたからこそ、色んなことに自分で努力できるんですね。」と言ってもらえました。

「学校に行きたいけど行けない」と葛藤している子どもに対して、学校の話をするのはなかなか大変かもしれません。

言語化が苦手な子どもは、最初は「わからない」と答えたり、「うるさい!」と反発してきたりすることも多々あります。

今回の質問は、日頃から子どもを肯定し、親子の信頼関係が築けている状態でして下さい。

信頼関係がまだかな?という場合は、まずは子どもを叱らずできていることを褒めるコミュニケーションをたくさんとってから、次のステップに進んでくださいね。

不登校問題に立ち向かうのは親子共々大変です。ですが、学校に行くか行かないか子どもが自分で決めて乗り越えられると、苦しかった体験をバネにしてグンっと成長できます!

ぜひ、お子さんの気持ちを信じて、お子さんの思考する力を育てる質問をしてくださいね。

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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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