1.才能があっても必ずしも評価されない、発達障害・グレーゾーンの子どもたち
今回は私が思い描き、実現したいと願っている発達障害やグレーゾーンの子どもたちの未来のお話をしたいと思います。
私がこの仕事を通じて日本の社会に足りないと痛感したことがあります。それは、発達障害・グレーゾーン(パステル)の子どもたちが活躍できる場が圧倒的に少ないこと。
日本の教育の常識の中では、必ずしも評価されないパステルの子たち。できないことも、苦手なこともあるけれど、できること、すごい才能だってたくさんあるのに…!
だったらパステルの子たちの活躍の場を自分の手で創ってしまおう!
私はそう考え、パステルの子たちの個性を理解し魅力を発信する専門家集団をつくる!そう決意しました。
「あいつ、すげえな」
「そんな特技あるの?」
そんなリスペクトの声がパステルの子たちに届く、そんな時代を創っていきたいのです。
「えー、そんなことできるの?」と思うかもしれません(笑)でも、今の非常識は未来の常識になり得るのです。
ひと昔前を考えてみてください。YouTuberが職業として成り立つなんて考えましたか?こんなに市民権を得る時代がくると思いましたか?それと一緒です。
今の非常識が、未来の常識になる!
ワクワクしませんか?
2.実は私も常識にとらわれ、苦手ばかり指摘していました
かくいう私も、少し前までは日本の教育の常識にがんじがらめになっていました。
勉強ができて、学校で評価されて、少しでも偏差値をあげて、少しでも偏差値の高い学校に進学して、知名度のある大学に入って、一流企業に入って…
そこを目指せば子どもの人生も「ラク」になるだろう。苦労をさせない、ということはそういうことなんだ…そう考えていました。
だから、その常識から息子が外れようものなら必死に軌道修正をしました。
できないことばかりが目について「やらせなくちゃ」「努力させなくちゃ」そんな想いで頭がいっぱいでした。私の頭の中にある「成功者のイメージ」が乏しすぎて(笑)
「子どものため」と想っていたハズなのにいつの間にか子どもは蚊帳の外で自分の常識だけで突っ走っていました。
ところが、子どもの問題行動が大きくなってきて初めて発達のことを学び子どもと向き合い、そして気づいたのです。
今の日本の画一的な教育は、パステルの息子には合わないということに。
みんなとは同じようにできなくても、苦手なことが多くても、やり方を少し変えればできるようになることもたくさんある!
ユニークで個性的な発想だけど面白い視点もたくさん持っている!
ちょっと視点を変えればその子たちが活躍できる場がありそうなのに…それがない日本の現実。
ひとつの道しかないなんて発達の子たちにはちょっと窮屈です。
学校に行ける子は行けばいいし、行けない子がいてもいい。将来、会社という組織で頑張ってもいいし、その働き方にしばられなくてもいい。
そんな柔軟な考え方をできるお母さんを増やして、パステルの子の未来をワクワクしながら創造できるプロデューサー集団を創るそれが私の描く未来なのです。
3.将来への不安を希望に変えよう!お子さんにどんな未来を手渡したいですか?
もしかしたらお母さんたちは今、目の前にある、困りごとで手一杯かもしれません。お子さんも、お母さんも、未来のことを考える余裕すらないかもしれません。
でも。だからこそ。
未来を描く心のゆとりを持って欲しいのです。
発達のことをしっかり学んで1日も早く困りごとを改善して欲しいと本気で思います。困りごとが減ってくると今まで見えていなかった子どもの良さが見えてきます。
・じゃあ、その子の良さをどうやって伸ばす?
・その良さが活きる我が子の活躍の場をどうやって創っていく?
こんなステップでお母さんたちと一緒に未来を描いて行きたいのです。
今、私が発達科学コミュニケーションのトレーナーとして所属している「発達科学ラボ」にはたくさんの発達障害・パステルの子のお母さんがいらっしゃいます。
元々は我が子の発達の悩みでどん底にいたお母さんたちが、いまでは日本の発達支援の常識にとらわれず、もっと明るい子どもの未来を創るためにさまざまな研究をしたり情報発信をしたりしています。
お子さんに発達の課題があるからといって下を向いてなんていません。
子どもの良さを発見し、伸ばし、子どもたちと笑顔で過ごし、さらに研究や仕事も本気で取り組む。子どもの未来もお母さん自身の未来も諦めない仲間の集まりになっています。
私たち大人が、人生にわくわくしながら未来を創って行けたらその姿をみて育つ子どもたちは何を感じてどう育っていくでしょう?
たったひとつの常識にとらわれてレールから外れない人生を歩ませるだけが子どもの幸せな未来とは限りません。
・お子さんにどんな未来を手渡したいですか?
・どんな場所で、どんな仲間と、活躍していてほしいですか?
今は、お子さんの困りごとを解決する事で手一杯かもしれません。でも、ぜひそんな視点からお子さんの将来を考えてみてください!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
常識にとらわれずに明るい未来を描けるお母さんになる秘訣、発信しています↓