1.子どもの困りごとが増えて将来が心配な思春期
うちの子、このまま大人になって大丈夫?
我が家の高2凸凹男子は中学年になった頃、特に困りごとが増えた時期にそう思っていました。
勉強しない、遅刻ばかりする、お金にルーズ、忘れ物ばかりする、などなど…
このまま大人になって大丈夫なのかしら?と私は
「もっとしっかり子育てをしなくっちゃ」
「もっと厳しくしなくちゃ」そう考えるようになりました。
ですが、厳しくしても、子どもの行動はあまり変わりませんでした。
私が仕事から帰っても、宿題もやってない、習い事にも行かずに遊びにいく、服も勉強道具もランドセルもぐちゃぐちゃに散らかっている…
毎日がこんな状態。
親子の会話といえば
「早くして!」
「これをやりなさい!」」
「どうしてやってないの!」
いつもそんな、せわしない子育てをしていました。時間があったらいいのにな…
でも子育てにお金もかかるから、仕事もやめられない…
子どものためにと思って働いているのに、思春期になると子どもはますますいうことを聞かない。
この子の将来が心配!!!成長期なのに…
その思いが日に日に大きくなっていったのです。
2.脳の成長がゆっくりになる原因とは?
「うちの子○○しないんです!」と、困っているなら…
もっとやれ!と言いたくなりますよね。
ですが、厳しく言えばやるのは、小学校低学年くらいまでではないでしょうか?
学年が上がってきて、思春期まで厳しく言い続けると何が起きるか?
脳科学的には、一番避けたい
「行動量が減る、脳の活動量が減る、脳の成長がゆっくりになる」
ということがおきます。
言われすぎてくさくさするから、どんどん動かなくなります。
発達の凸凹があると、本人がやろうと思ってもうまくできないこともある。
叱られれば叱られるほど、ネガティブな感情が起きるのでもっと、動かなくなるんです!
3.子どもたちが動きだすのはお母さんの○○○
そうは言っても、”言わずにはいられない”というお母さんのために、子どもたちが行動を起こすのにとっても大切なものを1つだけお教えします。
これは低学年のお子さんでも、思春期のお子さんでも、かなり、行動に変化があらわれやすいんですよ!
それが、お母さんの「空気感」です。
言葉のテクニックも、もちろん大事ですが、もう1つ大事なのが、言葉ではないコミュニケーションなのです。
具体的に言うと、「笑顔」「声色」「話す量とスピード」こんな非言語情報のことです。
これ、実は、すごく大切!
発達科学コミュニケーションを学んだ、お母さんが空気感を変えて明るい表情を作るようにしたら
「子どもが言われなくても自分で朝の着替えをサクサクするようになりました」
こんな嬉しいご報告をくださることもあります。
脳は、タッチの差で言葉を処理するよりも、非言語情報を処理する方がはやいのです!
言っても言ってもいうこと聞かないんだけど!
という方は、いちどこの空気感を整えてみてください。
案外、子どもが穏やかに応じてくれたり、自発的に動いてくれたりするんですよ。
発達に凸凹があっても、子どもは成長します。
頑張ることができます。
厳しく言っても動かない、思春期のお子さんにはぜひ使ってみてくださいね。
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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