1.登校しぶり、「朝の時間」が大変ではありませんか?
発達障害・グレーゾーンの子どもの登校しぶり、優しく接してあげなきゃと思っても、それが難しいこともありますよね。
朝、これから用事があるというタイミングなのに学校に行きたくないお子さんが荒れたり、泣き叫んだりする…そんな時はお母さんもつい感情的になってしまいますよね。
今回は、そんなお子さんの様子をどう捉えて、どう対応すればいいのかがテーマです!
高学年、思春期を迎えてお子さんの対応が難しくなったとしても、まずはここからスタートして欲しいというお話をします。
2.朝しんどそうなのは、エネルギー切れを起こしています!
発達障害・グレーゾーンの子どもの登校しぶりや不登校は、ズル休み・サボりではありません!
子ども達が学校に行くのを辛く感じるのは発達の特性が影響していることが多いです。
・感覚過敏などがあって集団が苦手
・みんなと同じペースがしんどい
・うっかり忘れ物
・先生の指示を聞き逃す
・勉強が苦手
・対人関係が苦手
・普段のペースが乱される
・”行事”が苦手
などなど。
そしてみんなと同じにやることを求められるがゆえに次第に自信を失っていく…
「学校なんて行きたくないんだ!」となるのも無理はありません。
もし、朝を迎えて荒れる、泣き叫ぶ、食欲がないなどの心身ともにしんどそうな様子が見られたりそれが常態化していたらお子さんを楽にしてあげるという視点を持って欲しいと思います。
お子さんはエネルギー切れの状態ですので周りからの要求を少し軽くしてあげるのが1つの方法です。
3.お母さんの捉え方をチェンジして子どもの負担を下げる方法
要求を軽くしてあげるためには、まずお母さんの捉え方をチェンジするところから始めましょう!
たとえばこんな感じです。
◆その1
<今までのママの想い>
学校には毎日時間通り行ってほしい
↓
<こんなふうに考えてみよう!>
・行けそうな授業だけでもOK
・●時間目だけ行くのもOK
・教室じゃなくてもOK
・お母さんと一緒に行くのもOK
お子さんが「それならできそう」と思えることから、はじめてみてください。
◆その2
<今までのママの想い>
学校に行かないなら勉強はせめてちゃんとやってほしい!
↓
<こんなふうに考えてみよう!>
・勉強の時間は少なくてもOK
・勉強ができない日があっても仕方ない!
・勉強以外のことを先にやってもヨシとする
・興味のあることをしっかり取り組めればOK
勉強などお母さんが「心配なこと」をやらせなければ、と思ってしまうかもしれませんが…お子さんがエネルギーを回復するために大切なのは脳をたくさん使うこと。
脳をたくさん使う=好きなことからやる
のが鉄則です。
苦手なことからでは、脳は働くことを拒否します。そうなると脳の活動量は減る一方なのでお子さんはネガティブモードに…
何かをがんばってやろう!とは、なかなか思えなくなってしまいます。
ママががんばりすぎなくてもお子さんが負担を感じすぎなくても大丈夫です。
登校しぶりのあるお子さんが荒れちゃって、朝の時間が大変…そんな方はぜひ参考にしみてくださいね!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
お子さんの様子に一喜一憂しない、子育ての軸が手に入ります!▼