1.「計画をたてなさい!」は発達凸凹の子には通じない!
宿題をやらない
提出物を出さない
テスト直前になっても勉強しない
そんなお子さんにヤキモキして、「ちゃんと計画立ててやらないとダメでしょう!」と叱っていませんか?
今回は、高学年から育つ「やり抜く」チカラに必要な「計画力」についてお話します。
「やり抜く」ための最初のステップ、やると“決める”ことについてはこちらの記事をお読みください↓
10歳から育つ脳の力~毎日の決断する体験が「やり切るチカラ」を育てる!~
大人が思う「計画」はこんな感じでしょうか?
テスト前なら
やるための情報を集める
(テスト範囲の確認、テストスケジュールなど)
↓
集めた情報から何をするか優先順位を決める
(得意な科目を極めるか?苦手な科目を復習するか?など)
↓
スケジュールを決める
(1日何ページワークをやる、いつまでにこの教科を終わらせるなど)
こんな流れがオーソドックスかもしれません!
「計画くらいなら自分で立てられるでしょ?」と思うかもしれませんね。
だから「ちゃんと計画を立てなさい!」と頭ごなしに言ってしまうのかもしれません。
ですが、この「計画」の中身、よーくみてください。
発達凸凹キッズにはちょっと苦手なことが含まれています…
凸凹キッズが、計画を立てるのが苦手な理由については次にご説明します。
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2.計画を立てる前のステップには子どもの苦手なことが潜んでいます!
計画を立てることって「想像する」「考える」ことなんです。
想像したり考えたりするにはそのチカラがいきなり育つわけではなく、その1つ手前に必要な発達のステップがあります。
それが「体験」です。
まず体験があって、その体験とイメージがつながっていくことで、考えたり想像したりするチカラが育っていくのです。
だから、もし、「考えなさい!」が口癖になっているとしたら「考える」前の「体験」「行動」を用意してあげてください。
次に我が家の息子の経験でお話しますね。
3.テスト勉強しない中学生が発達のステップにそった声かけに変えていこう!
我が家の息子は小学生のころから勉強が苦手で勉強をする「体験」をそんなに多く積んできませんでした。
だからどんな勉強に、どれだけ時間がかかりそうかイメージできない。
中学になって勉強も難しくなったからますますイメージできない。
だから中学に入って定期テストの2週間前になると計画表が配られるのですが、計画を立てることなんて全くできませんでした。
だから最初は、限られた科目だけでいいので1つ1つ取り組ませる声かけをしていきました。
「数学の計算問題ならできそうだね」
「社会の歴史だけやっちゃおうか。」
こんなふうに計画の一部分を抜き出して「体験」を積んでいきました。
ここまでがファーストステップ。
一部分の体験を積んだからといって、いきなり計画力が育つわけではありません。
つぎは、1日でいいから計画通りにやってみよう。
できるようになったら2日に、5日に…、と計画を長くしていくことをします。
計画通りにできた!という体験を積むこともスモールステップです。
この「1日できた」という体験があるから次は「2日できるかも!」につながっていくんです。
人は、脳が「できないかも」と思うことに挑戦するのはとてつもないパワーがかかります。
だから「できるかも」と思えるような小さな経験を何度も積んでいくこと!
これが、計画するチカラにつながりやり抜く力が育っていく大切な役割になります。
計画を考えるための材料を体験→記憶にストックしてあげる
そんな発達のステップにそったサポートがママの声かけでできちゃいます。
こんな方法で、通知表で1と2しかなかった我が家の息子は、高校受験、大学受験を突破できるまでに成長しました!
お子さんが自分一人で取り組むのが苦手なことがあれば、「一緒にやってあげる」のも大切な経験になります。


「考えなさい!」の前の「体験」のチャンスを上手に作ってあげてくださいね。
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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