発達障害グレーゾーンの子どもに農作業を通して脳の発達をグングン成長する方法を実践してみませんか?今回、農作業が子どもの能力を伸ばす効果と畑がなくてもお家できる簡単な家庭菜園のコツをお伝えします。
1.農作業で伸びる発達障害グレーゾーンの子どものチカラ
みなさんは農作業体験を行ったことはありますか?
平成24年度農林水産省委託調査による農業と健康に対するアンケートでは、市民農園や家庭菜園で農作業をする人は、農作業をしない人に比べて活動量が多いこと、充実感をもっていること、人とのつながりをもっていること、野菜を多く摂取していること、などが明らかになったと報告があります。
農作業には子どもにもできるものがあり、役割を持たせてあげることで子ども自身が役に立っている、という喜びを感じることができます。
子ども達と一緒にできる農作業は春は種まき、夏は草取り、秋は収穫におおまかに分かれます。
子どもと楽しく行える農作業でどんなチカラが伸びるのか?
例えばビニールハウスでの野菜の収穫を例に考えてみると
・「視覚」:じ~っと観察しながら大きさ、色合い、虫食いなどを見ながら見極める目の動き。
・「運動」:不正地な畑の上を歩いたり、手を伸ばして野菜を取ったりする時のバランス能力、採った野菜の持ち運びの筋肉の力。
・「記憶」:ビニールハウス内のどこの場所に何が植えられているか、数日前の野菜がどれ位成長しているか、を覚える力。
・「感情」:その場でもいで食べる時、完熟トマトの感激する美味しさ、沢山収穫して嬉しい、楽しいと沸き立つポジティブな感情。
このように脳の様々な部分を刺激してあげることができます。
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2.集団が苦手な3兄弟と農作業
我が家は北海道で農家を営んでおり、3人の子ども達全員が不登校&不登園を経験しています。
不登校中は時間がたっぷりあるので、家業である農作業を家族全員で行っていました。
我が家は子どもに手伝ってもらう農作業は労働とみなしており、時間や内容に見合った賃金を子どもに支払うことにしているので、子ども達は臨時収入が入るので喜んで手伝ってくれます。
農作業中は子どもの脳を伸ばす事を意識して
『出ている葉っぱをよ~く見てね。黄緑で葉の形が丸いでしょ。これ以外は雑草だから抜いてね』
『お仕事してくれてどうもありがとう。本当に助かるわ~』
と声掛けします。
子ども達も『今日も働いたぁ~。この達成感がたまらないんだよ』『他にやることない?』
と意欲的に取り組んでくれます。
農作業が脳に良いと言っても、一般の家庭ではそう簡単に作物を育てられる環境がありません!と思っている方に朗報です。
次からは畑が無くてもお手軽に農業体験ができる、家庭菜園の方法をご紹介します。
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3.お家でおススメの家庭菜園はこの2つ!
①豆苗再生栽培
スーパーで買った豆苗を食べる分を切って、残った根元を水に浸す。たったこれだけで、通常7日〜10日ほどで再収穫できます。
ポイントは、豆が水に漬かると腐りやすくなるので、豆は水に漬けずに根を中心に漬ける。
室内の明るい場所で育てる。豆より5~7cm位上部を切り「わき芽」を残すことにあります。
わき芽とは植物が新たに芽を出す部位で、茎が伸びていく始点になるため、わき芽より上部を切ることによって、豆苗の再生のスピードが早くなるのです。
再収穫は2回が限度とされており、1回買えば3回食べられる大変お得な野菜です。
②ミニトマトプランター風栽培
ミニトマトはお弁当にも大活躍!子どもが大好き!長く楽しめる!の3拍子が揃っています。
ホームセンターにトマト専用の土が袋で売ってあり、ミニトマトの苗と支柱を入れれば袋のままで栽培できる物があります。
小学校1年生で使うアサガオ用のプランターがあれば、袋ごと入れるだけで支柱があるので、なお最適ですね。
あとは水やりして、月1回置くだけの肥料を与え、ときどき「芽かき」をして下さい。
この「芽かき」作業は、葉の付け根から出てくる小さい芽を摘み取ることで、中心となる枝のトマトの生育を促します。
「芽かき」をしないと色んな所から葉・花がつくので収集がつかなくなるので、観察をしながら行います。
ここで楽しくお勉強!ついでに理科の知識もさらっと付け加えましょう!
小学5年生の理科で習う芽が出た後にしっかり育つ3つの条件の「水,空気(酸素),光」 などもお伝えするのもいいですね。
いかがでしたか?
農作業は種をまいて、成長を見守り、実った作物を頂く…自分で作った作物を食べる過程もまたひとしおに感じられると思います。
畑がないから…と諦めるのは勿体ない。
他にもホームセンターを覗くとしいたけ栽培キットやハーブ類など手軽に始められる種類も多くあり、最初のひと手間をかければお家でも家庭菜園が可能です。
作物が育つ過程で親子のコミュニケーションを増やし、作物を育てる責任感や食べて美味しい幸せ体験をお家の中で培ってくださいね。
執筆者:みしまひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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