ゲーム・動画への依存が心配!好きなことにはまりやすい発達障害ADHDは○○な脳を働かせるのがポイント!

お休み中、イライラの原因の1つがお子さんの「ゲーム・動画」への依存ではないでしょうか? 特に発達障害ADHDタイプは脳の仕組みから楽しいことにはまりやすいのです。子どもたちがゲームや動画にハマったらこの方法を試してください!
 

1.発達障害ADHDの子ども達にとってゲームは心の拠り所

お休み中、お母さんのイライラの原因の1つがお子さんの「ゲーム・動画」へのドはまりではないでしょうか?

とくに発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプは脳の仕組みにより楽しいことにはまりやすい。

小学校高学年、中学生になるとそのプレイ時間の長さが目についてきます。

なぜ、子どもたちがゲームや動画にハマりやすいのか?

理由の1つとして言われるのがリアル社会での役割・居場所がないことです。

発達障害グレーゾーンの子どもたちは、大人が求めるレベルまでできないことが多く、叱られることも多い。

「叱られてばかり」
もしくは
「苦手なことばかりやれと言われる」

こんな環境が続くと自己肯定感は次第に下がり「どうせ僕なんて…」という状態になりがちです。

そうなってくると「ゲームの世界」は子どもにとっては心の拠り所になるのです。

例えば、
・友達関係がうまく行かなかった→友達とかかわるよりゲームの世界の方がラク
・字を書くのが苦手→勉強をするよりゲームをやる方がラク

こんな感じに毎日脳に受け続けるダメージを、よりラクなこと=ゲーム
で癒している子も多いです。

ある意味、ゲームやYouTubeは子どもたちの避難場所にもなっていることを知ってください

2.ゲームや動画ばかりの脳はこうなっています

では、そんな理由からゲームやYouTubeばかりやっている子の脳はどうなっているかというと…

前頭前野と呼ばれる「理性的な判断」を司る部分がうまく働かなくなっていて、ゲームや動画に対しての欲求がとめられない状態になっています。

だからお母さんが正論で攻めても「理論」の脳は指示をシャットアウト

「●時までに終わりにしようね、って約束したでしょ?」
「やることをやってからゲームをやりなさいって言ってるでしょ?」

こんな正論もお子さんには全く届かない…
なんてことになってしまうわけです。

では日常からどんなことに気をつけておけばいいのでしょうか?

それは、発達障害グレーゾーンの子どもたちの、感情の脳をムダに刺激しないコミュニケーションにシフトすること

勉強が大嫌いな子に「勉強しなさい!」ばかり言えば、勉強=嫌なものとして脳が解釈します
嫌だと感じると、感情を司る脳が興奮状態になり、理性的な脳が働きにくくなるのです

「時間を守りなさい!」
「早く寝なさい!」
「いつまで寝てるの!」
「宿題はご飯の前にやりなさい!」
「ゲームばかりするんじゃありません!」

こんな「指示」ばかりのコミュニケーションが続くと、子どもたちはイライラするので理性的な脳は働きにくくなるのです

まずは、苦手なことを無理矢理やらせる場面を減らして、あれしろこれしろの”圧力”をかけすぎずに「楽しい会話」の量を増やしてください

家庭が安心して過ごせる場所になると、子どもたちの感情の脳は穏やかになります。

お母さんの指示が通りやすくなったり、親子の会話が増え、脳への刺激のインプットが増えて脳がたくさん働くようになります

脳の活動量があがるとイライラした様子が減ったり、行動の切り替えが早くなったり、苦手なこともやり始めたり…こんな変化が出やすくなります!

そうなってくれたら…お子さんの自信もUPするしお母さんも楽になりますよね。

3.ポイントは〇〇な脳を働かせること

以前、昼夜逆転、部屋にこもってゲームやインターネットざんまいというお子さんのお母さんが発達科学コミュニケーション(発コミュ)の講座を受講してくださいました。

発コミュの王道のやり方で考えると”肯定”してあげることでお子さんの行動を改善していくのですが、なんせ、昼夜逆転ゲームざんまいなので
「褒めるところが1つもありません!」
とお母さんが困り切っていました。

そこでやっていただいたのは…
「いつまで寝てるの!」
「何時だと思っているの!」
「ご飯はちゃんと食べなさい!」
こんなネガティブな会話をゼロにしてもらう、というところから始めてもらいました。

これを続けてもらうと、お子さんは次第に部屋からリビングに出てきて家族と会話をする時間も増えてきました

そして、大嫌いだった学校のレポートにも自発的に取り組むようになっていきました。

ゲームばかりしているからと言って、それだけを目の仇にするのではなく、親子のコミュニケーションを整えて快適空間を作ってあげることを優先的に考えてあげてください。

楽しい会話が当たり前にできる環境。たったそれだけ?と思うかもしれませんが案外できていなかったりするものです。

ポイントは「理性的な脳」を働かせてあげることですよ!

プレ思春期、思春期を迎えて親子関係のこじらせ感を悪化させないためにも、コミュニケーションを整えてお子さんの発達を加速してあげましょう!

執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

 

コミュニケーションを変えて脳を発達させましょう!

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