1.反抗期・不登校の子でも、穏やかな脳にすると、お手伝いしてくれるようになる!
不登校になって生活リズムが崩れたり、勉強しない姿をみてイライラ。
お母さんが何かちょっとでも口を開こうものなら「うるせぇ!」「黙れ!」と反抗的な態度で暴言を吐く。
「もう、毎日うんざり!」と、お子さんに手を焼いているお母さん、いらっしゃいませんか?
反抗期でもお母さんのちょっとした工夫で指示を受け取れる穏やかな脳にし、動きが鈍っている不登校の子でもお手伝いしてくれるようになる魔法の声かけ術があります!
2.苛立たせる声かけをすればするほど、子どもの脳はネガティブに!
「いつまで寝てるの?」
「ちょっとくらい勉強したら?」
「順番にお風呂入って!」
「歯磨きくらいちゃんとしなよ!」
こんな声かけで不登校のお子さんにやってほしいことの指示をしていませんか?
不登校になって一日中、家の中で過ごす思春期の不登校の子を見ているとイライラしてしまう気持ちはよくわかります。
しかし、指示を脳に届けるためには、法則があります。
1つ目は、脳が穏やかな状態であること。
イライラしている状態や別のことに集中している状態では、何を言われても指示を受け取る準備が出来ていません。苛立たせる声かけをすればするほど、子どもの脳はシャットダウンし、指示を受け取れない状態になります。
特に、不登校の子は、劣等感を感じていたり、思春期の子は思春期特有の心のモヤモヤがあって反抗的な感情になっている時が多く、指示を脳に届けることが難しいです。
細心の注意を払って、反抗期のお子さんが穏やかで居られる環境が必要となります。
2つ目は、脳が受け取りたいと感じる表情や声であること。
私たちが誰かに何か話す時、言葉の意味よりも先に表情や声色が相手の脳に届きます。
例えば、お母さんがお子さんに
「ゴミ出しお願いね!」
と大きな声で少し怒り気味に指示を出したとします。
すると、脳は「大きい声」に反応して穏やかではなくなり、その言葉自体が脳には届かず、
「うるせぇなぁ。」となります。
反抗期、思春期のお子さんに指示を出す時には、笑顔と穏やかな声が必要最低限です。
事前に作戦を立てればうまく行きますよ!
3.名前を呼んだだけでも過剰に反応して「何?」と反抗的な態度だった息子が自らお手伝い⁈
うちの息子が不登校になり、「心の充電」と言いながら、何もしないで待っていてもいいのかどうかがわからず、私は悩んでいました。
悩む時、人の脳は穏やかではありません。例外なく、私の脳の状態もストレスを抱え、穏やかではなかったのだと思います。
「学校に行かなくてもいいんだよ。」
と言いながらも、表情がこわばっていたり、日常生活から私の不機嫌さを息子は感じたのでしょう。
「なんか怒ってる?」
と、よく聞いてきました。元々の不安体質もありますが、おそらく当時の家の雰囲気や私が醸し出す空気からそう感じたのだと思います。
そんな空気が
「やっぱり学校に行って欲しいと思ってるんでしょ。」
「僕はダメな人間だ。」
と、息子に感じさせ、ストレスを与えてしまっていたのだと思います。
その結果、私が息子の名前を呼んだだけでも、
と不機嫌に返事をされ、コミュニケーションがうまく取れないこともありました。
そんな状態の時に出会ったのが“科学コミュニケーション”です。
褒めることや認めることがとても大切なのはもちろん、その他にも親子のコミュニケーションをとる上で大切なポイントがたくさんあることを知りました。
そして、それを実践すると、私からお願いしたお手伝いを引き受けてくれたり、自分から「〜やろうか?」と声をかけてくれるようになったのです。
4.反抗期・不登校の子が素直にお手伝いしてくれるようになる環境づくりと魔法の前置き言葉!
まず気をつけたことは「お母さんがご機嫌でいること」です。
鼻歌を歌ってみたり、テレビを観て爆笑したり、家の中が明るくなることを心がけました。
不登校の子は元々不安が強いお子さんが多いです。学校に行かなくなり、私の息子のように余計に神経をとがらせている子もいます。
お母さんがご機嫌で過ごしていると、そんなお子さんに「家は安心、安全な居場所」と雰囲気で伝えることができ、言葉で伝えるよりも数十倍の効果があります。
そして、反抗期のお子さんは何か注意されると、わざと反対のことをするくらい取り扱いが難しいですが、私が笑って過ごし、余計な口出しを100%封印し続けると、
今まで、些細なことで怒り出していた反抗期・不登校の息子ですが、怒り出す場面がグッと減りました。脳が穏やかになり、余裕が生まれたのでしょう。
この「脳が穏やかな状態」が、指示を受け取る土台です。
そして次に気をつけたことは、何かお手伝いをお願いする時には、
「やってくれたら、とっても助かることあるんだけど…」
と、前置きをしてから
「ゴミ出しを手伝って欲しいなぁと思って。」
と、笑顔で、ゆっくり、わかりやすく伝えることです。
すると、
「何時までに持って行ったらいい?」
「じゃんけんで俺が負けたら行ってもいいよ!」
など、いろんな返事がありますが、
イライラせずコミュニケーションできるようになりました。
いきなりお願いするのではなく、
「お願いしたいことがあるんだけど〜」
「〇〇くん、力持ちだからちょっと手伝って欲しいことあってさ〜」
など、ポジティブな前置きをすることで、
「何をお願いされるんだろう、助かることってなんだろう」と
と、脳が指示を受け取る準備をし、その後、抵抗なく指示を受け入れるという仕組みです。
初めは半信半疑でしたが、この魔法の前置きを実践すると、お願いを引き受けてくれる確率が断然アップしたのです。
指示を受け取る土台が出来ているお子さんは、お母さんとの会話が増え、コミュニケーションがとてもスムーズになります。魔法の前置きは、そんな親子の間で力を発揮してくれることでしょう。
いかがでしたか?
イライラしている反抗期の脳はピリピリ状態。学校に行っていない自分を責めたり、勝手に責められていると感じると、更に脳はネガティブな思考になり、親子関係にも悪影響を及ぼします。
急に自分を変えるのはもちろん大変だと思います。
しかし、まずはお母さんが変化を見せ、反抗期のピリピリ状態の脳を「お母さんの笑顔」で穏やかにしてあげてください。
すると、お手伝いだけではなく、会話が増えたり、お子さんの本音が聞けたり、いろんなメリットがありますよ!