何回言っても動かない…勉強しない子どもの行動力をあげるには記憶に注目するのがオススメ

なかなか行動しないお子さんにどのように言ったら動くか、お悩みではありませんか?勉強しない、ゲームを終わらせられないなど、ママにとってはストレスですよね。でも子どもにとってはやることを回避したくなる理由があるのです!こちらの記事で解説します。

1.行動を促したいときに注目するのは「記憶」

「何回言っても動かない」
こんなお子さんの様子に頭を悩ませていませんか?

行動を促す声かけをどんなに使ってみても
手応えイマイチ…と思っているなら、

今回は「行動力」ではなく「記憶」に注目してみる新トライをしてみてください。

✔ちょっとでいいから勉強しなさいといっても全然やらない
だけでなく、
✔ゲームを終わらせられない
✔お風呂になかなか入らない
✔外出すると決めていても直前にドタキャンする

など気になっている方は読み進めてくださいね。

2.アクションの指令を邪魔してしまう、「過去の記憶」

行動をコントロールする脳は他の脳とも連携をしながらアクションの指令を出します。
そのときにおじゃま虫の役割をしてしまうものの1つが「過去の記憶」です。

過去に

「うまくできなかった」
「怒られた」
「間違えて恥ずかしかった」
「◯◯ちゃんよりできなかった」

こんな体験をしたまま記憶が残っていると、同じ行動をしようとしたときに過去の記憶を呼び起こして
「ああ、これはしないほうがいい」
と指令を出してしまうのです。

これが、子どもたちが、物事を「回避しようとする」理由なんです。

「行動しない」=「行動の問題」
と思いがちですが

「行動しない」=「過去の記憶」
が影響している

ということがわかれば…やってあげることはガラッと変わっていきます!

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3.勉強しない子どもでも行動を起こすようになる「プラスの記憶づくり」

行動を変えたければプラスの記憶づくりに挑戦してみよう!

1)「できたこと」ではなく「やろうとしたこと」を肯定
2)「ちょっとできた」を発見
3)「感謝」を伝える

例えば、勉強。
今日はタブレット学習をしようかな…と言ったのに、本人が言ったのに夕方になっても終わってない!

こんな時もイライラしなくて大丈夫。

✔タブレット終わってないけど自分で開いてどんな問題があるか見ていたなら。
 ↓
タブレットチェックしてたんだね。今の小学生はどんな問題やってるのかなー。
など肯定的なワンリアクションを入れてあげましょう!

✔1問でも、1教科だけでも、トライできたなら。
 ↓
ここまでやったんだね。そんなこと勉強しているんだね。
と必ず肯定。

100パーセントだけを肯定しようとするとそのチャンスはなかなかやってこないですし
「やっても誰も認めてくれない」
となると、頑張っても意味がないと間違って記憶してしまうのでそれは避けたいですね!

もう1つ例えば。
お手伝いで食器を洗ってもらうミッションを手渡したのにやりかけで放置されていた。

こんなときも
お皿入れてくれたんだねサンキュ!
と伝えたり
✔(洗ってくれたものだけに注目して)
    このお皿すぐに使いたかったから助かったよ、ありがとう。
など

「お手伝い」=「面倒なこと」
 から
「お手伝い」=「役に立てること」

記憶を上書きしてあげることで行動への抵抗感が和らいでいきますよ!

何回言っても行動しない…に悩んでいるなら指示出しをどうしようか考える前に、普段の会話がプラスの記憶づくりの会話になっているかチェックしてみましょう!

これが行動の土台を変えていくママと子どもの会話のコツ、です。

執筆者:清水畑亜希子(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)

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