不登校の子が行けるようになったきっかけは、「声かけ」や「励まし」ではありません。むしろ、関わりすぎている状態では動けなくなることがあります。“コントロールしない関わり”に変わったとき、子どもが自分から動き出した実例をお伝えします。
1.不登校の子が行けるようになったきっかけは「関わりすぎをやめたこと」でした
「どうしたら学校に行けるようになりますか?」
「不登校の子が行けるようになったきっかけって何ですか?」
そうやって探していませんか?
でも実は、
不登校の子が動き出すきっかけは、“何かをしたこと”ではないときもあるんです。
むしろ、
- 声をかけを試す
- 励ます
- 背中を押す
そうした関わりが増えるほど、
子どもは動けなくなることもあるのです。

不登校の子が行けるようになったきっかけを知りたいとき、
まず見直したいのは「何をしたか」ではなく、どんな関わり方になっていたかです。
もし毎日学校に行けなくても
"大丈夫です!"
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2.不登校の子が動けない理由は「選ぶことができないから」だった
不登校の子どもが動けない理由は、
やる気の問題ではありません。
「どうすればいいか分からない状態」で、脳が防衛モードに入っている状態です。
この状態では、
- 行くべきか
- 休むべきか
- どう思われるか
といった不安が重なり、
「決めること」そのものが負担になります。
逆に、
- 少しでも頑張れている
- 見通しがある
- 無理しなくてもいい
この状態になると、
脳は安心モードに近づき、自分で選べる状態になっていきます。
つまり、不登校の子が行けるようになったきっかけは、
無理に行動を変えさせたことではなく、選べる状態が整ったことときのことなのです。
行動を変えさせることが先ではなく、安心して選べることが先です。
その土台があると、子どもは自分で動き出しやすくなるんです。

3.「行かないならゆっくり寝れるな♡」と思えたとき、娘が自分で動き出した
発達科学コミュニケーションNicotto講座を受講するもりかわさん。中学2年生の不登校の娘さんがいます。
4月8日が中学の始業式だったため、娘さんにこう聞きました。
娘さんは私立中学へ通えなくなり、昨年退学し地元の公立高校へ転校。クラスの授業に参加したことはありません。
「始業式どうするのか教えてもらえる?
選択肢いっぱいありますねん。」
(もりかわさんは関西にお住まいです^^)
そして、いくつかの選択肢を伝えました。
- 1限目から中学に行く
- フリースクールの始業式に行く
- 始業式の日に中学に放課後登校する
- しばらく登校せず、担任の先生から電話がかかってくるのを待ってから、例えば総合の時間に教室に入ってみることを考える
その中で娘さんが選んだのは、
「始業式の日に放課後登校する」でした。
転校してから、
2週間に一回のペースで放課後に顔を見せに行くことを続けていました。
そのため娘さんの中には、
- 学校と繋がれている
- どんな学校なのかの見通しがある
- 一気に頑張らなくてもいい
という土台ができていたのだと思います。
そして始業式の放課後、もりかわさんは娘さんと一緒に中学へ行きました。
担任の先生と顔合わせをし、教室・トイレ・保健室・体育館の入り口・給食棟を見学しました。
学校のつくりはすべて1階にあり、一直線に並んでいました。
もりかわさんは思わず、
「これは、いいとこ取りでものすごくわかりやすい〜」
と心の底から言いました。
すると担任の先生が、
- 4月の身体測定はみんなと一緒でなくてもいい
- 保健室で受けることもできる
- 時間をずらして対応することもできる
など、新学期に必要となることに対してたくさんの選択肢を提案してくれました。
すると、娘さんは翌日、
「1限目から登校する」と言い出し、しっかりした足取りで登校しました。

前日は新しい消しゴムとシャーペンの芯を買うことで、
自分なりにモチベーションも上げていました。
ただ、帰宅後は筆箱が見当たらないことをきっかけに癇癪を起こし、
「やっぱり行かない‼」と言う場面もありました。
そのときもりかわさんは、
「一体どっちなの?地獄と思うくらいならもう休んだらいいねん。」
と伝えました。
そして心の中では、
「行かないならちょっとゆっくり寝れるな♡」
くらいの気持ちでいました。
すると娘さんは、
「いや、行くよ」と言ったのです。
翌朝起こしたときに「やっぱり行かない」と言った場合はどうしてほしいかも、娘さん自身が考えていました。
- 「〇〇君をみに行くんやろ」と言ってほしい
- それでもだめなら「今日好きみたいな恋をするんやろ」と言ってほしい
そんな風に、思春期女子らしい対策を教えてくれました。
それを聞いたもりかわさんは、
それでもだめなら、もう休んだらいい。
心の中でそう思っていました。
▼行けそうで、でも行けない。
そこから動き出したきっかけがあります。

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4.動けた理由は励ましではなく「コントロールしなかったから」
この変化は、
励ましたからでも、説得したからでもありません。
娘さんが動けたのは、「特別な関わり」があったからではなく、「コントロールしない関わり」だったからです。
ここは、とても大事な分かれ道です。
親が強く願っていると、子どもは敏感にそれを感じ取ります。
「行ってほしい」
「せっかくならちゃんと始業式から行ってほしい」
「今度こそ頑張ってほしい」
そんな親の期待がにじむと、
子どもは「自分で選んでいる」のではなく、期待に応えなければいけない状態になりやすくなります。
でも今回は、
- 放課後訪問という低いハードルの関わりが続いていた
- 学校との接点が切れていなかった
- 先生からも逃げ道込みの選択肢が示された
- お母さん自身が「行かせよう」としていなかった
この状態があったからこそ、
娘さんは不安を抱えながらも、自分で「行く」を選ぶことができたのです
不登校の子が行けるようになったきっかけを探すと、
つい「何を言ったの?」「何をしたの?」と方法を知りたくなるかもしれません。
でも今回のエピソードが教えてくれるのは、
きっかけはテクニックではなく、子どもが選べる状態を壊さない関わりだったということです。
例えば、
- 放課後だけ行く
- 親と一緒に行く
- 見学だけする
- 行かない選択肢も残しておく
こうした関わりは、一見すると遠回りに見えるかもしれません。
でも、不登校の子どもにとっては、「完全に行く」前に必要な土台作りになることがあります。
そしてその土台があると、
子どもはある日、自分で動き出します。

もちろん、今回一日登校できたからといって、このままずっと順調とは限りません。
だからこそ大事なのは、
一回行けたかどうかだけを見ることではなく、安心して関わり続けられる状態をこれからも保てるかです。
あなたは今、
「どうやって行かせるか」を考えていますか?
それとも、
「この子が選べる状態を作れているか」を考えていますか?
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確かな一歩に変える。外が苦手な子との毎日がラクになる秘訣、ここにあります。
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▼長期の不登校でも再登校できたおうちでの関わり方がわかります。
執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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