「学校に行く」
不登校が続いていた子が
そう言ってくれたら、
ママはホッとしますよね。
やっと動き出すかもしれない。
今度こそ行けるかもしれない。
そう思っていたのに、
登校が近づいてくると
「友達にどう思われるかな」
「勉強ついていけるかな」
「やっぱり不安かも」
そんな言葉が出てくる。
その瞬間
ママの心も揺れます。
またダメなのかな。
背中を押した方がいいのかな。
それとも、やめさせた方がいいのかな。
けれど、ここで知っておきたいのは、
不安が出てきたのは
「行きたくない」のサインではなく
「動き出したい」気持ちの表れ
かもしれない、ということです。
だから、もう
子どもの不安に
巻き込まれるのをやめて
その不安を「リセットしていく」
関わりに変えていきましょう。
ーーー
1年間の不登校期間、
あれこれ試しても動き出せなかった
中学生の再始動を支えた
生徒さんの小田さんの
サポートストーリー。
前回の続きを
今日はご紹介します。
小田さんのお子さんも
「中3から学校行く」と決めたあと
不安がなくなったわけではありませんでした。
雑談の中で少しずつ
不安を話してくれるようになりました。
たとえば、
太っていることを
どう思われるだろうか…
休んでいたのに急に登校したら
友達にどう見られるか…
勉強についていけなかったら
どうしようか…
など。
「不安を言葉にできる」のは
実は成長の一歩。
これから自分が立ち向かおうとしている
学校生活を「現実」として
受け止めると決めたからこそ
出てくる「あらたな壁」です。
そんなお子さんに
小田さんが実践したのは
お子さんの不安を
そのままにせず
「一歩を踏み出せる大きさ」
に変えて、挑戦を増やしてあげたことでした。
例えば
「太っていることを
どう思われるだろうか…」
の不安に対して
「痩せたほうがいいよ」
と言わずに
思わず、運動やっちゃおうかな
という気持ちにさせてあげながら
家で実際に
取り組ませてあげたり。
これは
実際に痩せたか痩せてないか
が大切なのではなく
その努力ができた自信が育ち
前向きになれることの
効果が大切なんですね。
また、復帰の見通しが立たない
不安の部分に対しては
学校の先生との連携で
見通しを持たせてあげる、など。
不安のままにせず
「一歩を踏み出せる大きさ」に変える
関わりをずっとしてくださっていました。
そして、始業式当日。
朝はなかなか起きられず、
準備もゆっくり。
小田さんも内心は
焦っていたそうですが
こんな対応をされました。
ーーー
口出ししすぎない。
だけど
お子さんのヘルプには
明るく応じる。
準備していた朝食を
「オレこれいらん」と言われても
イライラせずに
「何なら食べられる?」と快く準備。
トイレに長く籠り、
シャワー、念入りな歯磨き。
何度も鏡を確認する姿をみて
「早くして!」ではなく
「緊張しているんだな」と
受け止めてあげる。
「制服取ってきて」
「歯ブラシ取って」
「薬塗って」
その1つ1つに「OK」と対応。
そして最後は
『時間ぴったりに準備できたね!』
と笑顔で送りだしました。
小田さんは
子どもに指示命令するのではなく
お子さんが動くための
サポートに徹して
結果「できたね!」を
作り出してくれていました。
そして帰宅時間。
息子さんは清々しい表情で
「友達、久しぶり〜って普通やった」
と元気に帰ってきました。
ーーー
息子さんが、自分の力を信じて
一歩を踏み出した日になりました。
小田さんはこの時のことを
こうも話してくれました。
「今回の再登校で見えたこと。
それは、息子は、不登校のままで
いいとは思っていなかった
ということ。
ただ、動くためのエネルギーが足りず
不安がブレーキになっていただけでした。
だからこそ親の役割は
無理に登校させることではなく
・ありのままを受け入れる関わり
・エネルギーを貯める関わり
・不安を和らげる関わり
これらを通して
本人が「やってみよう」と思える状態
「動き出せる」状態をつくることでした。
親が焦って先回りするほど
子どもにはプレッシャーになり
逆効果になる。
そして
本人が「行く」と決めて
動き出す力を育ててあげた時
その一歩は大きな自信になる。
そう感じました。」
お子さんが「行きたい」
と言葉にした時
不安が出てきても
どうか慌てないでください。
不安が出てきたのは
「行きたくない」のサイン
ではなく
「動き出したい」気持ちの表れ
かもしれない、ということ。
子どもの発した言葉の
字面に振り回されず
お子さんが
いまどこまで回復しているのか
次はどんな挑戦ができそうか
ぜひ見極めながら
再始動をサポートできる
ママになっていきましょう。


