1.夏休みは発達障害グレーゾーンの子ども達のケアを丁寧に
新学期がんばって学校でいろいろなチャレンジをした子
たくさんの苦手と向き合いながら学校を休みながらも頑張り続けた子
子ども達は夏休みの時期大人が思っている以上にホッとしています。
お休み中は、子ども達のケアを丁寧にしてあげてください。
とくにプレ思春期・思春期は難しいお年頃。
適切な対応をしてあげられないとこじらせ感が強くなります。
ウツウツとしたり、何を提案しても全く興味を示さなかったり、無気力な様子が多かったり、時に攻撃性が高まったり…。
こんなこじらせ感が続けば、当然親子の会話も減ってしまいます。
2.この夏休みのうちに「会話ができる親子関係」を作ろう!
小学校高学年・中学生になると親子で「話し合える」関係になっていることがとても大切です!
・進路のこと
・習い事をどうするか
・将来やりたいことは何か
・こんな仕事があるよ…
親子でこの先の人生で大切なことを話し合って、不安を解消しながら次の一歩を踏み出すサポートをしてあげたい時期です。
だから会話ができる親子になる!
これがこのお休み中に一番やっておきたいことなのです。お休みの過ごし方が、子どものこの先の生き方に、大きく影響します。
ダラダラしがち、話しかけるとキレてくる、何を話しかけても
「興味ない…」
「俺にはできない…」
「どうせ無理だし」と言ったり、
「そんなに頑張らなくていいよ」と助言してあげても
「絶対にやらないとダメなんだ!」
と言って頑なに自分を追い詰める子もいたりします。
なかなか大人の声かけが子どもに届いていない場面ってありませんか?
大人や周囲の人との会話を「楽しく」重ねることで脳は活発に働き出します。
自分以外の人の考え方も受け止められるようになって、物事と向き合う力も伸びてきます。
プレ思春期・思春期の子にはこの力を一番持っていて欲しいのです。
思春期の子どもと楽しく会話をするためのヒントを次の章でご紹介します。
3.思春期の発達障害の子ども達の会話力はこう伸ばす!
発達障害やグレーゾーンの子どもに興味がないことをやらせようとしても、子どもも嫌がるしお母さんもイライラするし、なかなか効果が出ません。
言葉が苦手だからと言って
・作文教室に通う
・作文の通信教育を受講する
・作文の書き方ドリルを買ってくる
・本を読ませる
…などの対応をするのも発達障害グレーゾーンの特性を持つお子さんには、ちょっと辛いかもしれません。
それよりも、楽しい体験をしてその体験について聞いてあげる!
この方が断然効果があります。
苦手なことは何を聞いても
「うん…」
「忘れた…」
「どうだったかな…」
なんて言うお子さんでも自分の好きなこと、楽しかったことなら、ペラペラしゃべってくれること、ありませんか?
言葉が苦手なお子さんには、この「体験から話を弾ませる!」という方法で、ぜひ言葉の力を伸ばしてあげてほしいなと思います。
お子さんの特性を知ってどんな形でサポートをしていくか、お母さんの腕の見せ所でもありますね。
ぜひ「楽しい体験」をして、それについて話を聞いてあげる機会を持ってみてください。
このお休み中は、親子で楽しく会話ができるようにして、その先の将来のことを「話し合える」関係の基礎作りをしましょう!
思春期も会話が絶えない良い親子関係が築ける方法、発信しています!
執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)