1.ゲームをやめることができない!息子のゲーム依存に悩まされた過去
夏休み真っ只中ですね!皆さんは、子どもの家での過ごし方にイライラしていませんか?私も以前は子どもが「家でやらなければいけないことを全然やらない!」とイライライライラするお母さんでした。
私の息子は中学2年生です。小学3年生の時に発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断されました。
高学年になり、息子の症状から自閉症スペクトラム(ASD)を併せもっていることが分かりました。
3歳上の姉の影響もあり、幼い頃からゲームを始めた息子。気づいた頃には、ゲームとYouTubeが大好きになっていました。
学校から帰るとすぐゲームで宿題は後回し。
休みの日は、家にいても出かけても1日中ゲームとYouTube。夕飯ができてもゲームをしていてなかなか食べに来ない。
『やめなさい!』と言ってもやめることができず、息子と言い合いのケンカをする日々を送っていました。
どうしたらゲームを終わらせることができるのか?切り替えてやるべき事をするのか?
答えが分からず私は悩んでいました。
しかし、私の中で「ゲームを禁止する」という考えはありませんでした。
なぜなら、発達障害・ADHDの子どもは脳の発達がゆっくりなため、苦手なことが多くあります。
それによって、誤解されたり叱られ、学校生活や人間関係に大きなストレスを抱えています。
ストレスの中、頑張っている息子から大好きなゲームやYouTubeを取り上げるのは間違っていると思いました。
また、息子の特性に癇癪があり「ゲームを禁止する」ことは、癇癪を激しくしてしまうだけという考えもありました。
その中で、ゲーム依存の息子とどうコミュニケーションをとればいいのか私は悩んでいました。
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2.発達障害・ADHDの子どもがゲームにハマる理由とは?
ゲーム依存になりやすい発達障害・ADHDの子どもたち。それには、発達障害の特性が大きく関係しています。
・苦手なことが多いことから失敗や叱られ自己肯定感が低い。そのため、現実逃避できるゲームに夢中になる
・学校で疎外感を感じていて、ゲームの中によりどころを求めている
・欲求をコントロールするのが苦手
・興味関心があることに過集中してしまう
・パターンが決まったことをするのが好き
・行動の切り替えが苦手
これらの特性からゲーム依存になりやすいのです。
決して、本人が悪いのでも、お母さんの育て方が悪いからでもありません。
しかし、このままゲーム依存にしておくわけにはいかないですよね。
学年が上がるとともに勉強が難しくなり、宿題も増えていきます。
日々の生活もあるので、やるべき事はするようになってほしい!とお母さんは思いますよね。
では、私はどのようにしてゲーム依存の息子を切り替えて行動できるようにしたのでしょうか?
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3.ゲームやYouTubeをやめるようになる!3つのコミュニケーション
私がやったこと、それは「受け入れる」です。
「ゲーム=悪いもの」と思っていませんか?
お子さんがゲームやYouTubeばかりで勉強しないので、自然と嫌いになってしまったお母さんもいるかもしれません。
「ゲームはやってはいけないからやりたい!」というのが子どもの心理として大きいですよね。
だから私は、ゲームやYouTubeを受け入れて、ゲーム依存の息子を肯定的にとらえよう!と決めました。
そこで私は、息子に対して3つのコミュニケーションをとるようにしました。
◆終わる時間だけ決めてあとはゲームし放題
発達障害・ADHDの子どもは特性から時間管理が苦手なことが多いです。
ゲーム時間を「1日○○分」「1日〇時間」と決めても守ることが難しい。
お母さんも毎日家事などで忙しく、お子さんのゲーム時間を管理するのは大変です。
だから、私は終わる時間だけ決めることにしました。
終了時間まではゲームし放題ということで、息子もすんなり受け入れてくれました。
わが家は22時就寝なので21時を「ゲーム終了時間」としました。
終わる時間だけ意識していればいいので、お子さんもお母さんも簡単ですよね。
ポイントとしては、終了時間をお子さんと一緒に決める!です。
発達障害・ADHDの子どもは「自分で決めた事はやり通す」という強みがあります。
ですから、お子さんに決めさせることが重要になります。
◆やめられたら褒める
そして、お子さんがゲームを終わることができたら「ゲームやめられたね!」と褒めてあげてください。
最初のうちは、時間通りに終われないことがあると思います。
ずっと終了時間守れていたのに守れない日もあると思います。
イライラしますよね。怒りたくなりますよね。お母さんの気持ちよく分かります!
ですが、お子さんを責めずに、ゲームを終わらせたことを笑顔で褒めてあげてください。
お子さんだって、時間通りにゲームを終わることができなかったこと悪いと思っています。
また、自己肯定感の低い発達障害・ADHDの子どもは、お母さんに褒められることで「ゲームを自分で終わることができた」「お母さんが認めてくれた」と自信につながります。
この自信がとても重要です。この自信がやるべき事をするようになるきっかけになります。
◆ゲーム・YouTubeの話を一緒にする
お子さんがどんなゲームをしているのか。どんなYouTubeを見ているのか。聞いてみてください。
お母さんが興味を示してくれることは子どもも嬉しいです。喜んで話してくれると思います。
また、聞くことでお子さんの好きなこと・お子さんの考えていることを知ることもできます。
ゲームやYouTubeのことを聞いて、お子さんが嫌がるようなら「そのゲーム難しそうだね」「その動画おもしろそうだね」と声かけするだけでも大丈夫です。
このようにコミュニケーションを変えたら、息子は無理にゲームをしようとしなくなりました。
学校から帰るとすぐゲームだったのに、宿題を先にするようになりました。
時には、YouTubeを見ながら宿題をしている日がありますが、私は動画を見ていることにはふれず「おっ!宿題してるね」と宿題を始めたことを褒めました。
息子から「今日はもうゲームやめる」と言って、終了時間前にゲームを終わらせる日もでてきました。
また、息子との会話が増えて言い合いのケンカがなくなりました。
親子関係が良くなるとお母さんの声が子どもの脳に届きやすくなるので、指示が通りやすくなります。
ですから「夕飯できたよ」「あと少しでゲーム終わる時間だよ」と声かけすると「わかった」と息子はすぐに答えてくれて、切替えて行動できる日にちが増えていきました。
これは余談ですが、幼い頃からゲーム三昧だった息子。中学2年生の現在、視力は2.0です。
だから「ゲーム=目が悪くなる」とは言い切れないですね(笑)
お母さんがコミュニケーションを変えるだけで、ゲームばかりする発達障害・ADHDの子どもがやるべき事をするようになります!
ぜひ今日から始めてみてくださいね!
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執筆者:内山未奈
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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