1.見学をしてみて、魅力を感じたある通信制高校
中学生のお子さんがいらっしゃるご家庭では、高校えらびで迷われていませんか?
高校は多様な選択肢がある反面、発達障害の特性があるわが子に合う学校は一体どこなのか見極めが難しいですよね…。
登校しぶりがあるお子さんだと、高校で不登校にならないかな…そんな心配もあるかもしれません。
わが家でも息子が中学生の頃は、たくさん高校の見学に行きました。今回は見学した中で、とくに魅力を感じたある学校を紹介します。
その学校とは「クラーク記念国際高等学校」。
この学校は、全国11,000人以上の生徒が学ぶ日本最大級の通信制高校です。通信制でありながら毎日制服を着て通学して学ぶ「全日型教育」というスタイルを導入しています。
学校に通って学ぶというスタイルで高校生活を送るので、友達や先生とコミュニケーションをとる機会があり、行事・部活・課外活動も多いのが特徴です。
通学スタイルも全日型、単位制、自宅・ウェブの中から自分に合うスタイルが選べて、入学後も変更が可能!
全日型コース(週5日通学)では柔軟なカリキュラム設定ができる強みを生かして 「やりたいこと」「好きなこと」 が選べる多彩なコース設定があるのも魅力です。
…と長くなりましたが、もしもこの学校にご興味のある方はぜひWebで検索してみてくださいね。
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2.高校の専攻がゲーム?そんな選択肢ってアリ⁉
さて、なぜ私が当時、こちらの通信制高校を見学してみようと思ったかと言うと…
・子どもの「好き」「得意」を伸ばすコースの選択肢がたくさんあること
・自分に合った通学スタイルが選べること
この2つがきっかけでした。
発達障害グレーゾーンの息子は、中学生の頃「将来の夢はゲーマー」と言っていました。
「ゲーマーって…」と正直私は思いましたが(笑)
でもそう思う反面、勉強が苦手な息子が 国語・数学・英語・理科・社会などの科目を中心に、高校3年間さらに勉強していくのは辛いだろうな…と、私自身が感じていたのもまた事実。
貴重な青春時代を楽しくない思い出だけで埋め尽くすのは正直、心苦しかったのです。そして、不登校になる心配もありました。
だから、思い切って体験会に参加してみたのです。
息子はゲームプログラミングのコースを体験。みんなからワンテンポ遅れながらもPCの画面上では自分で組んだプログラミングのゲームが動いていました!
終わってみると、息子も「楽しかった!」と言っていました。
さらに、 息子の「友達大好き!」という特性と、一人では計画的に物事を進められないという特性からも「全日型」というスタイルが合っているだろうなと見学してみて思いました。
「ゲームなんて!」と思うお母さんもしかしたら多いかもしれません。ましてや、それを高校の専攻として選ぶとなると親としても勇気のいることかもしれません。
でも、発達凸凹のある子どもたちは今の日本の教育制度の中で、すでに自信を失っている子が多いのも事実。その子どもたちに苦手な勉強をもっと頑張りなさい!と言い続けたとして、子どもは頑張れるようになるのでしょうか。
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3.発達障害グレーゾーンの子どもの良さを伸ばす進路選びで大切な2つのポイント
成功体験が少なくなりがちな発達障害の子は、苦手ばかりにフォーカスすることで叱られたり注意されたりする場面が増え、ますます自信を失ってしまいます。
それだけでなく、二次障害として
・攻撃的になったり
・不登校になったり
・引きこもったり
といった症状が出てしまうリスクもあるのです。
だから、発達障害の特性がある子の進路を考える際は、お母さんの価値観を一度捨てて、子どもにとっての「ベスト」「ベター」を探す視点を持つことが大事です。
通学スタイルも、全日制に無理にこだわる必要はないと思います。定時制高校だって、通信制高校だってあります。
お子さんがどのスタイルなら無理なく頑張れるのか?という視点をぜひ持っていただきたいと思います。
今回は具体的に学校の紹介をしましたが、これは「どの学校がいい!」というオススメ情報をお伝えするものではありません。なぜなら、どの学校がいいかは、お母さんとお子さんによって全く異なるからです。
お子さんの良さを伸ばすための進路選びで大切なのは、
①お子さんの長所をしっかりと知ること
②その長所を自信に変えて子どもに授けてあげること
この2つがポイントです!
進路というとテストの点数や偏差値ばかりが重視されますが、発達障害やグレーゾーンの子どもたちにその尺度が合っているとは限りません。
中学生のお子さんがいらっしゃるお母さん!子どもの可能性を広げられる高校選び、よりたくさんの選択肢の中から、お子さんに合った進路を考えてあげてくださいね。
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学校生活につまづきやすい 思春期グレーゾーンの子の これからの“進路選び”
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)