1.子どもの発達の特性について、いつ・どうやって伝える?
凸凹キッズ子育てをしていると、子どもの発達の特性について、いつ、どうやって子どもに伝えようか悩みますよね。
私も時々「発達の特性のことをいつ子どもに伝えたらいいでしょうか?」とご質問いただくことがあります。
私の回答をいきなりお伝えしてしまうと、「お子さんの凸凹のことをお母さんが理解できて良いところも悪いところも受け止めることができるようになった時、これがベストタイミング!」です。
え?参考になりませんか?ごめんなさい!
ですが
「何年生になったから伝えなくちゃ!」とか
「高校の進路選びをするときに現実を伝えなくちゃ!」とか焦ってやらなくてもいいと私は思います。
一つのやり方に決められないのが、凸凹キッズ子育てでもあります。
2.子どもが自分の特性について受け入れられるかどうかを左右するものとは?
我が家の長男も、凸凹がありますが、彼は自分の苦手なことを知っています。
最初に息子に伝えたのは中学2年のときでした。
息子と暮らす中で、苦手があってやりづらそうだな…と感じることは多々ありました。
そんなときに「お兄ちゃんは集中力が切れると勉強しなくなるから、時間を区切ってやるといいよ。」とか
「お兄ちゃんが”周りの音がうるさい”と感じる時は疲れがたまっている時だから、早めに寝たほうがいいね。」
なんてアドバイスをしながら息子自身が自分のことを少しずつ知っていくコミュニケーションを重ねました。
進路を選ぶ時も
「お兄ちゃんは提出物を整理するのが苦手だから、紙のプリントをたくさん配る学校よりタブレットで宿題が出る学校のほうが向いてるかもよ」とか
「60分ぶっ通しで授業聞くより30分ずつに区切って授業やってくれる学校のほうが集中力が続くかもね」
こんな風なやりとりを何度も何度もしました。
今では、息子も自分のことをかなり詳しく理解できるようになってきました。
そして、理解しながら自分で対処方法を考えるようにもなっています。
息子が自分の凸凹を受け止めることができているのは、周りの大人が凸凹のあることをネガティブに捉えていないから、そして、凸凹があっても自分が成長していると実感できているからかもしれません。
子どもが自分の特性について受けとめられるかどうかは、発達の特性があることについて、周りの大人がどんな風に捉えているか、ということが大きく関わってくると思います。
3.発達の凸凹があることは、決してネガティブなことではない!
発達の凸凹があることは世の中的には、ネガティブに捉えられることが多いけれど、凸凹があっても困りごとを小さくすることはできるし、苦手なことがあってもそれをわかっていれば対処する方法がたくさんあります。
だから、凸凹があることは決して、ネガティブなことではありません。
付き合い方、向き合い方を親子で知っていけばいいのです!
だからこそ、凸凹の困りごとは先送りせずにお子さんが伸びる関わり方を今すぐスタートして欲しいと思いますし、その成長をお子さんの自信にして未来につなげてあげてほしいと願っています。
お子さんの年齢が大きくなればなるほど、お子さんへ発達の特性について伝えるべきか否か、どのタイミングで伝えると良いか悩みが出てくると思います。
大きくなって慌てないように今できることを、今スタートしましょうね。
今回お伝えしたわが家の例は、あくまでも一例です。
ですが、子どもに発達の特性について伝えるタイミングを検討されているなら、お子さんの未来につながる”前向きな”伝え方を考えてほしいと思います。
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
子どもが自分のことを前向きに捉えられるようになる関わり方がわかります▼