声をかけても反応がない発達凸凹っ子にうんざりしていませんか?声をかけ続けているとだんだんと怒鳴り声になって険悪な雰囲気になってしまいますよね。そこで、我が家で思春期真っ只中の小中学生兄妹に試した簡単な方法で起こった変化をご紹介します!
1.反応しない発達障害グレーゾーンっ子や思春期っ子にイライラしていませんか?
「思春期」というと、「子どもと接するのが難しい年頃」というイメージがありますよね。
思春期の特徴が強く出るのは、小学校高学年から中学生と言われています。
思春期に入った小学生や、思春期真っ只中の中学生は、ママが何度声をかけても無視されたり、反応がなかったりします。
ましてや発達凸凹っ子であればなおさらです。
「あー」でも「うー」でもいいから、何らかの反応をしてほしい。
あまりにも反応がない場合は、だんだんと声も荒らげてしまいがちです。
発達科学コミュニケ―ションでは、子どもと接するときのポイントとして指示を出すときは『優しい声で』と教わりますが、お母さんだって人間です。
何度声をかけても無視され続ければ、わかっているけどイライラしてしまって優しい声でというわけにはいかない時だってありますよね。
そんな時に試してみてほしい簡単な方法を、今回はご紹介します。
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2.ママの言葉が伝わりやすい声には秘密があった!
不思議なもので、気持ちは声に乗って相手に届きます。
お母さんがイライラした状態で声をかけると、声にイライラが乗り、子どもたちの脳に“お母さんのイライラ=怒り”として伝わります。
怒られているわけではないのに、イライラした声で話しかけられたことが、ネガティブな経験として蓄積されてしまいます。
そして子どもたちは、お母さんが怒っていると感じれば、聞きたくない気持ちになって、耳にはシャッターが下りてしまいます。
指示出しには優しい声が良いとお伝えしましたが、もう一つ、『笑顔で』というポイントもあります。
イライラしているのに笑顔なんてできませんよね。でも…
笑顔=口角が上がっている表情、と考えられますよね。
人の耳の構造上、聞き取りやすい周波数は3000ヘルツということがわかっています。
口角が上がった状態がその3000ヘルツを出しやすい口の形なのです。
試しに、口角を上げて声を出すと、声のトーンがわずかに明るく感じられました。
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3.毎日の声かけをどうにかしたい!
我が家には、現在高校一年生の発達凸凹の息子と、定型発達の小学6年生の娘の思春期兄妹がいます。
兄妹がそれぞれ中3・小5当時の話です。
2人とも「夕飯できたよー、支度手伝ってー」と声かけしても、1回で反応があったことはありませんでした。
夕飯前は、宿題などを終えて自由時間を過ごしている時間帯。
何度声をかけても、それぞれ自分の世界に入っているのですから、発達凸凹で過集中、思春期ど真ん中の息子はもちろん、思春期に入りたての娘も背を向けたまま反応なし…。
しまいには私もだんだんとイライラしてきて、眉間にはシワがより、大きな声で「お母さんもうご飯作らないよ!」と半ば怒鳴っているような状況にまでなって、やっと「はーい…」としぶしぶ腰を上げる子どもたち…
こんな毎日、どうにかならないかな…とため息が出る、そんな状況でした。
そんな時、私は、声のトーンを意識してみようと試してみました。すると、なんと不思議、声かけ1回目で返事が返ってきたのです!
4.中学生にも試してほしい!声かけが変わるウソみたいな簡単な方法
やってみたことは、実に簡単な方法です。
口角を上げた状態で声を出すことです。
自然に口角の上がった優しい笑顔の表情ができればよいのですが、私の口角は下がりきってしまっています。
そこで子どもには背を向けて見えない状態で、両方のほほを指でキュッと持ち上げて声を出してみると、1回目で「はーい」と返事だけはしてくれたのです。
普段とは違う、その微妙な声色の変化が子どもたちに伝わり、耳に届いたのですね。
イライラして口角が下がりきっていても、物理的に口角が上げられるこの方法で、ウソのように反応が返ってくることが面白くなり、私のイライラも自然と笑顔になってしまいました。
今まさに、以前の私のように無視され続けて、ため息をついているお母さん。
試しに口角を上げて話しかけてみると、面白いように反応が返ってくるかもしれません!
子育て中のイライラ解消に、この方法を試してみてください。実験を楽しむような気持ちになって、日々の子育てがちょっぴり楽しくなりますよ。
執筆者:岡千恵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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