【学校訪問体験記】発達障害グレーゾーンで不登校の中学3年生が行きたい学校とは?安心できる学校との出会い~八洲学園高等学校連携校『三宮みのり高等部』~

中学校は行かない!勉強は嫌だけど高校は行きたい!と言うお子さんに、そんなことでは行ける高校ないよ!と言ってしまわずに、まずは気持ちを聞いてみてください。学校探しをしてみたら、ワクワクする将来への第一歩『三宮みのり高等部』を見つけました!

1.発達障害グレーゾーンの不登校中学生が普通じゃない高校受験を決意

現在中学3年生の息子は小さい頃からやんちゃで、トラブルが起きるたびに私は、「お願いだから普通にして!」と注意し続けてきました。

そんな息子は、特に中学生になってからは好きと嫌いの差が激しくなりました。

学習面では、好きな教科、好きな先生の授業は、授業態度・提出物・テストも頑張っていました

しかし、嫌いな教科、嫌いな先生の授業は、机に伏せたままの状態…

そして、提出物は出さない・テストの結果は散々で、私が学校に呼ばれることが何度もありました

スクールカウンセラーにもアドバイスをもらい、中学2年生の3学期に発達検査を受け、発達障害グレーゾーンと診断されました。

そんな状態でも、クラスの仲間に助けられ、毎日通学しており、中学2年生まで皆勤賞で、「中3からは勉強頑張る!」と言っていたのです。

しかし、中学3年生になってすぐ、新しいクラスに馴染めず、完全不登校になってしまいました。

私の住む地域は、高校受験のための内申点は、中3の成績表の数値でほぼ決まります。

こうなったらもう、中3の成績表は空欄です…!

いわゆる普通の高校受験はできない。私と息子は普通じゃない高校受験を決意したのです。


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2.不安を解消するためには情報収集

内申点や学力テストで計ることができる、普通の高校受験しか経験したことのない私は、とても不安でした。

中学3年生の二学期には受験校を決めて中学校に報告しなければならないという焦りもありました。

そこで、できることから始めようと思い、まずは息子に寄り添い、気持ちを聞きだすことから始めました。

こんな質問をしました。
「高校には行きたいの?」
「勉強は何が好きで、何が嫌いなの?」

すると、息子がこう答えてくれました。
「中学校は通いたくないけど、高校からは通いたい。」
「勉強は、実技が好き。実技以外は全部嫌い。」
「家では勉強したくない。」
「好きなことなら人一倍頑張ることができる。」

ポツリポツリと話してくれた息子からの情報をもとに、まずは不登校の子に向けた合同説明会に出向き、様々なブースを訪ねました。

母である私にできることは、とにかく進路情報を集め、息子が動けるようになった時に提示できるよう準備しておくことだと思ったからです。

3.気になる学校が見つかったので行ってみました

私が調べるうちに気になったのは、兵庫県にある、三宮みのり高等部(学校法人八洲学園 八洲学園高等学校 技能教育連携施設)です。ホームページはこちら

三宮みのり高等部は2021年の4月に開校されました。

通信制高校の中でも歴史ある八洲学園高等学校と連携しており、同じく八洲学園高等学校技能教育連携施設である東京都町田市の町田みのり高等部(2016年4月開校)の実績とノウハウを以って開校されました。

兵庫県の認可を受けた技能教育施設ということもあり、新しい学校ですが安心感があります。

入学試験は面談のみで学力テストがありません。そして、時間割の一例では一般科目の割合が少ないなと感じました。

教員は特別支援学校教諭免許を所持していて、1学年20名と少人数で、生徒の特性や状況に応じたサポートをしてくれます。

そのため、無理なく単位を取得でき、高卒資格を得られるとのことでした。

三宮みのり高等部主催の発達障害と不登校についての教育セミナーが開かれることを知り、参加させていただきました。そこで三宮みのり高等部の詳しい紹介を聞くことができました。


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4.手厚いサポートで挑戦や体験ができる『三宮みのり高等部』

◆食堂経営を模擬体験できる!
三宮みのり高等部には食堂の経営を模擬体験できる『みのりタイム』があります。

食堂を運営するために空間を作り、学校内に新設された厨房で『みのり食堂』の経営を体験します。

水耕栽培や農業体験で野菜を育てるところから体験し、調理し、お客様に提供します。生徒の安心の為、保護者がお客様役となって始めていきます。

接客、レジなども体験し、体験後は生徒が理解できているかいないかを教員が把握し、できないままにならないよう何度も繰り返し学習します。

現在はコロナ禍で、上記すべての体験はできない状況ではありますが、制限をしながらも、できることを行っていて、先生方が創意工夫をされています。

◆黒板で学ぶよりも体験学習が多い
みのりタイム以外にも、社会で必要となる力を養えるように、芸術という科目では作品作りを通じ、細かな作業の経験をさせてくれたり、感性を育ませてくれたりします。

生活という科目では、カードゲームを通して仲間との交流を定期的に行い、コミュニケーション能力を身に付けます。「洗濯物たたみ」など日常生活に即したことも学びます。

できること・できないことを発見し、苦手なことでもまず体験してみようということで、各々のペースに合わせて学習していきます。

◆不登校経験があり通学に不安があっても大丈夫
週5日通う全日制スタイルですが、不登校経験があって通学に不安がある場合は、将来的に週5日通いたいという気持ちがあれば、週1日の登校から始め、徐々に通学日数を増やしていくことも可能です。

毎日通いたい気持ちがあるのに、実際、しんどくて行けないかも・・・そんな心配を持っている生徒にもしっかり寄り添ってくれるところは安心です。

◆自己肯定感と自信がつく『褒める』学習サイクル
とにかく褒めます!すべて自信につながるように、3年間を通して自己肯定感を持てるようにサポートしています。登校したら褒め、挨拶を褒め、作業をこなしたら褒め、上手くできずに失敗したら、挑戦したことを褒めます。

特に発達に凸凹のある子は、先生に注意されたり叱られたりする経験を重ねている子が多いので、先生に褒められる経験は、自己肯定感や自信につながります

◆すべての学びを特性や状況に応じたサポートで
技能教育施設としては、商業科目を必須科目とし、社会に出てからも役に立つことがらを学ぶことができます。

様々な体験から、社会に出るための知識、その他ソーシャルスキルなど、高校卒業資格取得だけでなく、生徒の自立を目指せる環境を提供しています。

授業内容のシラバスは用意がありますが、内容を生徒によって変更することが日常的にあります。

日頃、得意不得意があったり、こだわりが強かったりするなど、様々な特性を抱えた生徒が自分のペースで学べる場所を作りたいという、八洲学園高等学校教員の思いから作られた学校が『三宮みのり高等部』です。

5.ワクワクする将来がきっと見つかります

詳しい紹介を聞いて、体験学習を重視している点は、実技の好きな息子に合うのではないかと感じました。

特に『みのり食堂』の経営体験は、アルバイトにあこがれている息子の張り切って取り組む姿が目に浮かぶようでした。

また、先生が生徒ひとりひとりの様子を把握してサポートしていくので、勉強は嫌い、嫌なことはやらない息子でも、自然と嫌いなことにも挑戦していけそうに感じました。

中学校で義務教育は終わります。発達凸凹や不登校のお子さんをお持ちのお母さんの中には、このままだったらどうなるのか、入れる高校はあるのか、と、焦ったり、不安になったりしている方がいらっしゃると思います。

でも、調べてみて気づいたことがあります。逆に、義務教育じゃないから、様々な特色のある、いい意味で『普通じゃない高校』出会う可能性があるのかもしれない、と。

焦りと不安でため息ばかりついていた私は、今では、こんな学校に通ったら息子の将来はどうなるかな?とワクワクしています

発達凸凹で、個々の能力や個性に応じた学習が必要なお子さんや、今は不登校、また学校に行きたいと思っているけれど、少し不安なお子さんをお持ちのお母さん。

私は、三宮みのり高等部のような、体験学習を重視した、一人ひとりの将来の自立に向けて無理なくサポートしてくれる学校を見つけることができました。

今まで、当たり前のように思っていた、内申点や偏差値で評価される受験を通過するような進路だけでは圧倒的に情報量が足りません!

ぜひ皆さんも情報収集から始めて、お子さんが行ってみたい!と思える学校を見つけてくださいね。

三宮みのり高等部(学校法人八洲学園 八洲学園高等学校 技能教育連携施設) 
〒651-0086兵庫県神戸市中央区磯上通8-1-33幸和ビル2F
電話番号078-261-2835
メールアドレス
s-sannomiya@yashima.ac.jp

執筆者:岡千恵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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