感覚過敏があってもお気に入りがあれば乗り切れる!外出を嫌がる子どもへの対応

子どもが小さい頃から外出すると体調が悪くなったり、不機嫌になったり…。子どもが成長してから気づいたのは、実は「感覚過敏」が理由でした!過敏さを少しずつ和らげてあげるには、ママが「お守り」を授けて、不快を和らげてあげる対応がおすすめです!

外出を嫌がる子ども…引きこもりになってしまう…?

休日に家族がそろったので「お出かけしようか~」と声をかけても、「やだ。行きたくない。うちにいる。」と家にこもってしまう思春期男子。

家族と出かけることを恥ずかしがったり、うざくなる時期ではあります。

ですが、そもそも外に出ることを嫌がり、引きこもりの道まっしぐらになるのでは!?と不安に思うママもいらっしゃるのではないでしょうか?

ショッピングモールやレジャー施設のザワザワした音や人の往来が多いことを嫌がる。

映画館に行こうと思っても、顔が真っ青になり、食欲もなくなるような状態。

だんだん外出することを避けるようになっていくことで、どうしてもゲームやYouTubeの時間が増えていったり、

活動量が減り、運動不足になっていったりと、親の心配は尽きなくなっていきます。

だからといって、子どもを無理に外に連れ出すこともできず…。

この状態から早く抜け出したいですよね。

外出をいやがる理由は感覚過敏だった!

外出を嫌がるお子さんの中には「感覚過敏」を持ち合わせている場合が多くあります。

周りの音や光、味覚や触覚にとても過敏で、不快に感じてしまいます。

「感覚」なので、本人にしかわかりませんし、本人ももしかしたら生まれたときから、その感覚なので、不快さに気づいてないこともあります。

「外に行くとドキドキする」とわが家の息子が口に出したのは小5のときでした。

小さい頃から「ドキドキ」していたけれど、「そういうものだ」と自分の中で処理して、どうにかやり過ごしていたのでしょう。

このように「耳を覆うほどではないけれど不快に感じている」という程度の感覚過敏があるかもしれない、ということを周りの大人が気づいてあげることが最初のステップとなります。

感覚過敏は気合いで乗り越えられません!

周りの音に過敏になっているならば、聴覚が過敏。

においに過敏になっているならば、嗅覚が過敏。

ということになるのですが、過敏であるということは、その脳の部分が未発達なだけなのです。

発達しないということではないので、少しずつ和らげていくことは可能です

ただ、気合いで!根性で!過敏さを乗り越えていくことはできません!

「ガマンしなさい」「これくらい…」の声かけをしても、どうにかなるものではなく、つらい記憶を残すだけで逆効果になってしまいます。

「感覚」なので、本人にしかわからないところですが、相当なストレスとなっているということを、周りの大人は忘れずにいてほしいと思います。

過敏さを和らげる!ママができる対応

では、どうしたら感覚過敏を和らげて、外出ができるようになっていくでしょうか。

◆超スモールステップで慣れていこう

聴覚が過敏であるのに、いきなり遊園地に連れ出したり、嗅覚が過敏であるのに、いきなり動物園に連れていくことは良くないだろう

…ということは、ここまで読んで理解していただけているかと思います。

子どもがどこまで大丈夫なのか、ゆっくり見定めていきましょう。

もしかしたら、自宅のベランダが限界かもしれません。

では次に、どこまで行けるか、超スモールステップで進んでいきましょう

子どもが遊んでいない早朝の公園なら行けそうだったら、朝、一緒にウォーキングしてみるなんていうのもいいですね。

子どもが頑張ってできることではなく、やってみたら余裕だった!と感じられるようなステップで進んでいきます。

もし、やってみて、子どもが辛そうだったり、反発するような素振りがあったら、すぐやめましょう。

頑張らせることが目的ではありません。

◆お気に入りをお守りにして出かけてみよう

不快な感覚を和らげる方法でおすすめなのが、子どもにとって心地よい刺激を与えて、不快な刺激を軽減させる方法です!

聴覚に過敏さがあるのであれば、他の感覚、たとえば触覚で心地よいものを子どもに授けてあげましょう。

わが家の息子の場合、こんにゃくのようなむにゅむにゅとしたボールが好きで、気づくとずっと触っていました。

家の中でしか触っていませんでしたが、外出するときに「ドキドキしそうだったら、これをむにゅむにゅしてごらん^ ^」とお守りのように授けました。

他にも、リュックのひもの部分のガタガタした感触も好きで、バスや電車に乗るときには、ずっと触っていたそうです。

一見すると手いたずらのようですが、子どもが不快に感じることが和らいでいくのです。

お守りを持って「外出できた」という成功体験で、次も大丈夫かもしれないという期待や、今度こんなことをしてみたいという希望までわいてきます。

お子さんのお気に入りの感触を見つけて、少しずつ外出を楽しめるようになっていけるといいですね^ ^

執筆者:津森あかね
(New Mammyアンバサダー★★)

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