兄弟ゲンカで手を出すADHD傾向の子が変わった!叱らない対応4ステップ

叩く蹴るなどの手が出る兄弟ゲンカの対応に困っていませんか?それは、もしかするとADHDタイプのお子さんの脳の特性が関係しているかもしれません。叱らない対応4ステップで解決していきましょう。

ADHD傾向の子が兄弟ゲンカで手を出してしまう脳の特性とは

兄弟ケンカが絶えず、すぐにADHD傾向の子が手を出してしまう。

そして、叩いたり噛んだりする我が子を毎回叱りすぎてしまうことに困っていませんか?

ADHD(注意欠陥・多動性障害)傾向のある子どもは、脳の発達段階に特徴があり、 大人と同じように感情や行動をコントロールするのが難しい場合があります。

「わざと困らせている」のではなく、 脳の特性によってできにくい状態になっているのです。

ADHDタイプの脳の特性とは

①衝動性

前頭前野〈行動をコントロールする司令塔〉が未熟なため、 思いついたことをすぐに行動に移してしまいます。

「叩く・奪う・飛び出す」と言った行動は、頭で考える前に体が先に 動いてしまう脳の仕組みから起こるものです。

②感情コントロールの未熟さ

感情を調整する機能〈偏桃体や前頭前野の働き〉がまだ育ちきっていないため、 イライラや悔しさが高まりやすく、それを鎮めるのが難しい状態です。

その結果、気持ちが爆発して癇癪となって表れます。

③コミュニケーション能力の未熟さ

「言葉で自分の気持ちを伝える」力は、実はとても高度なスキルです。

ADHDタイプの子どもは、ワーキングメモリ〈情報を一時的に覚えて操作す力〉が弱いため、気持ちを整理して言葉にするのが苦手です。

そのため、「やめて」「貸して」と伝えられず、 手が出る、泣くなどの行動で表現してしまうのです。

このように、子どもの「困った行動」の裏には、脳の未熟さや特性が隠れています。

だからこそ、叱るよりも「脳に合った関わり方」をすることが大切なのです。

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兄弟ゲンカですぐに手を出す息子を叱るばかりだった過去の私

私はいつも、兄弟ゲンカが起きるたびに「どちらが悪いか」 を決めるような関わりばかりしていました。

「叩いた方が悪い!」 「謝りなさい!」 そうやって、手を出した子を徹底的に責め、叱ることばかりしていたんです。

叩くことはもちろん、よくないことですよね。

だから「叩いた方が悪い!」と叱ることで正そうとしていたんです。

でもどれだけ強く叱っても、息子は癇癪をヒートアップさせるばかり。

手を出す行為もなくならず、むしろエスカレートしてしまいました。

なぜならば、私は、なぜ子どもが叩いてしまったのか、叩いてしまった背景にはどんな気持ちがあったのか、 「子どもの気持ち」に寄り添うことをしていなかったからです。

だから子どもは「また僕だけ怒られる」「僕の気持ちを分かってくれない」 と感じていたんだと思います。

「叱っても変わらない」と発達科学コミュニケーションで学んで、 私の対応が良くなかったんだ、別の対応が必要なんだ!とその時初めて気づきました。

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ADHDタイプの子が手を出さない子に変わる叱らない対応4ステップ

叩いてしまった行動を正す前に大切なのは、 子どもの気持ちをを受け止めることです。

ここでのポイントは、 親の「こうして欲しい!」という気持ちには一旦フタをして、 まずは子どもの安心を優先することです。

ステップ①安心感を渡す

まずは、目線を合わせたり、抱っこしたり、膝に乗せたり 身体を使って「大丈夫だよ」という安心感を伝えましょう。

なぜならば、子どもは、言葉よりも表情や仕草といった「非言語のサイン」 を敏感にキャッチするからです。

また、スキンシップによって安心ホルモンである「オキシトシン」が分泌され、 気持ちが落ち着きやすくなります。

ステップ②気持ちを言葉にするサポートをする

まだうまく気持ちを言葉にできないときは「〇〇が悔しかったんだね」 「嫌だったんだね」と感情に名前を付けてあげましょう。

これは、「感情ラベリング」という方法で、子どもは「自分の気持ちを認めて貰えた」と感じて安心できます。

ステップ③気持ちを伝えられたら共感で返す

「〇〇が嫌だった!」と子供が自分から言えたときは、「そっか、そっか!そうだったんだね!」 「気持ちを教えてくれてありがとう」とシンプルに共感を返しましょう。

ここで大切なのは、「でも手を出したあなたも悪いでしょ!」と否定しないこと。

「じゃあ次はこうして!」とすぐに指導に入らないということです。

否定や指導をされない安心感から、自己表現の意欲が育ち、「言葉で伝えれば受け止めてもらえる」という成功体験が、 自己効力感を高めます。

ステップ④クールダウンの時間をとる

もしもまだ感情が爆発している場合には、脳は「防御モード」に入り 何を話しかけても届きません。

無理に落ち着かせようとするのではなく、気持ちが鎮まるのを待ちましょう。

「今すぐに直させること」に拘らずに、 まずは脳を落ち着ける時間を作ることがポイントです。

こうした対応を繰り返すことで、子どもは少しずつ 「行動ではなく、言葉で気持ちを伝える力」を育てていきます。

叱らなくても、親子関係の安心感の中で自己コントロールの力が 伸びていきますよ。

叱らない対応で言葉で伝えられるようになった息子の変化成長

私自身もすぐに怒る・叱る対応をやめてみたら 子どもが叩いたときに「また叩いた!」と責めるのではなく、「もしかして何か嫌なことがあったのかも」と背景にある気持ちに目を 向けられるようになってきました。

叩くこと自体は、もちろんやめてほしい。

でも、その裏には子どもなりの理由がちゃんとあることを理解できたのです。

すると、息子は少しずつ「ごめんね」と言えるようになり、 最近では「〇〇されたのが嫌だった!」と自分の気持ちを言葉で伝えられるようになってきました。

以前は叩くことでしか表現できなかった気持ちが、言葉に変わりつつある。

これが、私にとっても子どもにとっても大きな成長でした。

叱らない対応とは、甘やかすことではありません。

子どもが「言葉で伝えられた!」という経験を重ねることで、 少しずつ自分で感情をコントロールできるようになっていきます。

ママが一歩関わり方を変えるだけで、親子の悪循環が必ず変わっていきます。

もし、兄弟ゲンカの対応に悩んでいるのであれば、脳に合わせた対応4ステップを 是非、試してみてくださいね。

執筆者:大下せいこ
(Nicotto Project発達科学コミュニケーショントレーナー)

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