高学年は宿題の量も難しさもレベルアップ
小学校低学年では、それほど宿題に苦戦しなかった我が家の発達凸凹っ子。
ですが、高学年になると、だんだんと宿題の量も難しさもレベルアップしてきます。
算数もただの計算だけではなく、桁数の多い計算や複雑な文章題になったり、国語の漢字練習が、ノートいっぱいに出されたり。
いつしか高学年で出される宿題に苦戦するようになりました。
そのため、宿題に取り組む時間が高学年になると長くなり、集中力が続かなくなりました。
発達凸凹っ子にとって嫌々やることは長続きしない
我が家の高学年発達凸凹っ子は、はじめこそ、やる気を出して宿題に取り掛かります。
ですが、宿題の量の多さと難しさから、次第に集中力がなくなり、やる気が長続きしない状態になっていました。
宿題に時間がかかり、だんだんと気もそぞろになっていく子どもの様子を見て、以前は、
「宿題は!?︎終わったの!?」
と心無い言葉をかけてしまっていました。
発達凸凹っ子は興味のないことをやり遂げることが、難しい傾向にあります。
だから、やる気が小さくなっているところに、お母さんからの叱咤激励を受けても、発達凸凹っ子には、やる気を増やすどころか、むしろ逆効果になってしまいます。
一度集中力が途切れると、発達凸凹っ子は再びやる気を出すことが難しくなってしまいます。
宿題は毎日のことなので、嫌々やるネガティブ記憶になるのは避けたいですよね。
100%できたことだけを褒めようと思ったらなかなか褒められない!?
以前の私は、100%できたことだけを褒めていました。
ですので、宿題が最後まで終わったらようやく褒める、ということをしていました。
そうすると、宿題を終わらせるまで、褒める機会が一度もありません。
子どもにとっては、せっかく宿題をはじめようとやる気を出したのに、一度も褒められないまま、長い時間宿題に取り組むことになってしまっていました。
ですが、発達科学コミュニケーションを学び、行動のはじまりと途中でこまめに褒めることが、発達凸凹っ子にとって大事なことだと知りました。
宿題をはじめようとした姿勢から褒める、という視点は、私にとってはじめてのことで驚きましたが、自分に置き換えて考えてみるとわかります。
疲れてやる気の出ない夕飯作りのとき、キッチンに立ったその瞬間に、家族から
「おお!今日もママの手料理が食べられるの!?嬉しい〜!」
と声をかけられると、
「じゃあがんばって作ろうかな!」
と思いますよね。
高学年の子どもの背中を押す、宿題の最中の具体的なお母さんの声かけ方法
ではここで、高学年の時間がかかる宿題に対する、発達凸凹っ子への具体的な声かけ方法をお伝えします。
まず、宿題をはじめようとしたときに
「おお!宿題をはじめたんだね!」
と教科書を開いただけでも褒める声かけをします。
次に半分終わったところで
「おぉ!半分終わったね!」
と進んでいることに気づかせる声かけをします。
そして75%くらい終わったら、
「お、◯◯まで終わったんだね。もうすぐゴールだね!」
と再びアクセルを踏み直すイメージで、声掛けを。
ここまでくると、ゴールは目前。
最後に宿題が終わったところで
「全部終わったね。がんばったね!」
と明るく声をかけるようにします。
褒めの度合いは、宿題を始めるときに一番大きく褒めて、だんだんと落ち着いた褒め方にしていくといいでしょう。
まず最初に、はじめようとした姿勢を大きく褒めて、子どもの背中を押すことがポイントです。
宿題のときの褒めの声かけのタイミングの目安は、
1. まず宿題に取りかかったとき
2. 半分まで終わったとき
3. 75%終わったとき
4. 最後まで終えたとき
と、4回にするといいでしょう。
子どもの行動の様子を見て、こまめに声をかけていくと子どものやる気スイッチを押すことになります。
高学年の宿題はお母さんの褒めが発達凸凹っ子のやる気を持続させる!
お母さんが、タイミングよく褒めの声かけをすると、子どものやる気が長続きして、宿題を最後まで終える、という目標に近づけることができます。
また、宿題ができたことへ、子ども自身の気付きを与えることにもつながります。
そして、宿題ができた!と思うことで、子どものやる気をさらにアップさせることもできます。
高学年になり、宿題が思うように進まずに親子でイライラしているというお母さん。
ぜひこの声かけを参考にして、宿題をがんばる高学年の子どもの背中を押してあげてください。
執筆者:鶴木まみ
(New Mammyアンバサダー★)
高学年のお子さんのやる気を引き出すカギはお母さんにあり、です!
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