「医療過疎地域のママは私が救う!」と決めて、近くに発達の専門家がいない田舎に住むママが、育てにくい子の悩みを自分で解決して自信を持って子育てできるようになるサポートをしている発コミュトレーナーにお話を聞きました。
【目次】
1.育てにくい子の悩みを持つひとりのお母さんでした
2.医療過疎地域に住むママが自信を持てるようになるサポートをしています!
3.お母さんの好きなものは何ですか?まず自分を満たすことで安定してきます
4.世界で一つのトリセツの作り方
1. 育てにくい子の悩みを持つひとりのお母さんでした
田舎に住んでいるので発達の専門家が近くにいなくて療育などの十分な支援が受けたいのに受けられない…
相談できる医療機関なども見当たらない。家族にもまわりにも相談できない、家での困りごとは減らないままだし、一体どうしたらいいの?
こんな風に悩まれているお母さんはいませんか?
パステル総研の発達科学コミュニケーションで活動しているトレーナーやリサーチャーも同じように自分の子育てに悩み、苦しい思いをしてきたお母さんたちです。
その苦しい子育てを乗り越えて、今は自分の子どもの専門家となって子どもの発達をお家で伸ばしながら日々研究と実践をかさねて活動をしています。
その活動の思いは様々で
・住んでいる場所に左右されない楽しい関わり方や対応を伝えたい
・ママのやりたいことをあきらめないで欲しい
・子どもひとりひとりの個性を伸ばしたい
・子育てをもっと楽しんでもらいたい
・ママが自信を持って輝ける世界を作っていきたい
など、たくさんの思いがあります。
そんなたくさんの思いを抱いて明るい未来を見つめ、新たな挑戦をしながら活動している発達科学コミュニケーション(発コミュ)トレーナーをご紹介します!
こちらの記事は3回に分けてお伝えするインタビューの第1回目になります。
2.医療過疎地域に住むママが自信を持てるようになるサポートをしています!
今回は発コミュトレーナーの佐藤あきさんにインタビューをしました。
佐藤さんがどのような思いで発コミュでの活動をしているのかについて伺っていきます。
ーーー今日はトレーナーの佐藤あきさんに来ていただきました。最初に自己紹介からお願いいたします。
「近くに発達の専門家がいない地方ママが、育てにくい子の悩みを自分で解決して自信を持って子育てする発達科学コミュニケーショントレーナーの佐藤あきです。
私は1歳半の頃、ウイルス性の風邪が原因で急性脳症を発生した主に学習障害の後遺症を持つ息子を医療過疎地域で育てています。
そんな息子も現在、中学生になりました。スポーツが得意でゲーム大好きな優しくて社交的な男子へ成長しています。
息子の他、夫と三人の娘と共に毎日にぎやかに暮らしています。
4人の子育て経験が私の強みでもあり、田舎の子育ての魅力と地域の資源を発見し、ママがお子さんのコーディネーターとなり自信を持って子育てするアドバイスをしています。
私と繋がることで子育てに自信が持てず、田舎に住んでいる環境が原因で落ち込んだりする毎日がなくなります。
そして子どもに無理をさせず、親子が楽しく暮らせるおうちでの楽しい関わり方や対応をお教えしています。
ママが好きを諦めない、そんな生き方のお話もしています。
主に私自身の成功体験をお伝えしていく中で、近くに発達の専門家がいなくても、お子さんにとっての資源を最大限に活かした子育てをお母さんと共に作っていきます。
また、私はカウンセリングの資格も取得しており、子育てに疲れを感じるママの心のケアを一番大切にしています。
医療過疎地域のママは私が救う。
全国の医療過疎地域に住むママが自信を持って輝ける世界を作っていきたいです。 ママが我が子の専門家をスタンダードの世の中にしたい。
ママだって好きをあきらめない。
発コミュでママが先に変わり、お子さんが変わって、今はまだ、小さな輪が活気となり、発コミュで幸せな人生を送る。
全国の医療過疎地域の ママをこれからもっと増やし、先導して行きます。あなたのお子様の可能性を引き出すお手伝いをさせていただけると嬉しいです。
地域の資源を活かし、お子さんにぴったりな記録集を元に、世界でひとつだけのお子さんのトリセツを作り、親子の自信を一緒に育んで行きましょう。」
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医療過疎地域ではお母さん自身がその環境が原因で何かをあきらめたり、落ち込んでまうなど都会では考えられないような大変さがあるようです。
そんなお母さん達が自信を持って子育てをしていくために発コミュの輪を広げていきたいという思いが伝わってきました。
3お母さんの好きなものは何ですか?まず自分を満たすことで安定してきます
ーーー何から手を付けたら良いかわからないママはたくさんいると思います。まず何から始めたらいいですか?
「講座を受講してもらっているお母さんに『お母さんの好きなことって何ですか?』ってよく聞いています。
一番は、お母さんが元気でいること、お母さんが子育てを楽しまないといけないっていうところだと思っています。
私自身も子ども優先だったので、自分が何が好きかっていうのをずっと後回しにしてきていました。
改めて考えると、本当にわからないなあっていうところが実際にあるので、私も一緒に探しています。」
ーーーお母さん自身が自分の好きなことがわかるとどうなるのですか?
「そうすると自然にワクワクしてきて気持ちが前向きになってきます。 自分が満たされてくると子どものことも考えられるようになってきて、どんどん書き出せるようになってきます。
子どものことを考えるのが難しければ、まず、お母さんが何をしていたら癒されるかとか、どんなことをしていたいかっていうところを先に考えてもらうようにしています。
まずは自分の好きなことを探してほしい、そこをフォーカスして欲しいなあという風に思っています。」
◆ポイント解説
お母さんは子ども優先で自分のことは後回しにしてきているので、まずは自分を満たして満足するという視点がポイントになるという事ですね!
そうすることで次に子どもに目を向けていろいろと考えられるようになり、子どもに何が合っていのか?何をしたら良いか?がわかってくるようです。
こうして少しずつお母さんが変わりはじめてくるのですね!
4.世界で一つのトリセツの作り方
ーーー世界で一つのトリセツっていうお話が出ました。具体的にどういうことか教えていただけますか?
「私自身が自分の行動に全く自信がなかったのはなぜかっていうところを振り返ってみたんですけど、忙しさの中で、子どもの為に色々やってるんだけど、その行動した記録が全くなくて。
何かを頑張っているんだけどそれが何かがわからず自信が持てないというところがありました。」
ーーー行動した記録を作るにはどうしたら良いですか?
「まずはお母さんとお子さんが一緒になって、その地域の資源だったり、自分の好きな物や事など自分の資源を探してもらいます。
お母さんも普段あるものじゃないと結局長続きしないっていうところが一番のポイントだと感じています。
たくさんいろんなものがありすぎてもわからなくなるので、本当に自分にとって必要な物、子どもにとって必要な物だけを残します。
お母さんが、我が子のコーディネーターになっていくっていうところをしっかりやっていきます。」
ーーー自分にとって必要なものを集めてどうするのですか?
「 最終的に、お出かけスポットなど実際に決めたところに親子で一緒に出かけてもらいます。それが親子の行動パターンや日々のルーティン化することでトリセツとなります。
私だったら、佐藤家だけの行動のトリセツっていうのができるような形になるということです。
それを各ご家庭で皆さんが取り入れてやっていただくことでお母さん自身も記録を見返したりすることができるようになり、それがお母さんの自信となっていきます。
そのトリセツを私と関わることで一緒に作ってほしいなと思っています。」
◆ポイント解説
自然にアクセスしやすいなども地域の資源の一つで、お母さんも子どもにとって大切な資源の一つと佐藤さんは考えていらっしゃいました。
お母さんひとりひとりが考えているより身近に資源はたくさんあるようですね!
子どもに対して何もしてあげられてなかったと思っていたお母さんが記録をつけ、記録を見返す、これを繰り返すことを続けていくと…
実はこんなにたくさんのことを子どものためにやっているということに気付けるようになり、それがお母さんの自信へとつながっていくのですね。
お母さんが自信をつけて変わろうかなとしているその背中を押してあげるのは本当に素晴らしいな、と思いました。
次回は、佐藤さんの住む医療過疎地域の離島での暮らしについてお話を伺っていきます。どうぞお楽しみに!
執筆者:池乃希子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)