毎日YouTubeを見過ぎると小学生の脳に悪影響を及ぼしそうな気がしませんか？動画視聴が脳に与える影響と、なぜ小学生はYouTubeをやめられないのか、という視点から動画との付き合い方をお伝えします。
【目次】
１．YouTubeを見過ぎる小学生はやる気がないって本当？
新学期が始まりましたね。夏休み中に「この子、YouTube見過ぎでしょ…」って思った方は多いのではないでしょうか？
わが子がYouTubeを見過ぎる姿は、やる気がないように見えたり、無駄な時間を過ごしているように思えたりしますよね。
YouTubeを見ている子どもにこんな様子はありませんか？
・時間制限がないと、１日中でもずっと見ている
・ごはんやお風呂になってもやめられず、怒らないと見続けてしまう
・何かしながら、片時もスマホを離さず動画を聞いている様子
・暇だ…と言うのに、全く動こうとしないで動画を見ている
・動画を見て、きっと何か考えているとは思うけど…くだらなことばかり考えてそう
こんな様子であれば、やる気がないように見えてママが心配になるのもうなずけます。
ですが、決して子どもにやる気がないわけではないのですよ。
YouTubeを味方につけて、子どもの脳を発達させるためには、ママのちょっとした工夫が必要です。
まずは、小学生の子どもがYouTubeを見過ぎるとどうなるのか、動画視聴が脳に与える影響をお話していきますね。
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２．動画視聴が脳に与える影響とは
◆脳は働きもの
実は、私たちの脳は、子どもも大人も暇な状態が大嫌いなのです。
ですので、脳が暇になると、自然と脳を動かしたくなるんですよ。
どういうことかというと、何も考えていない瞑想の状態は、日常生活でほとんどないですよね。
特にママであれば、今日の予定はこれと、これと…、そういえばあれも…なんて、いつも考えを巡らせていませんか？
こんな風に脳は暇を持て余すことなく、いつも自然と動いている状態なのです。
考えを巡らせることとは別に、興味のある話題や分かる言葉・分かりやすい表現の言葉を聞くことでも脳はしっかり働いています。
ですので、動画視聴が脳に悪影響を及ぼして、全く無意味で無駄な時間を過ごしているかと言われれば、そういうわけではないと私は考えています。
興味のある動画を見て、わかる言葉を聞いて、情報が脳にインプットされているからです。
逆に、興味のない話題や分からない言葉・分からない表現を聞いても、脳がしっかり働いている状態とは言えないのです。
◆脳が発達するメカニズム
脳は、何か情報や考え（インプット）を得て、それにともなって行動（アウトプット）することで、どんどん発達していきます。
ただ見ただけ、聞いただけ、思っただけだと、脳は消化不良のような感じになり、あまり発達が加速しません。
YouTubeを見過ぎるということは、たくさんの情報を取り込んで（見て、聞いて）いるのに、外にアウトプットされていない状態です。
つまり、YouTubeでインプットした情報を上手にアウトプットさせてあげれば、脳が発達するということ。
YouTubeを見たあとに、どんな行動をするかで脳が発達するかどうかは決まるのです。
けれど、まだ子どもの脳は未熟で経験も少ないので、いきなり最初から、小学生の子どもひとりでYouTubeを上手く活用するというのは難しいものです。
そこで、YouTubeの情報を無理なくアウトプットさせて、発達につなげるために、ママの作戦が必要なんです。
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３．動画視聴を無駄な時間にしないために必要なママの作戦
脳は興味のある話題を聞いたときに働くので、YouTubeを見たあと上手にアウトプットできれば発達が加速するとお伝えしましたね。
ですので、子どもが見た内容を誰かに説明したり、YouTubeの真似でお料理やお菓子作りをしたり、ダンスや歌うなどの行動をすることがなによりも大切です。
ポイントは、YouTubeを１人でやらせてそのまま放置しない！ということです。
できれば、10分でいいのでお子さんと一緒にYouTubeを見たり、会話をしたりしてみてくださいね。
楽しい！と感じたポイントを教えてもらったり、どんなところが好きなのか聞いてみると良いと思います。
さらに、脳が育つといずれはYouTubeを見過ぎる問題が解決します。
それは、脳が育つことで、自分で自分の行動をコントロールすることが次第に上手になっていくからなんです。
子どもが動画視聴をサッと切り上げて行動し始めるような、そんな未来を手に入れたいですよね。
ママの少しの工夫で、YouTubeを味方につけて、小学生の脳を発達させ、成長につなげていきましょう。
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執筆者：渋沢明希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
