子どもを伸ばすための最大の課題は大人の感情のコントロール!親野智可等先生による『長所の伸ばし方』とは?

『わが子の短所は目を瞑り、長所を伸ばしてあげたい!』と思っていても、いざとなると短所ばかりが目についてしまい、”叱らない子育て”は難しいですよね…親野智可等先生の話を聴けば、お母さんも褒め上手、伸ばし上手になれるかも!?
 

【目次】

 

1.子どもの長所を伸ばしたい!でも『子どもの短所を見ずに長所を伸ばしてあげる』のは難しい!

 
 
 ”将来、自信をもって自分の得意分野で将来社会貢献できる幸せな人生を歩んでほしい!”
 
 
子どもは大切な大切な宝物だからこそ、無事に産まれた安心感の後、親であればこのような思いは自然にわいてくるものだと思います。
 
 
 私もそうでした。そして子どもへの気持ちはもちろん変わっていません。
 
 
 しかし、小学校へ進むと、
『子どもの短所を見ずに長所を伸ばす!』
 たったこれだけのことが、案外?いえいえ、ものすごく難しいのです。
 
 
幼児期には気にならなかったことも、学童期になると行動のマイペースさや忘れ物、物事への意欲など、我が子の長所だけをみていられず、できていないところを、なんとか練習させて困らせないように、と母親もやっきになってしまうのです。
 
 
大人からみると、”ほんのちょっとの努力があれば誰にでもできるように感じる”ことで
 
「ああしたら?」「こうしたら?」
 
と、他のやり方を口うるさく提案し続け、できなければイライラしつい叱ってしまう…
 
 
 このような対応に心当たりはないですか? 
 
 
 親野智可等先生の著書では、子どものために大人がやることは何なのかを、このように答えてくれています。
 
 
 『私は受けもった超マイペースな女の子を一度も叱りませんでした。叱っても何一つ効果がないことを知り尽くしているから、叱らないのです。
 
それどころか、叱ることは全くの逆効果です。それに、叱ることは、ただ大人のストレス解消と自己満足に過ぎません。
 
(中略)
 
この子は自分でもしっかりやりたいのに、できないのです。ですからやるべきことは、手助けつまり支援で、感情の爆発ではありません。
『「プロ親」になる! 親力パワーアップ編 』宝島社 より)
 
 
 いかがですか?23年間も小学校の先生をされた方が『必要なのは、叱ることではなく、手助けすること』であると断言しておられるのです。
 
 
私は先生の本を読んでから、わが子の忘れ物への気持ちが随分楽になりました。 ある意味あきらめがついたといったほうが良いのかもしれません。でも、それでいいんだと確信しました。
 
 
 それは、親野先生は本の中で、
 
  ・できないことを許せない大人が子どもの心を傷つける。
 
・マイナスイメージを子どもにぶつけない。我が子の良いところをつぶす親にならない。
 
・最大の課題は親の感情コントロ―ル
 
・褒めるコツは子どもの短所に目を瞑り、長所を伸ばす決意をすること
 
・子どもを伸ばすコツは褒めることに尽きる
 
・子どもを褒めない親・教師は子どもを伸ばせない。
 
 
というメッセージを何度も強調されています。
 
 
そして発達科学コミュニケーションを学ぶと、子どもの不注意傾向は脳の特性からきているので、できないことに注目して叱るのは、自信を失わせるだけでマイナスであることが分かります。
 
 
 この場合、まずお母さんはイライラを抑え、頑張って参加していることなど、今できていることを笑顔で褒めてあげるのです。
 
 
 そして、本人のできそうなこと具体的に書いてスモールステップで、できたらまたすぐ褒めてあげること子どもは自信を失わずやる気になるのです。  
 
 
 そして、 『「叱らない」しつけ』(PHP文庫)の
 
 
 叱る親をやめようー「私の苦い経験」という項目で、ご自身の経験をとても正直に語られています。親野先生が「叱らない子育て」に至った経緯がとてもよくわかりますよ。
 
 
 反省を踏まえて、ご自身の感情のコントロールの努力を公開してくれています。 叱るのをやめたいけどやめられない!という方には特にお勧めです。
 
 
 
 

2.子どもの短所をスルーして褒めたら○○になった!  

 
 
”褒める!が子どもを伸ばす”と実感したエピソードをご紹介しますね。小学校3年生の不注意傾向のある息子のことです。
 
 
 子どもが宿題のやりはじめの約束か何か些細なことで意地を張り、パパに何か強めに訴えていました。パパも私もいつものパターン、少し放置すればすぐ戻る。という気持ちで黙っていたのです。
 
 
 ところが、おそらく感情が高ぶっているはずのその時、一呼吸あって
 
 「ごめんなさい。」
 
と言ってきたのです。
 
 
思わず、「え? この状況でよくごめんなさい。って言えたね。今までだったら絶対言えないタイミングだった。ママ、めちゃめちゃ嬉しい!」 すごい!と思ってすごく褒めたんです。
 
 
一呼吸あったのも、言われたことをしっかりと受け止めて心から反省しているように感じたし、しぶしぶの謝りと違い、なんだか潔く心からの素直な反省を感じ取れました。
 
 
 いつもの褒めとはレベルが違うくらいパパとママで大喜び!特大に褒めずにはいられなかったのです。
 
 
 この時以来、彼にとって理不尽な要求をしない限り、「はい、わかった。」とか「あ、ごめんなさい。」などが格段に増えて、素直さレベルがぐっと上がり「素直なわが子ってかわいい!」と心から思えて夏休みを迎えられました。
 
 
 素直な心が育ってくると、いろんなことの話し合いもスムーズで夏休みの家族旅行もとても楽しかったです。
 
 
 親からの助言「そっか、やってみる。」って言ってくれたり、習いごとに対しても前向きに頑張ることが増えたのです。
 
 
 いかがですか?
 
 
 「褒め」って凄い力ですよね?
 
 
短所に目を瞑り、いいな、成長したなというところを褒めたら、子どもは素直に謝れたという自信からさらに素直になり、これからももっと褒められよう!と何度もほめられたことを繰り返そうとしてくれるのです。
 
 
 発達科学コミュニケーションの
 
 ・肯定的な注目をして褒めて伸ばす。
 
 ・親が感情のコントロールをして穏やかに話す。
 
 
と共有できるところもたくさんあります。
 
 
 
 

3.聞くだけで、発達凸凹キッズの子育て上手になる!親野智可等先生の講演会

 
 
パステル総研では、そんな親野先生をお招きして講演会を開催することになりました!
 
 
本やウェブで読むのももちろんいいのですが、実際にお会いすると本で読むよりも何倍もの気づきを得ることができます!
 
 
ぜひ、講演会にもご参加くださいね。残席わずかとなっております。お早めにお申し込みください!
 
 
「親の気持ちが楽になれば子どもが幸せになる親力講座」
 
 
▶︎日時
9月14日(土)13:30〜15:30
 
▶︎場所
アルカディア市ケ谷 私学会館
〒102-0073 東京都千代田区九段北4丁目2−25
https://www.arcadia-jp.org/access/
 
▶︎費用:無料
 
 
今回の講演会では、あの人気トレーナーや総研記事でお馴染みのあのリサーチャーも参加予定です。ぜひ、交流してみてくださいね。
 
 
ぜひワクワクを体感しにきてください!みなさんにお会いできることを楽しみにしております。
 
 
▼▼お申し込みはこちらから▼▼
 
 
 
 
執筆者:八木香り
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
親野智可等さんの親力&発コミュを習得して褒めのプロ親になろう!

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