寒くなり室内で過ごす時間も長くなり、リビングに散らかったおもちゃや片付けのできない我が子にイライラすることが増えていませんか?リビングの環境が整うことで生活習慣までもが整い、ママがイライラから卒業できる方法をお伝えします。
【目次】
1.お子さんの困りごとにイライラしていませんか?
寒くなり、室内で過ごすことも増え、おもちゃで散らかったリビングや片付けようと誘っても行動に移せないお子さんにイライラしていませんか?
生活習慣までも乱れがちな我が子に自分の育て方が間違っているのでは?
と自信を失われていませんか?
実は、育てにくい子には特有の育て方があります。
それを知る環境がこれまでなかっただけです。
だからこそ子育てのやり方を学べば嘘みたいに問題も消えていきます!
家で過ごすことが増える冬の間に、小さなお子さんが1日の中で一番長く過ごすリビングの環境を整えて、困りごとを解決しませんか?
2.お子さんの困りごとの原因はリビング環境にあった!
おもちゃが散乱し片付けても片付けて片付かないリビング。
好きなことに熱中すると行動が切り替えが効かない。
外から帰っても手を洗わずにおもちゃに行ってしまう。
夜もおもちゃで遊んでいて遅くまで眠れないなど、生活習慣さえも身につかない。
これらの問題行動にはパステルキッズの特性が関係しています。
パステルキッズは曖昧なことの判断が苦手なため判断ができず行動に移せないという特徴があります。
特に家の中で一番わかりにくいのが「リビング」です。
リビングは、家族で集まり、様々な用途に利用する場所なので、いつ、何をする場所なのかがわかりにくい状態にあります。
特に幼児期のお子さんは家にいる時間の大半をリビングで過ごします。
そのため、リビングの環境が何をするのかがわかりにくい状況にあるとおもちゃが家中に散らかっていたり、行動の切り替えがなかなかできないといった困りごとが増える原因にもなってしまうのです。
どうしたらいいのかわからず動けないお子さんと困りごとに悩むママ。
そんなお互いにつらい状況を卒業するためにリビングをお子さん目線に整えてみませんか?
3.リビングの環境の整え方
どのようにしてリビングの環境を整えたら良いのかをお伝えします。
「ゾーニング」と言う言葉をご存知でしょうか。
ゾーニングとは、どこで、いつ、何をするのかを明確に分ける考え方です
建築業界などでもよく使われている考え方です。
簡単な例で言うと「間取り」のようなものですね。
家は、生活動線を考え、ゾーニングされて建てられていることが多くあります。
例えば、大人は、洗面台は「帰宅後すぐに手洗いをする場所」と無意識に判断できます。
ですから、帰宅時は洗面台へ行き、手を洗う。ということができます
しかし、子どもにはこのことが「理解できていない」場合が多いんです。
特にパステルキッズは、曖昧なことの判断が苦手なため判断ができず行動に移せないことが多いのです。
特に、リビングはいつ、何をする場所なのかを理解することが一番わかりにくい場所なのです。
そのため、どこでいつ何をするのか明確に分けて、行動に移しやすくするための環境的な工夫が効果的です。
4.ゾーニングを活かす方法をお伝えします
ゾーニングもお子さんの特性や困りごとに合わせて変えると効果的です。
ゾーニングの考え方に基づいて工夫した環境の整え方をお伝えしていきますね。
◆見えない工夫
例えば、帰宅後、真っ先におもちゃに向かって遊び始めてしまう場合
これは、目から情報(おもちゃ)に反応し行動しています。
このことを視覚優位といって目からの情報が優先され、「聞いたもの」よりも「目についたもの」に行動が向いてしまう。
そんな場合は「見えない」工夫をしてみました。
その工夫とは、リビングとの境目のドアを閉め、洗面所のドアを開け、リビングを見えなくし、洗面台が見えるようにしたのです。
閉めた扉へメモをはり、洗面台で手を洗うよう促したのです。
要するに、リビング(遊ぶ場所)と廊下のゾーニングをして、帰ったら手を洗う!という行動を目からの情報で促したのです!
幼児期はまだ記憶力も短いため、その場で状況判断して行動するので「見えなくする」という工夫は取り入れやすいと思います。
また、行動が習慣化すればそんな工夫の必要もなくなりますよ!
また、ゾーニングに限らず「見えない」工夫は集中力を上げたい時にも有効ですよ。
◆目に見えて区切る
おもちゃがいつもリビングに散らかりいつまでも遊んでしまい行動が切り替わらない場合
例えば、一緒に片付けてくれない。
生活リズムも整わず、おもちゃで遊んでいて眠れない。
食事中もすぐ立ち上がってしまうなどパステルキッズにはよくあるお悩みではないでしょうか。
そんなお子さんには、配置換えをして敢えておもちゃスペースを「目に見えて区切る」ような工夫をしてみました。
するとお子さんは、自分からお片付けを積極的にするようになりました。
そして、寝る時間になったらすんなり布団に入り、ご飯もきちんと食べることができるようになりました。
生活リズムが一気に改善したのです。
お子さん自身が、どこで、何をいつするのか明確に理解できたのだと思います。
大きな配置換えをしなくてもビニールテープやラグなどでお子さんのスペースを区切るだけでも散らかるスペースが狭くなり集中力の短いお子さんには片付けやすくなりますね!
簡単な工夫から少しずつお子さんのスペースを整えてみてくださいね!
パステルキッズが生活習慣を身に付けるためのヒントが見つかりますよ!
執筆者:仲田 なぎさ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)