園や学校から「みんなと○○ができません。」と言われ、お母さんも叱ることが増えてしまっていませんか?繊細キッズの我が子のために仕事を辞めて子育てに向き合ったトレーナーのお話をお伝えします。
【目次】
1,集団でうまくいかない子どもに悩んでいませんか?
2.個性的な繊細キッズの我が子を救いたい母の思い
3.たった1ヶ月!?傷ついた我が子を変えたものとは
4.「子どものことをよく知る」ことが環境づくりのポイント
1. 集団でうまくいかない子どもに悩んでいませんか?
個性的な我が子が集団生活に入った途端に問題児となってしまい、困り果てているお母さんはいませんか?
個性を持っていることは良いことだと言われても、集団生活の中ではみ出てしまう個性は悪い物とみられがち。
園や学校、さらには家でも叱られることが多くなると、子どもはどうなると思いますか?
自分に自信をなくしてしまい、どんどん元気がなくなったり、怒りっぽくなったりしてしまいます。これではますます、園や学校、お家で上手くいかなくなる一方です。
絵本の「おこだてませんように」を読んだことはありますか?
主人公の男の子が七夕の短冊に書いた言葉がタイトルのこの絵本。いつも怒られてばかりいる男の子が自信をなくしていき、短冊の願い事に「おこだてませんように」と書いたのです。
もしも、我が子が短冊に同じ言葉を書いたらどうでしょうか?
実は、この絵本と同じような経験をしたお母さんがいます。
そんな辛い状況を変えたいと発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)を学び、実践したことで我が子の笑顔を取り戻すことができたの発コミュトレーナーのむらかみりりかさんです。
今度はトレーナーとして「沢山の親子に発コミュを届けたい」という強い思いでスタートをきった、むらかみさんにインタビューをしました。
前職はインターナショナルスクールの園長先生という教育現場にいたむらかみさん。
個性的な尖った子どもの子育てについて、教育者と母親という彼女ならではの二つの視点から、「なるほど!」と思えることや「これでいいんだ」と励みになるお話が沢山聞くことができました。
今回はその1回目のインタビューです。
2. 個性的な繊細キッズの我が子を救いたい母の思い
ーーーまずは自己紹介からお願いします。
「 1日1つ!ママが子どもの個性が生きる『環境』を整えてあげるだけで 繊細で育てにくい子が家でも外でも伸び伸び過ごせるようになる!発達科学コミュニケーショントレーナー・むらかみりりかです。
この子、どうしてあげたらいいの?って困り果てることはありませんか?
我が子の脳の発達タイプ我が子にあった発達環境の整え方を教えてくれるCAMEL診断で、その答えが見つかるんですよ。
私は発コミュトレーナーになる前インターナショナルスクールで園長先生をしていました。
たくさんの子どもたちとママたちに出会って知ったことは、叱る子育ても躾る子育ても、そしてほめるだけの子育ても、子どもの心と脳を充分に育ててくれないということです。
ママが我が子の脳の発達タイプにあう声がけと対応をマスターすれば脳と心がとても喜ぶ環境になり、子どもはグングン発達して行きます。
3ヶ月後にはあんなに心配していたのに、という子が何に困っていたんだろうっていうくらいに変化成長していきます」
ーーーむらかみさんも子育てに悩んで発コミュに出会ったんですよね。詳しく教えてください!
「私の息子は小学校1年生なのですが、マイペースでマイワールド、とても個性的な繊細くんなんです。
できることとできないことの差が激しいから、できるはずなのになんでできないの?って思われてしまって。誰も息子のことがよくわからなかったんです。
園では先生にもずっと怒られ続けていましたし、家では私もガミガミ怒っていました」
ーーー息子さんのように周囲の理解が得られずに怒られている子はたくさんいますよね。
「そうなんです。息子は年長の時、七夕の短冊に『おこられませんように』って書いたんです。苦手なひらがなで一生懸命、ただ怒られませんように…って。そこまで、自信も気力も0だったんです。
このままでは息子はだめになる、息子を笑顔にしたい!そう誓って園長先生の仕事を辞めました。
息子がこういう子だっていうことまでは理解していたものの本当の意味では理解できていなくて、発達について調べるようになりました。
そこで発達科学コミュニケーションと我が子の脳の発達タイプをぴたっと教えてくれるCAMEL診断に出会ったんです」
3. たった1ヶ月!?傷ついた我が子を変えたものとは?
我が子の短冊に込められた「おこられませんように」という言葉をキッカケに、お仕事を辞めて子どもと向き合うことを決めたむらかみさん。
教育者だからこそ、我が子の子育てが上手くいかないという悩みは大きなものだったと思います。そんなむらかみさん親子のその後について伺っていきます 。
ーーー発コミュと心と脳のタイプ診断に出会ってどのような変化があったのか教えてください!
「発コミュと心と脳のタイプ診断に出会い、私のかかわりと声かけを変え始めてたった一ヶ月後、息子に笑顔が戻りました!そして、行動が変わり始めたんです。
あんなに何度も言っても動けなかったのに、すっと動けるようになったんです。
あんなにキズつきやすかったのに心が強く育っていったんです。子どもの脳の成長は環境次第で良くも悪くも、大きく変わります。
その環境をママの手で整えて、子どもの本来の力を咲かせることができると感じました」
◆ポイント解説
たった1ヶ月で我が子の笑顔を自分の手で取り戻したむらかみさん。
子どもの脳を育む環境をママの手で整えてその子の本来持っている力を咲かせてあげることに成功したむらかみさんの体験は、同じ悩みを持つお母さんの希望にもなるのではないかと感じました。
ーーーママの手で子どもの本来持っている力を花咲かせるにはどうしたらよいのでしょうか?
「はい、ママがやることは3つあります。
1つ目は、CAMEL診断でお子さんの脳と心のタイプ、困りごとや心配事の本質的な原因を知ります。
2つ目は、子どもの成長に合わせた脳の環境を整えていきます。
3つ目は、外とのつながりになるコミュニケーションシートを作成し、子どもの過ごしやすい環境をママが作っていきます。
私はお母さんと一緒に、お子さんが自分らしく咲き誇る未来をえがきたいと思っています」
ーーー「心と脳のタイプ診断」という言葉がたくさん登場しましたが、どういうものか教えていただけますか?
「心と脳のタイプ診断は、今の子どもの行動や様子を分析して、脳をタイプ別に診断するものです。
子どもの今見えている困り事や心配事って根本的にはどんな課題があるのかというのを5つのカテゴリーで見ていきます。
5つのカテゴリーは
・メンタル
・行動
・感情
・コミュニケーション
・集団適応
となります。
子どもの脳のタイプから見える課題に対して、どのように対応すれば脳を育ててあげられるのかまで教えてくれる、今までにない診断なんですよ! 」
◆ポイント解説
お母さんが、我が子が自分らしく咲き誇る未来を描くということは、希望を持って前を見ていくということになります。
まずは、お母さんの子育てに対する気持ちが大切になるということだと思います。そのため心と脳のタイプ診断で今のお子さんを正しく把握してから発コミュを実践するんですね!
4.「子どものことをよく知る」ことが環境づくりのポイント
発コミュと心と脳のタイプ診断で未来を描いて、個性的で繊細な我が子の自信や笑顔を取り戻したむらかみさん。
おうちの中でも心と脳を育む環境を作れたら最強ですよね!さらにお話を伺っていきます。
ーーーむらかみさんの考える心と脳を育むための環境で一番大事なことは何かありますか?
「環境を変えようとすることではなくて、その子自身を知ることが一番大事だと思っています。
私は仕事でいろんな子どもたちを見てきて、子どものことを分かっていると思っていました。
しかし、息子のことがよくわかってなかったんです。
ですから、『この子はどういう子なのか?なんで○○なのか?』ということにお母さんが意識を向けることが必要だと思うのです。
そうすることが、自分の子のその子らしさをまず知っていくというところに繋がると思っています」
◆ポイント解説
「こういう子だからこういう環境が必要」という話になっていくものの、子どもを見極めるということはすごく難しいことだと思います。
そこで、心と脳のタイプ診断がすごく生きていくのだということも分かりました。
むらかみさんの1番大事にしていることは、まずは子どもの事を理解すること。つまり、その子らしさを知ることですね。
お母さんが我が子を知ることが環境を整える第一歩になる。その一歩をむらかみさんと一緒にスタートすることで子どもの明るい未来が描けるようになるお母さんが増えていくと感じました。
次回の記事はむらかみさんが「個性」を大切にしたいと思う理由についてお伝えします。
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執筆者:さとうみな
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)