好き嫌いが多い発達障害・グレーゾーンの幼児が給食を完食できた!!園の先生も協力してくれるママの作戦

 

発達障害・グレーゾーンの幼児には、給食が食べられなくて園に行きたくないという子も少なくないですよね。そんな子どもがお迎えのとき「全部食べられたよ!!」と笑顔で教えてくれるようになります。我が家が実践したママのとっておきの作戦をご紹介します。
 

【目次】

 
 

1.好き嫌いが多い幼児、給食に不安はありませんか?

 
 
入園の季節、ママと離れるのが初めてというお子さんも多いのではないでしょうか。
 
 
発達障害・グレーゾーンでも、そうじゃなくても、好き嫌いの多いお子さんのママにとって給食は心配の1つですよね。
 
 
✓うちの子、好き嫌いが激しいけど、給食は食べられるかな?
 
✓厳しい先生で「食べなさい」って言われてしまったらどうしよう…
 
✓スプーンが苦手なんだけど、自分で食べられるかな?
 
 
など、不安や心配は尽きませんよね。
 
 
 
 
我が家も、次男の給食について、入園前から不安でいっぱいでした。
 
 

2.給食だけがイヤだから幼稚園には行きたくない

 
 
我が家には、こだわりが強く初めてのことには不安を感じる年少の男の子がいます。
 
 
離乳食が始まった初日から10倍粥を断固拒否。生後10か月まで朝、昼、晩のごはんはミルクだけ。
 
 
幼稚園に入園する頃は白米が大好きで、白米のほかに食べられる食材は、海苔、納豆、果物、鮭だけでした。
 
 
給食が始まるまでは、毎日ニコニコ登園していましたが、給食が始まった日の帰りに
 
「給食が食べられないから明日から行きたくない」
 
怒って泣きながら帰宅したのを覚えています。
 
 
その日以降、毎日、幼稚園の入口で号泣し、先生と一緒に「給食がイヤなら食べなくても大丈夫だよ。」と何とかなだめて登園していました。
 
 
 
 
入園した4月、5月は、「給食が食べられないだけで幼稚園に行けなくなってしまったらどうしよう」と心配で、家にいる間は次男の言動に私はオドオドしていました。
 
 
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3.発達障害・グレーゾーンの子どもの「食べられない」はなぜ?

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもの中には、偏食の困りごとを抱えている子がたくさんいます。
 
 
感覚過敏を持っている場合、
 
 
トマトのように口の中でぐちゃぐちゃするものの触感
 
揚げ物の衣のようにトゲトゲした感覚
 
 
が苦手だったりします。
 
 
また、こだわりの強さから白いものしか食べられない、決まった食材しか口にしないという場合や、初めて口にする食べ物は不安で食べられないという子もいます。
 
 
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもの偏食は、決してわがままではありません。
 
 
ママが「こんなに美味しいのに」「せっかく作ったのに」とイライラして無理強いするとさらに悪化してしまうことにもなりかねません。
 
 
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4.「全部食べられたよ」が言えるようになる!!

 
 
そこで私が行った作戦は、スモールステップと褒めのご褒美です。
 
 
先生に園での給食の進め方を伺ったうえで、無理のない範囲で協力をお願いしました。具体的にどのように進めたか、まとめました!
 
 

◆①スモールステップで好きなものをおかわりしよう

 
 
給食は嫌なのですが、大好きな白米はおかわりできます。
 
 
そこで、おかわりするまでに先生に段階を作ってもらうようにお願いしました。
 
 
まず最初の段階は、食べられるものだけ食べたらOK。完食しておかわりをする子が現れるまでお席に座って待てたら好きな物をおかわりさせてもらいました。
 
 
実は、この待つ時間がとっても重要なんです。
 
 
待っている間は、手持ち無沙汰になります。この間、心の中で「食べてみようかな」と葛藤したり、「他の子は食べてるな」と周りを観察したりする時間なんです。
 
 
自分で考えて、自分で食べるタイミングを決めることで、一歩踏み出して不安なおかずにも挑戦するときが必ずきます。
 
 
次の段階は、苦手なおかずを一口食べられたら好きな物をおかわりできるというシステムです。
 
 
この一口食べることを繰り返すことで、
 
 
あれ、このおかず美味しい!!
 
この味付けなら、もう少しだけ食べれらるかも!!
 
 
と食べられるおかずに出会うことができ、食べられるおかずが増えたり、初めて食べる食材にも抵抗感が少なくなってきます。
 
 

◆②先生からたくさん褒めてもらおう

 
 
最初の段階では全部食べなくてもOK!「座って待てたね」と褒めてもらいます。
 
 
そして、少しでも食べたときは、「食べられたね。かっこいいよ」とたくさん褒めてもらうことで自信がついてきます。
 
 
 
 
苦手なものを一口だけ食べる次の段階では、褒めると同時に、「今度、二口食べられたら●●先生にも見に来てもらおうか!」と褒めてもらえる先生をどんどん増やしてもらいました。
 
 
この、担任の先生以外の先生たちの褒めパワーが効果絶大なんです!!
 
 
 
 
給食の時間は、いろんな先生が頑張りを見に来て、直接褒めてもらえる。
 
 
そしてお迎えに行くと、「今日、給食頑張っていましたよ」といろいろな先生から私に報告があり、間接的に褒められる。
 
 
そうすることで、子どもも嬉しくなり、食べられるという自信に繋がっていきます。
 
 
もうすぐ年中になる息子は、食べられるおかずも増え、「全部食べたよ」と報告してくれる日も増えました。
 
 
給食を通して、頑張る力自信をつけて、園での楽しい時間を過ごせるようになるといいですね。
 
 
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執筆者:中井優
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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