「授業中に立ち歩く」子どもは褒める?!ADHDタイプに適したマル秘大作戦とは

 

小学生の授業中に立ち歩く行動はADHDタイプのお子さんに起こりやすく、ネガティブな注目を集めがち。でも、家庭と学校の連携を工夫することで自己肯定感をUPさせることができるんです!1つの行動で二度褒められる、「がんばりカード」をご紹介します。
 

【目次】

執筆者:森博子
発達科学コミュニケーショントレーナー、小児科医

現役ママ小児科医として、20 年間のべ15000 組の親子と 出会ってきました。そんな小児科医としての記録と私自身の8年間の発達凸凹育児の経験を強みに、「自分が好き!」って 堂々と言える親子を増やす! そのたった1つをミッションに、 ママと子どもの自信をつける 魔法のワーク「ジュエル・ストーリー」で、ダメ出しばかりのママが、わが子の成長に期待し、未来を信じられるママに変身できるようナビゲートしています。

 

1.ネガティブな注目を集めてしまう「授業中に立ち歩く」行動には理由がある!

 
 
発達凸凹キッズの中で、特に注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性を持つ小学生は、よく言えば元気で好奇心旺盛!!でも集団生活の場では、自分のやりたい気持ちを抑えることができず動き回ってしまうことがあります。
 
 
これは、ADHDでみられる、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(思いつくと行動してしまう)の特性からくるもの。
 
 
だめとわかってはいるけれど動かずにはいられない。それがADHDの小学生なんです。
 
 
授業中は、みんな静かに座って先生の話を聞いています。
 
 
けれど、授業に退屈さを感じて集中できなくなってしまったり、ひとたび教室にわくわくするものを見つけたりしてしまったら、座ってなんかいられません。
 
 
 
 
ついつい立ち歩いてしまい、先生から注意を受けます。
 
 
その後、席に戻るものの、また気になることがあれば立って歩く、そして注意される、の繰り返し。
 
 
最後には先生に「席に座りなさーい」と怒られたり、お友達に「また○○くん立ってる」と言われてしまったりと、ネガティブな注目を集めてしまいます。
 
 
だけど、子どもだって「やってはいけないこと」だってわかっているんですよね。
 
 
そんな場面に悩んでいるお母さん、先生に「お子さん授業中に立ち歩くので、困っています。」と言われるのが怖い、どうしたら立ち歩きがなくなるんだろう?と頭を抱えていませんか?
 
 
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2.正しい行動が定着しないのは褒めが子どもに届いていないから

 
 
ADHDの特性を持つお子さんには、叱るという対応は逆効果です。
 
 
なぜなら、できないところばかり指摘されすぎてしまうと自信を失ってしまうからです。
 
 
行動の特性上、できないことの方にどうしても目が行きがちになってしまいます。
 
 
しかし、できていることに注目し、肯定的なフィードバックをすることで、「できた!」という体験が自信となり、次へのやる気につながります。
 
 
そのような情報はいろんな本に書いてあるし、もう知ってるよ、というお母さん。
 
 
褒めることが大事だから、学校の先生にお願いして子どものことを褒めてもらっている、という方もいらっしゃるでしょう。
 
 
ここでちょっと考えてみてほしいんです。その褒め、ほんとうに子どもに伝わっていますか?
 
 
そもそも、先生は授業中に立ち歩くことに困っているので褒めるところがないんです。
 
 
もちろん、立ち歩きを自分でやめることができたら、それを褒めたらいいのですが、小学生で自分の行動をしっかりコントロールできるお子さんは少ないです。
 
 
先生から見たら、授業中に立ち歩くことは「やめさせたい行動」。
 
 
ですので、指摘することが先で、そのあとにほめられたとしても、子どもの脳には「怒られた」という記憶が残ってしまいます。
 
 
 
 
また、発達障害のお子さんはほめられる相手にも強くこだわる傾向があります。
 
 
いつも怒られる先生にたまにほめられたとしても、「先生にもっとほめられたいからがんばろう!!」という気持ちがわきにくくなります。
 
 
ですから、先生からの「怒られる中での褒め」というのが響きにくく、先生がいくら褒めたと言っていても、子どもの行動が変わって定着するほどのモチベーションにはならないことが多いのです。
 
 
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3.授業中の立ち歩きがなくなった!?1粒で2度美味しい「がんばりカード」の効果

 
 

 

我が家の息子はADHDの特性を持つ小学1年生です。息子も、入学当時から授業中に立ち歩くという行動が目立つ子どもでした。
 
 
授業中、ふらっと教室を出ていく。チャイムが鳴っても教室に帰ってこない。
 
 
はじめは先生も気にせずスルーしてくださっていたのですが、徐々に立ち歩く時間が長くなり、クラスの子どもたちにも指摘されるようになってきてしまいました。
 
 
担任の先生も、はじめは「スルーして見守ってます」と余裕でしたが、徐々に「どう話したらいいのでしょうか」と悩み、相談されるようになりました。
 
 
そのとき先生から出ていた言葉は「私は結構、褒めているんですけどね~」。でも、息子の様子を見ていると、先生からの褒めが響いていないことは明らかでした。
 
 
息子は母親である私から褒められることにこだわりが強いタイプでしたので、「学校でできたことに対して、先生にもお母さんにも褒めてもらえる」という仕組みをつくることにしました。
 
 
その仕組み、「がんばりカード」をご紹介します。
 
 
まず、子どもと話をして、学校での目標を3つ決めます。
 
 
①今毎日できていること
 
②だいたいできていて、ちょっとのがんばりでできること
 
③できるのにがんばりが必要なこと(できるようになってほしいこと)
 
 
目標は、親や先生が子どもにがんばらせたいことではなく、子ども自身ががんばれると思えることにします。
 
 
子どもが嫌がることにはしないようにしましょう。
 
 
例えば我が家では
 
 
①毎日自由帳に絵をかいて先生に見せる。
 
②元気な声で、「はい!」とお返事する。
 
③チャイムが鳴ったら、自分の席に座る。
 
 
の3つにしました。
 
 
それをカードに書いて、それぞれの目標の下にチェック欄を作ります。
 
 
学校で、その目標が達成できたら、先生に〇をつけてもらいましょう。
 
 
できなくても×はつけないのがポイントです。それを自宅に持ち帰り、お母さんに見せます。〇がもらえていたら、お母さんも褒めます。
 
 
たったこれだけの仕組みです。
 
 
この仕組みを成功させる一番のポイントは、「このカードは褒めるためのツールであり、できないことをできるようにさせるためのものではない」ということをお母さんと先生が理解しておくこと。
 
 
できていることに目を向けて、それを肯定するためだけに使うようにしましょう。
 
 
いま毎日できていることを目標に入れれば、毎日○が一つはつくのでほめることができるというわけです。
 
 
子どもからすれば、「学校でこれをがんばればいいんだ」という目標がわかりやすくなり、一つのことをがんばれば先生にもお母さんにも褒められるという、1粒で2度美味しい仕組みです。
 
 
目標を達成するためのモチベーションも上がりやすくなるんです。
 
 
この仕組みにはもう一つ良い点があります。それは、「間接ほめ」という手法が使えること。
 
 
間接褒めとは、相手から直接「○○くんすごいね」とほめられるよりも、「○○くんすごいって、△△が言ってたよ」、と間接的に褒められる方がじわっとくる嬉しさがあるというものです。
 
 
がんばりカードは、正にこの間接褒めの手法。たまにほめ方の変化球を使うと、お子さんへの響き方も変わってきますよ。
 
 
我が家の息子はこの仕組みが合い、カードを作った翌日から、今まで悩んでいた立ち歩きは嘘のようになくなりました。
 
 
 
 

4.ワンステップupで褒めの効果が2倍になった!

 
 
我が家の息子の授業中に立ち歩く問題行動は解決しましたが、先生との連携をより良くするためにはどうしたら良いか考えました。そして、更に褒めの効果をより高める方法を見つけました。
 
 
それは、お母さんが先生のことをほめること!!
 
 
ことあるごとに「先生は○○のことよくみてくれてるよね」、「先生に褒められてうれしいねー!!ほんとにいい先生だね」、と口に出していきましょう。
 
 
子どもはお母さんのことをよく観察していますので、お母さんが先生を信頼している姿を見せることで、先生のことも信頼するようになってきます。
 
 
 
 
すると、先生からの褒め言葉をしっかり受け止め、「先生に褒めてもらいたい」というモチベーションが高まるようになるのです。
 
 
間違っても、お子さんの前で先生の愚痴を言わないように!!
 
 
家庭と学校の連携を深めることで、子どもの自己肯定感をぐんぐんUPさせちゃいましょう。
 
 
そして、今回ご紹介した「がんばりカード」BOOKを以下からダウンロードできちゃいます。
 
 
授業中に立ち歩くこと以外にも、気になる困りごとがあったら工夫して使ってみてください。
 
 
お母さんも子どもさんも、笑顔で学校生活をおくれるように、応援しています!!
 
 
ダウンロードはこちらから▼▼▼
 
 
 
 
 
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