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発達障害・ADHDタイプ小学生の立ち歩き問題が解決しちゃった!!~1粒で2度美味しい!がんばりカード大作戦~

更新日:

発達障害・ADHDタイプの小学生は、その特性からネガティブな注目を集めてしまいがち。でも、家庭と学校の連携を工夫することで、自己肯定感をUPさせることができるんです。一つの行動で二度ほめられる、「がんばりカード」をご紹介します。
 

【目次】

 

1.発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの小学生にみられる立ち歩きは、ネガティブな注目を集めてしまうことが多いんです。

 
 
発達障害、特に注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性を持つ小学生は、よく言えば元気で好奇心旺盛!!でも集団生活の場では、自分のやりたい気持ちを抑えることができず動き回ってしまうことがあります。
 
 
これは、ADHDでみられる、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(思いつくと行動してしまう)の特性からくるもの。
 
 
だめとわかってはいるけれど動かずにはいられない。それがADHDの小学生なんです。
 
 
授業中は、みんな静かに座って先生の話を聞いています。
 
 
でも、授業に退屈さを感じて集中できなくなってしまったり、ひとたび教室にわくわくするものを見つけたりしてしまったら、座ってなんかいられません。
 
 
ついつい立ち歩いてしまい、先生から注意を受けます。
 
 
その後、席に戻るものの、また気になることがあれば立って歩く、そして注意される、の繰り返し。
 
 
最後には先生に「席に座りなさーい」と怒られたり、お友達に「また○○くん立ってる」と言われてしまったりと、ネガティブな注目を集めてしまいます。
 
 
でも、子どもはやってはいけないことだ、ってわかっているんですよね。
 
 
そんな場面に悩んでいるお母さん、先生に「お子さん立ち歩いてます」と言われるのが怖い、どうしたら立ち歩きがなくなるんだろう?と頭を抱えていませんか?
 
 
 
 

2.先生はほめてくれているっていうけど…行動が定着しない!!そのほめ、子どもに伝わっていますか?

 
 
ADHDの特性を持つお子さんには、叱るという対応は逆効果です。
 
 
行動の特性上、できないことの方にどうしても目が行きがち。でも、できないところばかり指摘されすぎてしまうと自信を失ってしまうからです。
 
 
できていることに注目し、肯定的なフィードバックをすることで、「できた!」という体験が自信となり、次へのやる気につながります。
 
 
そのような情報はいろんな本に書いてあるし、もう知ってるよ、というお母さん。
 
 
ほめが大事だから、学校の先生にお願いして子どものことをほめてもらっている、という方もいらっしゃるでしょう。
 
 
でも、そのほめ、ほんとうに子どもに伝わっていますか?
 
 
そもそも、立ち歩きってほめるところがないんです。
 
 
もちろん、立ち歩きを自分でやめることができたら、それをほめたらいいのですが、小学生で自分の行動をしっかりコントロールできるお子さんは少ないです。
 
 
先生から見たら、立ち歩きは「やめさせたい行動」。
 
 
ですので、指摘することが先で、そのあとにほめられたとしても、子どもの脳には怒られたという記憶が残ってしまいます。
 
 
また、発達障害のお子さんはほめられる相手にも強くこだわる傾向があります。
 
 
いつも怒られる先生にたまにほめられたとしても、「先生にもっとほめられたいからがんばろう!!」という気持ちがわきにくくなります。
 
 
ですから、先生からの「怒られる中でのほめ」というのが響きにくく、先生がいくらほめたと言っていても、子どもの行動が変わって定着するほどのモチベーションにはならないことが多いのです。
 
 
 
 

3.1粒で2度美味しい!がんばりカードでADHDタイプ小学生の立ち歩きがなくなった!?

 
 

 

我が家の息子はADHDの特性を持つ小学1年生です。息子も、入学当時からこの立ち歩きが目立つ子どもでした。
 
 
授業中、ふらっと教室を出ていく。チャイムが鳴っても教室に帰ってこない。
 
 
はじめは先生も気にせずスルーしてくださっていたのですが、徐々に立ち歩く時間が長くなり、クラスの子どもたちにも指摘されるようになってきてしまいました。
 
 
担任の先生も、はじめは「スルーして見守ってます」と余裕でしたが、徐々に「どう話したらいいのでしょうか」と悩み、相談されるようになりました。
 
 
そのとき先生から出ていた言葉は「私、結構ほめてるんですけどね~」。でも、息子の様子を見ていると、先生からのほめが響いていないことは明らかでした。
 
 
息子は母親である私からほめられることにこだわりが強いタイプでしたので、「学校でできたことに対して、先生にもお母さんにもほめてもらえる」という仕組みをつくることにしました。
 
 
その仕組み、「がんばりカード」をご紹介します。
 
 
まず、子どもと話をして、学校での目標を3つ決めます。
 
①今毎日できていること
 
②だいたいできていて、ちょっとのがんばりでできること
 
③できるのにがんばりが必要なこと(できるようになってほしいこと)
 
 
目標は、親や先生が子どもにがんばらせたいことではなく、子ども自身ががんばれると思えることにします。
 
 
子どもが嫌がることにはしないようにしましょう。
 
 
例えば我が家では
 
①毎日自由帳に絵をかいて先生に見せる。
 
②元気な声で、「はい!」とお返事する。
 
③チャイムが鳴ったら、自分の席に座る。
 
の3つにしました。
 
 
それをカードに書いて、それぞれの目標の下にチェック欄を作ります。
 
 
学校で、その目標が達成できたら、先生に〇をつけてもらいましょう。
 
 
できなくても×はつけないのがポイントです。それを自宅に持ち帰り、お母さんに見せます。〇がもらえていたら、お母さんもほめます。
 
 
たったこれだけの仕組みです。
 
 
この仕組みを成功させる一番のポイントは、「このカードはほめるためのツールであり、できないことをできるようにさせるためのものではない」ということをお母さんと先生が理解しておくこと。
 
 
できていることに目を向けて、それを肯定するためだけに使うようにしましょう。
 
 
いま毎日できていることを目標に入れれば、毎日○が一つはつくのでほめることができるというわけです。
 
 
子どもからすれば、「学校でこれをがんばればいいんだ」という目標がわかりやすくなり、一つのことをがんばれば先生にもお母さんにもほめられるという、1粒で2度美味しい仕組みです。
 
 
目標を達成するためのモチベーションも上がりやすくなるんです。
 
 
この仕組みにはもう一つ良い点があります。それは、「間接ほめ」という手法が使えること。
 
 
間接ほめとは、相手から直接「○○くんすごいね」とほめられるよりも、「○○くんすごいって、△△が言ってたよ」、と間接的にほめられる方がじわっとくる嬉しさがあるというものです。
 
 
がんばりカードは、正にこの間接ほめの手法。たまにほめ方の変化球を使うと、お子さんへの響き方も変わってきますよ。
 
 
我が家の息子はこの仕組みが合い、カードを作った翌日から、今まで悩んでいた立ち歩きは嘘のようになくなりました。
 
 
 
 

4.応用編!!子どもの観察力を利用して、もっと家庭と学校の連携を深めよう!!

 
 
更に、先生からのほめの効果をより高める方法があります。
 
 
それは、お母さんが先生のことをほめること!!
 
 
ことあるごとに「先生は○○のことよくみてくれてるよね」、「先生にほめられてうれしいねー!!ほんとにいい先生だね」、と口に出していきましょう。
 
 
子どもはお母さんのことをよく観察していますので、お母さんが先生を信頼している姿を見せることで、先生のことも信頼するようになってきます。
 
 
すると、先生からのほめ言葉をしっかり受け止め、「先生にほめてもらいたい」というモチベーションが高まるようになるのです。
 
 
間違っても、お子さんの前で先生の愚痴を言わないように!!
 
 
家庭と学校の連携を深めることで、子どもの自己肯定感をぐんぐんUPさせちゃいましょう。
 
 
そして、今回ご紹介した「がんばりカード」をノーマル編・時間割り編の2種類、以下からダウンロードできちゃいます。
 
 
立ち歩き以外にも、気になる困りごとがあったら工夫して使ってみてください。
 
 
お母さんも子どもさんも、笑顔で学校生活をおくれるように、応援しています!!
 
 
ダウンロードはこちらから▼▼▼
 
 
 
 
執筆者:森中博子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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