コロナの影響で急速にオンライン化が進みましたね。AI時代が本格的に始まったと感じることも多いのではないでしょうか。今回はAI時代に生きる発達障害・ADHDの子どもの苦手を助けてくれる、スマートスピーカー・アレクサとの付き合い方をご紹介します。
【目次】
1.発達障害・ADHD傾向の息子とAIとの出会い
2.息子とアレクサとの新しい付き合い方
3.息子の苦手を助けてくれたアレクサの活用方法
①時間管理:学校に行く時間をセット
②物忘れ対策:メモ機能で忘れることを防ぐ
③コミュニケーション力:質問力がUP
1.発達障害・ADHD傾向の息子とAIとの出会い
皆さんのお家にはスマートスピーカーがありますか?最近は置いてあるご家庭が増えていますね。
Wi-Fiに接続するだけで使用でき、話しかけると様々な機能が利用できる便利な人工知能スピーカーです。
代表的なものとしてアマゾンやGoogle、LINEからスマートスピーカーが販売されています。
我が家にも以前からアマゾンEcho Dotの「アレクサ」を導入しています。
導入のきっかけは、忙しい朝でも、家事の手を止めずに天気予報を聞きたかったからです。
自転車で通園・通勤しているため、天気をすぐに知ることができて便利です。
届いてから数日は、天気予報を聞いたり、タイマーをセットしたり、音楽をかけたりしていました。
スマートスピーカーってとっても頭がいいですよね。
音楽をかけるときは、「〇〇(アーティスト)の音楽をかけて」だけでなく、「〇〇年代の、R&Bをかけて」というとお勧めの曲をかけてくれます。
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の息子は「○○(キャラクター)と話をさせて」と言って、キャラクターとおしゃべりしたり、「クイズをだして」と言って、アレクサとクイズを楽しんでいます。
「アレクサ、おはよう」「アレクサ、もう寝るね」と言うと、「はい、ゆっくり休んでください」など、気の利いた会話もしてくれます。
発達障害・ADHD傾向の息子はアレクサと友達のように、とてもたくさんの会話をしていました。
いろいろと考えて質問する姿にほっこりしていました。
2.息子とアレクサとの新しい付き合い方
機械や新しい物好きの息子にとっていいおもちゃでしたが、便利な使い方がもっとありました。
我が家の息子は、発達障害・ADHD傾向で時間管理が苦手だったり、ワーキングメモリーが低いなどの特性があります。
その苦手をアレクサが助けてくれました。
例えば、学校に行く時間まであと10分だったとします。
お母さんは「あと10分で学校に行く時間よ」と言いますよね。
10分後「もう時間だよ」と言っても、聞いていない…「早く準備しなさい!」と怒ってしまいます。
そんなときに、アレクサがあれば「10分後にタイマーをして」と言っておくと、10分後にアラームがなります。
息子はアレクサの音なら聞こえていて「あ、時間だ!準備しなきゃ」と行動し始めます。
遊びに夢中になっていると親の声は聞こえていないのに、アレクサの音なら聞こえているようなのです。
それは、お母さんの声は怒っているので「聞きたくない!」と脳に届きにくい状態になっている一方、好きなアレクサの音なら脳に届く!ということです。
アレクサで遊んでばかりで心配と思うお母さんもいらしゃるかもしれませんが、親子の会話が増えるきっかけにもなります。
子どもに「なんで〇〇なの?」と聞かれたとき、お母さんがわからないと「後で調べておくね」となってしまいます。
結局、調べる時間がないってことありませんか?
スマートスピーカーがあれば、「お母さんはわからないから、アレクサに聞いてみてみようか」と言うことができます。
息子が聞くと「○○なんだって~」、母は「そうなんだ、面白いね」、息子は「それでさ、…」と親子の会話が広がります。
忙しくしているお母さんが子どもの話を後回しにしなくて済み、親の手間も省けちゃいます。
3.息子の苦手を助けてくれたアレクサの活用方法
アレクサが発達障害・ADHD傾向の息子の苦手を助けてくれ、生きやすくなる便利な使い方を見つけたのでご紹介します。
これを見れば、今すぐ使いたくなりますよ。
◆①時間管理:学校に行く時間をセット
学校に行く時間にアラームが鳴るようにセットしています。
先ほどもお話したとおり、アレクサの音なら息子の脳に届いています。
アラームが鳴ると「学校行く時間だね」とスッと動けるようになりました。
今ではセットしなくても時間がくれば自分で学校に行けるようになっています。
◆②物忘れ対策:メモ機能で忘れることを防ぐ
ワーキングメモリが低く、なんでもすぐに忘れてしまう息子。
忘れるならメモをしたら?と言うけれど、字を書くことが苦手でやりたくない。
そこで、アレクサにメモをしてもらうことにしました。
忘れてしまいそうな大事なことは、アレクサに伝えて記憶してもらいます。
後で確認できるので、私も楽になるし、息子も忘れる事が減る、とてもいい効果がありました。
◆③コミュニケーション力:質問力がUP
息子が知りたいことをアレクサに質問するのですが、時々「よくわかりません」と返ってきます。
息子はそこで諦めずに「じゃあ、どう聞いたらいいのかな?」と考えて、再度質問しています。
そのことで、相手に伝わりやすく質問するにはどうしたらいいのか、考えるようになりました。
アレクサのお陰で質問力もUPしています。
いかがでしたか?
息子はこれからの時代にあった苦手の克服法を見つけることで未来が開かれました。
これからの新しい時代を生きていくために、AIを活用した生活をぜひ試してみてくださいね。
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執筆者:石井花保里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)