大人から子どもまで大人気のディズニーランド。でも発達障害の子どもを連れて行くのには勇気がいる…こんな風に思っているお母さんはいませんか?今回はこれだけは気をつけてほしい、ディズニーデビューのポイントを紹介します。 |
【目次】
1.ディズニーランドはハードルが高い…と思っていませんか?
2.大事なことは子どもを「ディズニー嫌い」にさせないことです!
3.発達障害の子どもがディズニーランドでつまずくポイントと対応法~その1.待てない~
◆システムを使う
◆声かけの工夫
4.発達障害の子どもがディズニーランドでつまずくポイントと対応法~その2.苦手な物が多い~
1.ディズニーランドはハードルが高い…と思っていませんか?
大人から子どもまで幅広い世代に大人気のディズニーランド。
でも「人が多いし…」「ちゃんと楽しめるかしら…」などと不安が頭をよぎり、発達障害の子どもを連れていく勇気が出ない…こんな風に思っているお母さんはいませんか?
実は私もそうでした。我が家の息子は発達障害グレーゾーンの小1。「息子とディズニーランドに行けるなんて何年後だろうなー…」と思っていました。
しかし象が大好きな息子は、キャラクター「ダンボ」が大好き。
ディズニーランドの「空飛ぶダンボ」の動画を見せたところ、「これに乗りたい!」と食いついてきたので、思い切ってこの秋にディズニーランドデビューをしまた。
なんと、私たちが訪れたのはハロウィーン期間の3連休の中日というかなり混雑する日程(苦笑)
でも、息子はちゃんと楽しめて「またディズニーランドに行きたい!」と言っています。
発達障害グレーゾーンの息子は暗闇や大音量など苦手な物が多い上に、訪れたのは混雑する日。それなのに私はなぜ、息子に楽しかった記憶を作ることができたのでしょうか?
今回は私の体験をもとに、発達障害の子どもが初めてディズニーランドに行くときに、お母さんに知っていてほしいポイントを紹介します。
2.大事なことは子どもを「ディズニー嫌い」にさせないことです!
じっとしていられない、苦手な物が多い…発達障害の子どもは様々な特性を持っています。
そのため、発達障害の子どもをディズニーランドに連れて行ったお母さんの中には 「思うように楽しめなかった」「子どもがディズニー嫌いになってしまった」 なんて方もいるようです。
この「楽しめなかった」「ディズニー嫌いになってしまった」というのは発達障害の子どもにとってはかなりの痛手です。
なぜなら、発達障害の子どもは嫌な記憶をいつまでも覚えているという特性を持っており、一度苦手意識を持ってしまうとその後は強い拒否反応を示すようになるからです。
ディズニーランドのアトラクションを嫌がるだけならまだいいのですが、トラウマがきっかけで「今まで平気だった場所も怖がって行けなくなってしまった」
なんてことになってしまうこともあるから要注意です。
つまり、発達障害の子どものディズニーランドデビューで一番大事なことは「ディズニー嫌い」にさせないことなんです!
大丈夫、当日どんなに混んでいても、子どもがどんな反応を示しても、お母さんが正しい対応をすればちゃんと楽しかった思い出を作ってあげることができますよ!
3.発達障害の子どもがディズニーランドでつまずくポイントと対応法~その1.待てない~
ここでは発達障害の子どもがディズニーランドでつまずきやすいポイントと対応法について紹介します。
発達障害の子どもはじっとしていられない・見通しを持つことが苦手であるなどの特性から待つことが苦手です。
この「待てない」に対応するには、システムを利用することとお母さんの声かけの2つが必要です。
◆システムを使う
人気アトラクションにはファストパス 、レストランにはプライオリティ・シーティング という予約制度がそれぞれあります。
事前予約以外にも利用施設の混雑を避ける方法はネットで情報がたくさん出ていますので一度調べてみるといいと思います。
ただ、ディズニーランドは全ての施設において回転を早くするために色々な工夫がされています。
列が進むのも早く、アトラクションに関しては待っているときもディズニーの世界を楽しめるように様々な展示がされていたりします。
意外と「長時間待たされている」という感じはしませんよ。
◆声かけの工夫
お母さんの声かけについては①こまめに褒める②見通しを持たせる、の2つが大事です。
まず、並び始めたところで「ちゃんと並べたね」と声をかけ、その後もこまめに褒めることで「良い状態」をキープすることができます。
見通しに関しては、各アトラクションの最後尾に「約○分」と待ち時間が案内されているので、どれくらい待てばいいか計算しやすくなっています。
「後○分だよ」「次の次で順番がくるよ」などと声かけをして子どもに見通しを持たせてあげてください。
4.発達障害の子どもがディズニーランドでつまずくポイントと対応法~その2.苦手な物が多い~
発達障害の子どもは感覚過敏があったり不安が強かったりすることから、苦手な物が多い傾向があります。
特にディズニラーランドは音が大きい・暗闇に入る・動きが激しいなどのアトラクションが多いことから、発達障害の子どもが体験を嫌がる場面もあるかもしれません。
ここで無理強いは絶対に禁物です!
なぜなら、先ほどもお話ししたように発達障害の子どもは一度ネガティブなイメージを持ってしまうと、その後強い拒否反応を示すようになってしまうからです。
お母さんにしてほしいことは「子どもが1つでも楽しめればオッケー!」とハードルを低くして、欲張らないことです。
「せっかく来たんだからあれこれも体験させたい!」という気持ちはよくわかります。しかし、発達障害の子どもに必要なことは「楽しい思い出をいかに作ってあげるか」ということです。
ここでは親の「こうしてほしい」をぐっとこらえて、子どものペースで楽しむことを1番に考えてあげてください。
同じアトラクションばかりに乗っていてもいいんです。ショーやパレードを見ることしかできなくてもいいんです。
大事なのはできたことに注目して褒めてあげることで、子どもに「楽しかった!」「できた!」と成功体験をたくさん積ませてあげること です。
「〇〇に乗れたね!すごいじゃん!」「パレード観れたね!」 こんな風に声かけをしていると「じゃああれもやってみようかな?」 と子どもが行動し始めることもあります。
その日はチャレンジできなくても、次回行ったときに「やってみたい!」と言い始めるかもしれません。
子どもが「楽しかった!」と思えるかどうかはお母さんの対応次第なんですよ。
いかがでしたか?発達障害の子どものディズニーランドデビューで大事なことは楽しかった記憶をしっかり残してあげることです。
ぜひ魔法の国で、素敵な思い出を作ってあげてくださいね!
――施設詳細――
【名前】ディズニーランド
【住所】千葉県浦安市舞浜1−1
【営業時間】営業時間は日によって異なるため、公式サイトで確認してください。
【公式サイト】https://www.tokyodisneyresort.jp/tdl/
【住所】千葉県浦安市舞浜1−1
【営業時間】営業時間は日によって異なるため、公式サイトで確認してください。
【公式サイト】https://www.tokyodisneyresort.jp/tdl/
※こちらは2019年9月現在の情報です。お出かけの際はディズニーランドの公式サイトで最新の情報をご確認ください。
発達障害の子どものお出かけ対応法を多数公開中
執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)